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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    1960/01/26
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    赤坂の街で夜をとる。

    1c27bd6e.jpeg大地村」という韓国料理の専門店。

    イベント終わって、そのまま帰ろうかどうしようか迷ったけれど、やっぱりご飯はみんなで一緒に食べるのがいい。
    それでこの店。
    ここはとてもたのしいお店なのであります。

    赤坂という街。
    韓国料理のお店の多い街のひとつ。
    東京という街には他に何ヶ所か、韓国料理レストランが集まっている場所がある。
    代表的なのは、上野・大久保、そして赤坂。
    その街それぞれに特徴があって、例えば、昔ながらの焼肉店が中心に、コッテリとした濃密な街になってるの上野という街。
    韓流マダムのわがままココロを満足させるバランスの良いお店がたくさん揃う大久保。
    サムスン電子の日本本社が近所にあって、だから韓国的なる単品専門店が多く揃った赤坂の街。
    それぞれ独特。
    特に赤坂というこの街では、24時間営業の店が結構めだつ。
    それと同時に特徴のある「超」専門店がとても多くて、ココもそんなお店の一つ。
    「サンパ」って言う、韓国独特の人気料理をただ唯一の売り物にしたお店であります。
    ここでこのお店が営業をはじめてもう5年以上になりますか…、開店当初からまるで変わらず、ずっと同じ商品、同じ商売、気が長い。

    だから最初にやってくるのが、この野菜。

    e804ba97.jpegサンパというのは生の野菜。
    野菜の中でも香りが強い葉野菜で、肉やご飯を包んで食べるという料理。
    ほとんどの店ではサンチュやエゴマの葉っぱを持ってくる。
    ところがココでは、常時20種類ほどの野菜を揃えてる。
    お店の中に、野菜専用の冷蔵庫を置き、そこでキチンと管理されてる、見るだに健康的な葉っぱ。
    それがドサッとテーブルの上に置かれることから食事が始まる。
    まずビックリです。

    サンチュや大葉、エゴマや水菜と見たことのある野菜もあるけど、そのほとんどが正体不明の緑の葉っぱ。
    メニューに写真付きで葉っぱを紹介してて、そのページだけはメニューじゃなくてまるで植物図鑑のよう。
    首ったけになり、あれはこれ、これはそれって名前を覚えていくのもたのしい。
    香り、歯ごたえ。
    みずみずしさや、硬さに厚さとどれもが全部違ってて、あぁ、野菜ってなんて多彩で個性豊かな食べ物なんだ…、って。
    目がまずたのしむ、そんなお料理。
    コレ以外にも、キムチやカクテキ。
    酢物や厚揚の唐辛子あえとその日、その日の惣菜料理がやってきて、そのどちらもがおかわり自由というのもステキ。
    まずは野菜をつまみにしつつ、肉が焼けるのをワクワクしながら待つのです。

    b4a4185d.jpeg網の上に豚の肉。
    肩バラだったり三段腹をのっけてこんがり焼いていく。
    網の下には炭があり、豚の脂を焼きおとしつつ表面カラッと焼いていく。
    途中、挟みでジョキジョキ切って、まだ食べごろじゃないですから…、ってお店の人に注意されつつ、野菜を食べておあずけ状態。
    目の前においしいものがあるのに自由に食べられぬ…。
    サムギョプサルというこの食べ物は、「お店の人にほとんどおまかせ」という料理であると同時に「おあずけ状態をたのしむ究極M」な料理であったりするわけですな。
    肉が焼けると、網の端にお店の人が移してくれる。
    それが食べてもいいですよ…、って合図でそれを葉っぱに乗せる。

    サンチュのような広い葉っぱに、香りの強いエゴマのような葉っぱを乗せる。
    そこに肉。
    こんがり焼けた肉を塩胡麻油のにくぐらせ、葉っぱにのっけ唐辛子だったりマスタードグリーンのような細かな葉っぱを合わせる。
    味噌ダレつけてクルンと巻いて、パクッと食べるとなんとおいしい。
    豚の脂が葉っぱでほどよく中和され、とてもサッパリ。
    しかもいろんな葉っぱの香りに苦味や食感を、同時にたのしむコトまでできる。
    肉を食べるというコトが、イコール野菜を食べることでもあるという、なんと健康的なる料理。
    肉の分量以上にお腹が満たされる。
    ムシャムシャ葉っぱを噛むために顎を必死に動かすコトで、頭も満たされ満腹以上の満腹感じる…、メタボな腹にはありがたい。

    7635fc7c.jpeg一人200g程度の肉を野菜と一緒に食べるとお腹はほぼ一杯。
    けれどそれに〆がつく。
    韓国冷麺、スンドゥブチゲやキムチチゲ。
    それにご飯がつくというモノ。
    スンドゥブチゲにしようかなぁ…、と思いもしたけど、昨日、食べたことでもあって、それで「味噌チゲ」。
    納豆っぽい豆の匂いがおいしいチゲで、アサリや豚肉、あるいは野菜のうま味がシッカリ溶け込んだ元気のでる味。
    大好物。

    韓国にいきサムギョプサルや焼肉もらって、最後に〆をどうしますか?
    そう聞かれたとき、「テンジャンチゲ(味噌チゲ)にご飯を下さい」ってそう言うと、お店の人がニッコリします。
    大抵の店が、自家製味噌を作っててだから食べてほしい料理はテンジャンチゲ。
    「あんた、日本人なのにわかってるネ」って顔をされるのがちょっと嬉しかったりするのであります。
    ここの味噌チゲもスープ自体がまずおいしくて、味噌はちょっと大人しめでありはしたけど、それでもかなりの迫力、満足いたします。
    11bfeb72.jpegそれにしてもこのお店。
    予約もしないで行ったらなんと、ほとんど満席で、空いていたのはたった2つのテーブルでちょっとビックリ。
    何しろ日曜の夜の赤坂は、人っ子ひとりいない状態だったりします。
    この街、もしかしたらゴーストタウンじゃないかしら…、って思いながらお店に行って、ドアを開けるとそこだけまるで別世界。
    繁盛店ってどんなときにもかわらず人を引きつける、魅力があるんだ…、そう思う。

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    夜を焼肉、新橋にゆく。
    okuu.jpg実はお昼に、東京純豆腐で並んでたとき、ココへのお誘いメールをもらう。
    ムードが韓国料理の日?
    オモシロイなぁ…、って思いながら、即座に快諾。
    「焼肉おくう」というお店で、まだできたばかりという。
    オープンキャンペーンをかねて、焼き物メニューが半額になる。
    得じゃありませぇん?と誘われ、尚更それならご一緒しましょう…、と。
    新橋駅から虎ノ門に向かって伸びる道路に面したビルの地下という、決して悪い場所ではないけどさすがに震災直後の開店…、お客様を集めることに、四苦八苦というコトなのでしょう、大変だ。

    c6dfcb50.jpeg誘ってくれたのは女性であります。
    かつてよく東京のレストランを食べ歩きするのにつきあってもらっていた人。
    フランス料理が大好きな人。
    料理はシェフが書いた推理小説。
    その謎かけを解くのがたのしく、だから焼肉みたいな伏線のないいきなり結論からスタートするような料理は苦手。
    そう言っていた。

    けれど最近、お疲れ気味というコトで、それで焼肉。
    仕事がとても忙しく、しかもストレスがかなり溜まっている…、そんなときにはフランス料理より焼肉よね…、と。
    おいしい料理は人の気持ちやコンディションが、決めるモノに違いない。

    もう今日で5回目になるんですよ…、って。
    だから店長さんとも懇意なようで、肉はお任せ…、おすすめを用意してもらいましょうお願いをして、まずはキムチにサラダ。
    それから辛味に仕上げられたモヤシのナムルで料理を待つことにする。
    野菜の鮮度は見事なモノで、サラダドレッシングもサッパリしてる。
    お腹が肉の準備をするよう。
    なによりビックリしたのがキムチのおいしさ。
    酸味は最小、かわりにうま味がシッカリしててしかも後から辛味がビビっとやってくる。
    こりゃ、他の料理もいいに違いない…、期待が膨らむ。

    そして肉がやってきました…、塩でそのまま味わう趣向の山形牛を中心にした肉の数々。

    8b2c1c8a.jpeg部位が異なり、色や脂ののりがそれぞれ異なる。
    そのそれぞれのおいしさを最大限に引き出すように、お店の人が焼いてくれる。
    なぜ、こう焼くのがいいのかだとか、そう焼いたのを一番おいしく味わう方法をひとつひとつ丁寧に、説明しながら味わうシアワセ。
    なかなかなモノ…、ウットリします。

    例えばいわゆるサーロインを分厚く切ったまるでステーキのような部位。
    ユックリ焼きます。
    まず片面をこんがり焼いて、裏返したらそちらもこんがり。
    周りを同じく焼いたら一旦、網から外して休ませる。
    焼いた直後の肉の中身は不安定。
    切ると中からせっかくおいしい肉汁が出る。
    だからしばらく休ませて、それから再び網にのっける。
    それを何度も繰り返し、一口大にカットしてからわさびをのせてパクッと食べる。
    自分の脂を吐き出しながら、自分の脂の力でおいしく焼かれた肉のおいしさ。
    美味しすぎてお手上げになっちゃうくらいで、食べると思わず「とびきりクラス」の笑顔になっちゃう。

    脂がコッテリのった「ざぶとん」。
    それはそのまま塩でどうぞとすすめられ、それからミスジ。
    木の葉のような形にスジの入った肉で、その半分は脂がのってこってりしてる。
    残り半分はサクッと歯切れがよい肉でタレをつけて味わうと、あぁ、これこそが焼肉だって感じるおいしさ。
    しんたまというモモの付け根の部分。
    ゼラチン質が強くて噛むと、ネットリとろとろ、口の中がスベスベしてくる。
    牛肉って旨いよなぁ…。
    肉の旨さを熟知した、人が焼いてくれる肉はまた旨い。

    899e8493.jpegタレに漬け込んだ肉もある。
    赤身のおいしい部分をメインにこれまたあれやこれやといろんな部位を盛ってもらったんだけど、これは自由にお焼きください。
    こうした肉は誰が焼いてもおいしく食べられるようになってますから…、って。
    ただ焼きすぎだけには注意してね、と言われて、「はい、そうですか」と、みんなでワイワイ焼いて、ワイワイ食べる。
    これも焼肉の醍醐味だよね…、と言いつつ、次々、お腹の中に収めていると、もし内臓モノが苦手でなければ、おもしろいミノがあるんですが…、と。

    それでやってきたのが、こんなミノ。
    ミノサンドって部位でミノとミノの間に脂がタップリ挟まったモノ。
    肉の脂と違って焼くとトロンとたまらぬ程においしいですから…、と、それで弱火でじっくりと焼く。
    最初は固くて、ところがジックリ焼いてくとある瞬間に脂がトロンととろけて、ブニョブニョしはじめる。
    ミノがパカッと割れて中からホルモンが飛び出てきたような不思議な景色にまずはビックリ。
    ぼんやりしてると火がつくほどの脂の迫力。
    それにも負けず、こんがり焼いて口に含むと、これがビックリ。

    ミノとホルモンを一緒に口に含んだみたい。
    最初はブルブル、脂がトロンと溶け出してしばらく噛んでいるとミノのクニュクニュとした歯ごたえが来る。
    それからしばらく、その両方がかわるがわるやってくる、なんともたのしい食べ心地。
    普通のミノをタレで焼き、これはこれでおいしいんだよね…、ってまた納得。

    5d9698d6.jpegハツを焼いてみませんか。
    レバーよりもうちはハツが売り物で、生でも十分食べれるけれど、その表面をカリッと焼いて食べると絶品。
    そう言われてそうやってみる。

    ぶどう色した角切りのハツ。
    ほぼ立方体の六面をきっちり、こんがり焼き上げて、タレに付けたらすぐに食べて…、と言われた意味が口に含んではじめてわかる。
    プチュンと焼けた表面歯切れて、中からトロンとレアなハツの食感。
    中のトロトロ、生のところはレバーのような食感でもあり、けれどレバよりサクッと歯ごたえ潔く、しかも臭みがまるでない。
    付けて食べるのは柚子胡椒とごま油を混ぜて作った辛味のタレで、それがスキッとハツのうま味を引き立てる。
    焼きあがったハツの表面に輝く塩。
    甘くてうま味をタップリ持った特製塩で、これがピリッとまた旨い。
    何を食べてもたしかで、旨く、しかも多彩な味わいで、これがおんなじ一匹の牛の肉って思うとなんだかいとおしくなる。
    0267aa6f.jpeg〆に作ってもらったオジヤ。
    牛筋、牛骨、豚の端材を使って作ったスープでご飯を煮込んだだけ。
    しめじとネギと最後に流し込んだ玉子が彩り添えてはいるけれど、ほぼご飯だけで出来上がっている…、なのにコレがまぁ、おいしい。
    肉のうま味がずっしり口に広がって、しかも食べてるうちに唇スベスベしてくるほどにゼラチン質がタップリ、そこに染み込んでいる。
    焼肉屋さんならでは的なる、〆にウットリ。

    せっかくだからデザートもと、作ってもらったコーヒーゼリーがまた絶妙。
    甘みを加えぬコーヒーゼリーを一番下に、上にキャラメル味のゼリーをのっけてホイップクリーム。
    キャラメルマキアートを食べれるようにしてみたんだよってレシピで、これがかなりの大人味。
    プチュンプチュンと食べ進め、あっという間にお腹の中に収まっていく。
    申し訳ないほどおいしくて、申し訳ないほどお腹とココロが満たされて、明日への元気がわいてくる…、ステキなお店、また来ます。

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    昼、赤坂見附でちょっと気になっていたお店を覗く。

    klb.jpgコラボ赤坂店」というお店。
    KOLLABOと書いてコラボと読む、韓国料理の専門店が9店、それぞれの自慢の料理を持ち寄って作ったお店。
    つまり「Korea」と「Colabolation」をあわせて作った造語なんでしょう。
    池袋にもお店があって、その二号店。
    今年に入ってできたようで、オモシロイなって思ってた。

    韓国の韓国料理店って「この料理しか売ってない」という料理専門店がほとんどで、だって日本でも寿司屋は寿司、天ぷら屋は天ぷらしか売ってない。
    寿司屋に来て鰻をくださいとはまず言わないし、うな重を売る寿司屋はあんまり信用ならない。
    なのに日本の人が日本で韓国料理店に行くとそこがサムギョプサルが売り物の店であっても、スンドブチゲのおいしいのってありませんか?ってたのんだりする。
    たまにしか食べない料理だから、あれもこれも食べたくなっちゃう。
    特にランチに仲間同士が連れ立って、韓国料理を食べに行こう…、ってそんな時には「あんな料理」や「こんな料理」がないと意見がまとまらない。
    勢い料理の品質が散漫になり、旨いっ!て感心できるお店が少なくなってしまう。
    それをなんとかしましょうと、それで専門店が一品ずつ料理を持ち寄る…、ある意味、とても贅沢な店。
    カニにチゲ、焼肉、それからサムギョプサル、カフェにマッコリ専門店となかなか魅力的なラインナップでもあり、モノトーンのお店の造りもお洒落で清潔。

    まずは今日の目当てのひとつの「カンジャンケジャン」の定食。

    65d16838.jpeg生の渡り蟹の醤油漬け、ケジャンの専門店でプロカンジャンケジャンという店が、ワンブロック手前にあってそこの主力商品がそのままココで味わえる。
    ちょっと安め。
    その分、サイドの料理がほとんどつかない、コレとご飯とスープにキムチ。
    簡便版ではあるけれど、それでも十分たのしめる。

    少々、漬け方が甘いのでしょうか…、本店のケジャンはあめ色、ココのケジャンは白っぽくけれどその分、蟹の風味やうま味がそのまま味わえる。
    若くて新鮮…、そんな感覚。
    ツルンとハリのある生の蟹。
    プチュッと口に含むとネットリ、舌や歯茎にまとわりついて海のうま味で口満たされる。
    蟹の玉子がペトッと舌に貼りつくと、そこからジワッと甘くてちょっと渋みを帯びた蟹のうま味が広がっていく。
    甲羅の部分にご飯を入れて、グルグルかき混ぜ掻きこむと、蟹のうま味をジンワリ含んだご飯がスルンとやってきて舌の上をコロコロ転がる、しんみりおいしい、オゴチソウ。

    fabc2873.jpegそれからスンドゥブチゲをとる。
    ソウルの中心地、ミョンドンのかつての地名が「ソゴンドン」。
    そこで始まったという、スンドゥブチゲをそのまま今に伝える名店の見事な一杯。
    石窯に入ってコトコトやってくる。
    真っ赤。
    しかもかなり濃厚。
    味のメインをなす辛子の味噌は、韓国そのまま。
    豆腐はわざわざ、毎日、店で作っているという、だからフワフワ。
    スープと辛子で煮こまれてても、豆の匂いがフワッと漂う。
    牡蠣にアサリにきのこに野菜と具沢山で、味わい濃厚。
    なにより不自然に美味しすぎない、牛骨スープと海産物の風味が素直に広がっていく、一口ごとにおいしさ募る。
    オキニイリ。

    サイドのオススメが「豚肉の直火焼き」って言う、これもミョンドンの路地裏にいくと炭火の上に網をおき、そこでただただ辛子味噌にからめた豚肉を焼いて出す店があるのだけれど、それそのまんま。
    炭の香りと、煙まじりの味噌の風味。
    焦げる寸前まで焼きあげられて、歯ごたえ確かな豚ロース肉。
    甘くて辛くて、しかも旨くて噛み締めるごとに味わい広がるこれも名品。
    昼ならご飯のおかずになるし、夜ならこれで生マッコリ…、ってそんな気になる、シンプルなのに記憶に残る独特な味。

    2bdf77c9.jpegこれに釜炊きご飯がつきます。
    分厚い石窯で炊き上げられた白ご飯。
    ちょっと固めでパラッとしてて、しかも香りがとても良い。
    サラダにキムチ、それからおかず。
    キムチはアミの風味がかなり強めの磯の味。
    玉ねぎを蒸してそのままにんにく醤油に漬け込んだ、ちょっと酸っぱく、口直しになるおかずもとても気がきいている。
    石窯の底にオコゲができる。
    そこにスープを注いでしばらく休ませて、スプーンでオコゲをこそげとる。
    焦げたお米の香りがスープに移ってこれが香ばしい。
    ホジホジと、奥歯に貼りつくオコゲ独特の食感も、スープで膨れてやさしくなるし、なによりお腹にスルっと収まる。

    どれを食べてもキチンとおいしい。
    さすが、一店一店が自分のお店の名前をかけて守ってきた味。
    ランチタイムが始まると、ほとんど同時にお店は満席。
    赤坂にある韓国料理のお店の中でも、これほどランチに人を集めるお店は他にないんじゃないか…、って思ったりする。
    この店かなりのめっけ物、今度は夜に来てみよう!

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    朝、赤坂で仕事があって、それでついでに赤坂で朝。

    ir.jpg一龍別館という韓国料理店。
    昔からある韓国料理のお店の中には24時間営業の店がたまにある。
    焼肉屋さんで24時間営業の店はほとんどない。
    韓国料理屋。
    肉を焼かない専門店の中にはいくつか。
    中でもこの店は、開業当時からずぅっと一年365日、24時間。
    休まずやってる。
    いつ、掃除をしてるんだろうって、心配になるほどそれでもお店の中はキチンとしてる。
    チェーン店で24時間営業っていう店は結構ある。
    けれど家業としてやっている店では、眠らずお店を守る仕組みがなかなか出来ず、それで休まずするのはむつかしい。
    このお店。
    名物おばぁちゃんがいつもいて、もしかたらココに住んでるのかもしれないネって思ったりする。
    今朝も「いらっしゃいませ」っておばぁちゃんが笑顔で出迎え。

    名物料理はソルロンタンです。
    牛骨や牛肉、あるいは臓物を鍋にいれてコトコト煮込んだ白スープ。
    実は昨日、ちょっと疲れて、今朝もスッキリしなかった。
    滋養に満ちた食べ物を食べたい…、って起きた瞬間思ってしかも幸運なコトに赤坂仕事。
    それでココにやってきた。

    e4c79af8.jpeg近所にサムスン電子の日本事務所があることもあり、朝から結構、にぎわっている。
    ときには二日酔いっぽい赤い顔をした、キレイなおねぇさんたちが朝からスープをすすりにきている。
    ココぞというときの栄養補給に適した料理というコトでしょう。

    少々、値が張る。
    けれど丁寧に作られたスープにご飯に、キムチ、カクテキ、それからおかず。
    おかずがズラッと並ぶのは、韓国料理店では普通なんだけどココは種類に量にクオリティと、どれをとっても赤坂髄一。
    韓国海苔に、モヤシのナムル、スープをタップリ含んだふんわりした玉子焼き。
    野菜炒めや、イリコの煮たのとあれこれたくさん。
    中には甘いジャガイモサラダや、煮た黒豆と甘い料理があって程よい箸休めになる。
    これらのおかずで、十分ご飯が食べられて、それでお腹いっぱいになるボリュームで、だから決して高くはないか…、と思ったりする。

    ほどなく、スープがやってきます。

    35bf9f7e.jpegうつくしき、真っ白なスープが見事。
    「雪濃湯」という当て字をあてる、そのワケがわかるほどに雪の如き白い色。
    しかも香りがとてもよい。
    骨を煮こんで作るスープには、獣の匂いが大抵つきもの。
    例えば九州の豚骨スープなんかはお店に入った途端に臭う。
    けれどココのこのスープ。
    動物臭さがまるでない。
    無臭か?というと、たしかに匂いはあるのだけれど、何の匂いか?と聞かれると少々戸惑う。
    抽象的な「おいしい香り」。
    お店の中に入ったときにも、嫌な匂いがしなくって、だから朝にもふさわしい。
    目を凝らしてみるとやっとわかるほど、小さな油がポツポツ浮かぶ。
    ネギがタップリ。
    スープの中に肉色をした物体が、沈んでいるのがみてとれる。

    5d882e54.jpeg一口、すする。
    うま味が口にひろがります。
    うま味以外の味の手がかりがほとんどなくてつまり調味料をまるで使わぬただ純粋な肉のうま味がずっしり舌にのっかってくる。
    しかもスルスル、スープがすべって喉に向かって流れこむ。
    コラーゲン効果というか、ゼラチン効果とでも言うのでしょうか?
    もうこの瞬間に、体の中の傷んだ部分が修復されてくみたいでウットリ。
    これに塩や胡椒を足しながら、味をととのえ食べ進む。

    ほんの少しの塩が甘味につながっていく。
    沈んだ肉を引き上げる。
    スネとか肘とか、良く煮込まないと硬くてけれど旨味をもった部位で当然、繊維が粗い。
    繊維の間にゼラチン質の層が混じって、噛むとクチャっとそれがほぐれる。
    ピトッと舌に貼りついて、まるでキスをしてくるような肉の食感。
    肉感的で、味わい深い。
    ソルロンタンには麺がつきもの。
    大抵のとこでは茹でた素麺をいれるのだけど、ココは韓国冷麺の麺。
    どんぐり使った透き通ってて、ムチッと食感豊かな麺をタップリいれてユッタリ煮込む。
    そのツルツルが、またたのしい。
    カクテキを入れ味を変えます。
    かなり浸かって酸味をもったコリコリとした大根が、スープで軽く熱を持ちムニュんとなるのがまたゴチソウ。
    お腹があったか、しかも体を満たす肉のうま味とエネルギー…、昨日の疲れもこれでサッパリとれたよう…、今日も一日、ガンバル、力をありがとう。

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    今日一日の東京グルメ視察の〆を卜傳

    bden.jpg岡山出身の韓国料理店で、もう10年近くも前でしょうか。
    わざわざ新橋にまでやってきて作ったお店。

    新橋とはいえ、当時はかなりさみしい場所。
    土橋とよばれる、タクシー運転手御用達の公衆トイレがあって昼なお暗い、場末感が漂うところに店を作った。
    よりにもよってあんなところに…、って言われるところで果たしてどうなるんだろう?
    できた当初。
    業界の人はかなり心配しながら見守っていた。

    けれど見事に繁盛店になりました。
    この店の前をずんずん、日比谷の方に向かっていくとコリドー街につながっていく。
    そういう意味では決して悪い場所ではなかった。
    ワザワザきてもらえるだけの魅力があれば勝算ありというコトだったのでありましょう。
    韓国料理の店でありつつ、オープンキッチンでまるでイタリア料理のお店のようなしつらえ。
    簡単な接待にも使える。
    デートにもOKで、しかも仲間同士の会食なんかにも使える利用動機の多様なお店。
    個室の天井からはクリスタルのシャンデリアが下がり光を瞬かせているって、意外性がクチコミの連鎖を作った結果の繁盛。
    今もずっと続いています。

    ad169955.jpeg3000円からコースがある…、っていうのもよかったのでしょうね。
    しかも野菜にこだわり、健康的でおいしい料理というイメージを徹底できたということも時代にあっていたのでしょう。
    今日も満席。
    祭日というのにおじさん同士のグループ客がかなりの割合占めているのにちょっとビックリ。

    野菜をおいしく召し上がれ…、的コースをたのんでためします。
    まずは前菜。
    ほどよくトロンと黄身がしあがる玉子にヤンニョム。
    韓国風の刺身や、明太子でまとめた山芋のようなほどよく韓国っぽい料理がキレイに盛り付けられてやってくる。
    いきなりキムチって具合でないのがお洒落なところ。

    韓国海苔や野菜サラダが次々でてきて、それらどれもがお酒をおいしく飲めるような味になってる。
    隠れ家っぽいこの立地。
    にもかかわらず駅まで徒歩で3分足らずという利便性。
    こうした場所にある店は、お酒を飲みたいお客様には便利な場所で、そうした自店の特徴がよくわかっているのでしょうね。
    シッカリしてる。

    dccff496.jpegしかもこの店。
    ビックリしたのが、マッコリをボトルでたのむと、それを大きなデキャンタにいれアイスバケットと一緒にもってきてくれる。

    マッコリというモノ。
    冷たくひやして飲むのがおいしい。
    お酒そのもののポッテリとした飲み心地。
    酸味とシュワシュワした泡の味わい。
    おいしいマッコリをおいしくしている要素のどれもが冷やすと一層、際立つ飲み物。

    それに合わせる料理はホット。
    熱いホットと辛いホットの両方を味わうようにできてる韓国料理と一緒に飲む飲み物は、冷たい方がまたおいしい。
    だから冷たく飲んでいただくためにこうしたサービスしてます…、って。
    白いワインやシャンパンを、当たり前のレストランでたのんだらこうして冷やしてくれるのに、なんで今まで韓国料理店で気配りしてくれなかったんだろうって今更おもう。
    いい勉強。

    0398fcaf.jpeg野菜をおいしくと言いながら、やっぱり肉がなくちゃ贅沢に感じない。
    それでお肉の料理がいくつか。

    まずは豚とキムチの料理。
    蒸した豚肉。
    ゼラチン質と脂がしっかり味わいをもつ、バラ肉蒸してそれを薄切りにしたモノと炒めたキムチをくるんで一緒に食べる提案。
    強めに発酵をした酸っぱいキムチを炒めると、不思議と甘みが際立ってくる。
    豚肉そのものはちょっと獣の匂いが残った男性的な味わいのモノ。
    肉のクセと特徴をキムチの風味で封じ込めおいしい料理にかえる工夫がオモシロイ。

    それから豚のカルビを焼いてサンチュで包んだ料理。
    どちらも野菜がメインの豚肉料理というのがまたおもしろい。
    肉を焼かせぬ韓国料理。
    ずっと長らく、人気を定着させるコトが難しかった。
    韓国料理を食べに行くって、イコール肉を焼くことだった先入観が強かったのでしょう。
    けれど最近。
    フランス料理やイタリア料理。
    あるいは和食を食べるように、韓国料理を食べるたのしさが徐々に広まって来ているようで、だからこうしたお店の存在感がどんどん増してきているような。
    なにより肉を焼かずに過ごせるお店は会話が弾む。
    会食するのによくていい。

    0761304d.jpeg産地にこだわった有機野菜の蒸し物や、野菜をタップリ一緒に煮込んだトッポギみたいな料理が次々。
    今の時期って、根菜類がおいしんだね…、っていいつつ食べて、けれど野菜は野菜。
    日常的によく見る野菜がしゃしゃり出てくると韓国料理に見えなくなるね…、って言っていたらばこんな料理が出てきてギャフン。

    季節の野菜のチヂミというモノ。
    チヂミといえば薄っぺらく焼けたお好み焼きのようなお料理で、具材は海鮮、それからネギと決まったモノ。
    それがこれにはかぼちゃとサツマイモがタップリ入る。
    しかもどれもがかなり分厚い拍子木切りで、だから分厚い仕上がり。
    食べるとホクホク。
    甘くて歯ごたえたのしくて、こんなチヂミってはじめてだなぁ…。
    たしかにこうした野菜の食べ方があってもいいかも…、って思ったりした。
    実はサツマイモが苦手なバクも、不思議なほどにこれはおいしく感じられ、いくつもお替りしてしまう。

    cd1504f8.jpegコースの〆はスンドゥブチゲ。

    実はこのコースを選んだ理由が、鍋に仕立てたスンドゥブチゲがメインだったということで、実際、出てきた鍋みてビックリ。
    ドッシリとした鉄の鍋。
    大きく分厚く、しかも韓国風の模様が入ったうつくしいもの。
    中にタップリ、真っ赤なスープ。
    そこにフワフワ、白い豆腐が漂っている。
    テーブルの横にコンロをおいて火をつけクツクツ、煮立てて仕上げる。
    横でずっと鍋の様子を見ながら作って、一人前づつよそってくれる。
    まるで和食の鍋を作ってたべてるような、そんな気持ちがまずはゴチソウ。
    スープはドッシリ、肉のうま味が前面にでた濃厚スープで、それが豆腐のやさしい食感、支えて旨い。
    スープの具材はこれまた野菜。
    白菜、大根、薄ぅく切った筍が、シャキシャキたのしい噛みごたえ。
    なにより豆腐がトロンとなめらか。
    程良く辛くて、お腹にスルスル流れこむ豆腐がやさしくお腹を満たす。
    体もポカポカ…、今日の一日しめくくる。

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