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2025/06/27 (Fri)

近江屋の朝

ひさしぶりに近江屋で朝…、お茶の水にてちょっと用事がある朝で、ひと駅前で降りてテクリと歩いてお店にやってくる。

今日はちょっと静かであります。お客様はボクひとり。
通りに面した大きな窓から、差し込んでくる朝の光がぼんやりお店の中まで届く。
お店全体がやわらかな光に包まれ滲んで見える…、うつくしい。
奥へ奥へと深くつながる鰻の寝床のようなお店。入り口部分にはパンの売り場にケーキを飾るショーケース。
そこで買ったパンやケーキを奥のカウンターやテーブルで味わうコトができる仕組みがたのしくて、今日もそうして味わい、食べる。

調理パンを２種類選ぶ。
トレイに乗せて、奥で食べますとひと言告げて、５００円ほど追加で払うとお店に置かれたジュースバーから好きなだけ、何度もとってたのしめる。
このやり方をもう何十年も続けているのがステキであります。
しかもジュースやコーヒーだけじゃなく、ボルシチなんかもあったりして、ランチなんかでも十分満足できる分量、クオリティー。

季節でジュースが変わるところもまたたのしくて、今日は何があるのかなぁ…、って思ってやってくるのも一興。
今日はイチゴとぶどうにキウイ。
もともと「近江屋洋菓子店」というのがここの正式名称…、つまりケーキに使う果物の端材を使って作ってこうしてふるまうのでしょう。水と果物をジャジャっと混ぜて作っただけ。甘さが足りなかったらどうぞ…、とガムシロップが置かれてはいるのだけれど、そのまま飲んでも十分おいしい。
それにココアを合わせてとって、今朝のご飯がひと揃え。

いつも来る度、どうしてもとってしまうのがこの調理パン。
トーストの上に白いソースをタップリ塗って、そこに玉子をポトンと落とす。玉子の周りに細かく刻んだベーコンをタイルのように張り巡らして、焼いて仕上げたうつくしきパン。
黄身の黄色と白身がドレープなしながら優雅に固まる姿が見事。
よく焼けて顎をガツン！を打つような、歯ごたえのあるパンがおいしい。ちょっと甘めで、あとにほのかにバニラの香りがただよってくる…、お菓子と料理の間を行ったり来たりするような、不思議な味わい。
これを見る度、日本の人の手のする仕事の丁寧と、繊細なコトにウットリします。

トーストブレッドでツナを挟んだサンドイッチも固めのパンと、ツナのフィリングのネットリ感が口でひとつに混じりあう、たのしい名作。
キャベツとニンジン、玉ねぎ、それから牛すじ肉がタップリ入ったボルシチ風の煮込みスープがまた旨い。
味はほとんどついていなくて、牛すじ肉の脂の風味と野菜の旨味で味わう趣向。塩と胡椒が置かれてて、それで好みに味を整えたのしむと、いくらだってお替わりしちゃいそうなおいしさ。今日も堪能いたします。

近江屋洋菓子店神田店

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[3回]

2014/09/04 (Thu) 丸の内コア：喫カバ Comment(2)

週中にして焼肉山星

夜を焼肉…、友人の大きな仕事にケリがつきそうで、それで小さな前祝い。

「山星」という焼肉の店。都内に何軒かお店があるようで、その本店がここの店。
４０席もないほどよい大きさのお店で、炭で焼かせてくれる。
スゴく高級ということもなく、手頃な値段の赤身の肉から希少部位まで、よいバランスの品揃え。若い人たちのサービスも気持ちがよくて、だから週末はかなりの混雑。さすがに今日は平日で、ちょっと静かでのんびりします。

まずは山星サラダというサンチュをメインに、塩、ごま油、牛肉ダシで味ととのえたサラダをタップリ。大盛りで！ってお願いします。
肉を食べる前に野菜をタップリ食べる。
オモシロイのが、普通の野菜サラダよりダシをかけて軽くもんで味整えた、おひたしみたいな焼肉屋さん的こういうサラダは、バクバク、おいしく味わえる。
家で作ると、たとえ叙々苑のサラダのタレを使って作っても、こんな味にはならないとこがなんとも不思議でオモシロイ。

そして塩焼き。豚バラ肉とミノをもらった。
焼肉屋さんでコースをたのむと、まずは牛タンを塩でどうぞとやってくるけど、薄っぺらなタンを焼いても、それほど旨いとは感じない。
それより豚バラ。脂が炭でおいしくなって、塩の風味ととてもあう。
おひたしサラダを巻いて食べると、野菜をモリモリ味わえるのもうれしくて、それでまずは豚を焼く。
豚の脂が染み込んだ網でミノをこんがりやいて、シャキシャキ食べる。

スープみたいなのが食べたくて、石鍋餃子スープっていうのメニューに発見。
はじめてたのんでみたらば、これがなかなかのモノ。
牛骨スープでトックとネギをコトコト煮込み、そこに餃子を沈めたモノ。石鍋の中でグツグツ、沸騰しながらやってくるのがなによりおいしげで、牛骨スープの匂いに混じって餃子の中のニラやニンニクの臭いが強烈。
薄皮の中に緑のあんがみえ、野菜餃子かと思って食べたら中にタップリ青唐辛子。これがヒーハー、スッキリ辛く、スープの旨みと引き立てあってお腹あったか。食欲も増す。

今日のおいしいところの盛り合わせをメインで焼きます。
ロースにカルビ、中落ちカルビと三種類。ロースは赤身とはいえほどよく脂がのって、甘めのタレが焼くとキレイに焦げ目になってカラメルっぽい風味が旨い。
カルビはサクッと歯切れよく、角切りにした中落ちは噛むとフカっと奥歯が沈む噛みごたえ。肉はココロのゴチソウだなぁ…、って思ってワイワイ。

〆のご飯はここの名物、牡蠣ご飯。
固めに炊いたご飯に、刻んだネギに牡蠣を入れ、ビーフスープをくわえて沸騰させつつお米にスープを吸わせる。
最後に玉子を落としてかき混ぜ、水気を飛ばして出来上がりという、ピラフとリゾット、炊き込みご飯のイイトコどりのような出来栄え。
そうそう、最後に落としたバターの風味が、西洋料理な感じをちょっとふりまくところもおしゃれで旨い。
週の真ん中に焼肉食べる…、なんて贅沢、オゴチソウ。

炭火焼肉四谷山星四谷本店

関連ランキング：焼肉 | 四谷三丁目駅、曙橋駅、四ツ谷駅

[2回]

2014/09/03 (Wed) ボクのご近所レストラン Comment(0)

クリクリスタバザイニチファンク

そろそろハロウィーン系のドーナツが出ているんじゃないかなぁ…、と思ってクリスピークリームドーナツに来てみたんだけど、さすがにまだまだ、早かった。

とは言え甘いモノが食べたくって、ショーケースの中をみるとビックリ！
「デリ系ドーナツ」を謳う、甘くない食事ドーナツがあるではないの。しかも名前が「スパイシートマトデリ」。
こりゃ、食べてみなくちゃとアイスティーと一緒にたのんで試すことにする。
それにしてもこのお店。有楽町駅前のビルの中という一等地にあって、あんまり人気がないのが不思議。やってきている人たちもドーナツ目当てというよりも、時間つぶしに来ているようで、なんだかかなりもったいない。

温めるとトロトロ感が増しますよ、って言われて軽く温めてもらって一口パクリ。
いやぁ、これは旨いです。
ここ独特のサクッと歯切れて、たちまちトロンとクリーミーになる…、つまりクリスピーでクリーミーな味わいたのしい生地はそのまま。中に辛味を帯びたトマトソース。ドーナツの上に粉糖のようにまってる粉はチーズにバジリコ。
どうしようもないほど、イタリア料理な味がする。
ミラノの街角の屋台で売ってるカルツォーネの味さえするのがオモシロイ。これはかなりのオキニイリ。

クリスピー・クリーム・ドーナツ有楽町イトシア店

関連ランキング：ドーナツ | 有楽町駅、銀座駅、日比谷駅

そしてちょっと野暮用ののち、やっぱり甘いモノが食べたくスタバによった。

秋のキャンペーン商品、プリンの入ったフラペチーノ。
作っているところを見ていると、本当にプリンをカップに入れてキャラメルソースをこれでもかってくらい注いだところに、コーヒーフラペチーノ。ホイップクリームを盛ったところにコーヒーパウダー。
太いストローがついてくるんだけど、お店の人がスプーンですくって食べてくださいっていうのでスプーンで食べてくと、プリンな感じが一層強くたのしめる。
それにしても先日チャージしたばっかりのスタバのカードがもうほぼ空っぽ。どんだけお世話になってるんだろう…、って思ったりした。しょうがない。

９月という時期。そろそろ来年のことを思い始める時期でもあって、そんな気持ちに拍車をかけるように先日、ほぼ日手帳の来年度版が発売された。
ココ数年、WEEKSというシリーズにお世話になってて、それで早速買ってみる。

今年まではこの本体にレザーのパスポートカバーをつけて使っていたけど、来年はこの手帳本体はそのままに、そこにちょい足しでワタクシらしさを表現しようと。
それでゴヤールのトートバッグについている小さなパースを、手帳に合体させてみるコトにする。
東急ハンズでパーツになりそうなモノを揃えて、こんな感じに仕立ててみます。まだまだ改良ができそうで、しばらく遊んで見ることにする。オモシロイ。

ところで本日、贔屓にしてる「在日ファンク」っていうバンドが日本コロンビアよりめでたくメジャーデビューをしました。

このちょこまか、独特のスタイルで踊りまくって歌うボーカル、濱田謙太氏。俳優活動をしたり最近、ゼクシーのＣＭに出たりと露出がかなり増えてて、すでにメジャーデビューをしてると思い込んでて、びっくりします。
メジャーデビュー一作目の「根にもってます」って曲のＰＶもいいのだけれど、やっぱりライブのこの一本。いつか実際、ライブをみたいと熱烈思う。オキニイリ。

[3回]

2014/09/03 (Wed) 食品・スイーツ・コンビニ Comment(3)

今年お初の秋刀魚のパスタ

今日も若干気温が高く、夏の名残を感じるけれど、空見上げると雲はすっかり秋模様。ビルに映り込む景色もスッキリ。高い空にクラクラします。

９月といえば秋刀魚の季節。銀座のアナスティアっていうイタリアンレストランでそろそろ秋刀魚のパスタがはじまる時期かもネ…、って。
昨日、ホームページを見てみたらなんと今日から。
毎週水曜限定で１２食分だけ提供される、秋刀魚丸ごと使ったパスタがはじまるというので午前中の打ち合わせを有楽町に指定して、オープン時間のちょっと前にいそいそ出かけて行列につく。
オープン同時にほぼ満席で、それで今日の秋刀魚のパスタは見事売り切れ。

実は昨年、ずっとこれを忘れてて気がついたのが、今シーズンはこれでおしまいという最後の日。その日もスゴい行列で、いつもよりも多めに用意していたものが２０分ほどで完売してた。
季節のモノ。限定のモノ。日本人は大好きなんだと実感します。
小さいながらもサラダバーが用意されてて、まずはタップリ。玉ねぎ、キュウリににんじんをスライスしたのにレモン風味のドレッシングかけシャキシャキ食べる。
ポッテリとした豆のスープを味わって、お腹の準備を整えメインを待った。

さて、今年の秋刀魚のパスタが堂々、やってきました！

いやはや見事。
大きな楕円の皿からはみだす勢いの立派な秋刀魚が丸ごと一尾。キラキラとした皮もこんがり焼かれてて、まるまる太ってうつくしき様。
秋刀魚はいいなぁ…、太れば太るほど褒めてくれるんだもの。
脂がのって、まるまるとして、重たそうにパスタのベッドを身を横たえて、ボクも秋刀魚に生まれたら日々、褒めてもらえるだろうに…、って思ったりする（笑）。
フォークをバサッと秋刀魚の一番太いところを真っ二つ。焼けた秋刀魚の香りがフワリと鼻をくすぐり、ほろりと肉がこぼれ、散らかる。

すばらしいのが骨がどこにもないのです。腹を裂き、そこから丁寧に骨をはずして焼き上げる。
その手間こそが、この料理の一番おいしいところで、そのまま秋刀魚をフォークでさして食べるのもよし。パスタにからめて味わうもよし。腹の脂が舌を撫で、腸が持つ仄かな苦味に舌が喜ぶ。秋刀魚を丸ごと貪るシアワセ。
パスタ自体もしっかりしてて、赤唐辛子の辛味も上等。大きめに切ったニンニクを油でこんがり煮るようにして風味をだした油が旨い。

お店の中のみんなが無言で同じ料理を味わいたのしむ。みんなの顔がほころんでくのを見ながら味わう料理は旨い。
そういえば、魚の皮が苦手というボク。
秋刀魚の皮は大丈夫だということを今日、発見しました。皮も含めてすべてをお腹の中に収めて、お皿に残った油や脂をパンで拭って、キレイに食べる。
残ったお皿は洗ったようで、ごちそうさまの合図とします。
食後のメロンシャーベットをそそくさ食べて表にでたら、次々、お客様がやってくるのとすれ違う。１０００円渡して１０円お釣りをもらうのが、申し訳なく感じるほどのオキニイリです。ゴチソウです。

アナスティア

関連ランキング：イタリアン | 銀座一丁目駅、東銀座駅、銀座駅

[5回]

2014/09/03 (Wed) 銀座イースト：洋 Comment(6)

暖簾の向こうに弁天庵

弁天庵で朝を迎える、今日のコト。

海外からくる友人が日本の景色の中でまず不思議を感じるのがこの「暖簾」。
なんで店先でヒラヒラ、あんな布切れがぶら下がっているのかと…。中を見せたいのか見せたくないのかイライラしちゃうと、言うのです。
日本の文化はチラリズムの中にあるんだと言ってもなかなか伝わらない。
しかもときおり、布の一部がめくれ上がってずっとそのまま。
あれはいいのか？
めくれてるって店の人に教えて上げなくてもいいのか？って言われるけれど、あれはあれで粋なんだよ…、っていってもそれこそ伝わらない。「日本人にはあれがカッコいいんだよ」っていうしかないけど、それがうれしかったりするのも確か。

おはようさん…、って暖簾をくぐってお店に入り、そして今朝の朝たのむ。
ここの朝ご飯のおかずは全部で３種類。
納豆、とろろ、出汁巻き玉子。それら全部がのっかっている、全部乗っけのオキニイリ。
蕎麦の専門店ということもあり、汁の代わりに冷たい蕎麦か汁そば選べて、大抵ここでは汁そばにする。昆布の佃煮、焼き海苔にご飯がついてひと揃え。
ココができた当初はご飯がフルポーションで、全部食べると大食いのボクでもお腹が膨らむ量で、それも最近、ご飯控え目。ほどよきサイズになってきた。

納豆がパックにそのまま入ってくるのが合理的。ひとつひとつ装い直せばもっと料理っぽくみえるのだろうけど、ワンコイン的値段で朝を、賢く、手早く食べるためには、こういう割り切りが逆にウレシイ。
その納豆を山芋とろろの中に入れ、ネバネバパワーを流し込む。
それにしても、今朝の出汁巻き玉子のこんがりやけて、目にうるわしく鼻においしく香ばしいコト。
噛むとプチュっと歯切れて中から甘辛出汁が滲みだす。

蕎麦は最近、若干変わった。

ちょっとぬるっとした平打ちタイプで、セブンイレブンで売ってるチルドカップに入った麺のような感覚。
そういう会社がやっているからまぁ、しょうがない。出汁はスキッと旨み鮮やかなものに変わっておいしくなった。一勝一敗っていう感じ。
蕎麦の上にあれこれのっけて、いろんな蕎麦を味わい食べる。
だし巻き玉子をのせるとポッテリ、玉子が出汁を吸い込みジュワッと出汁の旨みが引き立つおいしさ。海苔や大根おろしをのせると、蕎麦の風味が劇的に変わってこの一杯で、いくつもの料理を食べたようで得した感じの、今朝のコト。

七福弁天庵四谷三丁目店

関連ランキング：そば（蕎麦） | 四谷三丁目駅、曙橋駅、信濃町駅

ところでこれ…、ポーチドエッグが出来上がるさまを収めた動画なんだけど…。

熱い鍋の中に放り込まれたのは生卵だけじゃなくてGoProも。だからこれは玉子を茹でてる動画であると同時に、GoProを茹でている動画でもあるワケ。
こうして熱湯の中で作動するっていうのもスゴいけど、この後、冷ますとしっかり動作したというのも驚きで、これなら「熱湯風呂」を風呂の中から収録することもできるんだなぁ…、と思ったりもする（笑）。
動画世界はどこに向かっていくのでしょう…、とますますワクワク。オモシロイ。

[2回]

2014/09/03 (Wed) ボクのご近所レストラン Comment(0)