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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    サカキシンイチロウ
    年齢:
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    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
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    新宿にある「箱ずし」で昼のお弁当をかってゆく。

    dcacc997.jpeg好きな店でありまして…。
    ほぼテイクアウト専門の大阪寿司のお店なのだけど、手際が見事。
    まず寿司を切り分け、盛りつけるとき。
    年かさの、熟練職人さんって感じの人がやおら、大きな包丁を取り出しエイヤ!と切ってくのです。
    中華料理のシェフが使うような形、大きさ。
    けれど刃の部分が円弧を描いて磨かれている押し寿司用の包丁で、それを使って惚れ惚れするほど見事な手際で、寿司をとりわけ切っていく。

    棚に並んだ押し寿司の下にその刃をすべりこませる。
    スッと持ち上げ、まな板の上にそっとおく。
    その刃を寿司の上に当て、スパッと切ります。
    凸を描いた円弧を当てて、手首を使ってクルンと包丁をゆりかご揺らすように切る。
    寿司に当たる刃の面積が最小で、だから具材がズレずにキレイに切れるのでしょう。
    あまりの手際にウットリします。
    一人前分の一切れを、切り分けたらば残りの寿司を刃に乗せて、棚に戻して別のお寿司を同じく乗せて、ササッと持ち上げスパッと切ってく。
    そのくりかえし。

    8dc279cc.jpegそれを折に盛りつけて、蓋してそれから、次の見せ場がやってくる…、と、思っていたらば、おやまぁ、ビックリ。
    昔は経木の折箱で、平たい蓋をのっけてそれを包装紙でキッチリ包む。
    角がピシっとうつくしく、かつてデパートの包装技術のもうひとつ上のくらすレベルにキレイに包んでくれていた。
    なのに今日。
    プラスティック製の蓋をパチッとのっける。
    包装紙じゃなく紙の帯をクルンとあててセロハンテープでとめただけ。
    こうじゃ、まるでスーパーの寿司。
    箱も経木じゃなくて加工紙使った丈夫だけれど合理的な箱。
    コストダウンというわけじゃない、いちいち包む時間と手間が勿体ないから、というコトなのかもしれないけれど、これまた凹む。
    今日またひとつ、ボクが誇りする日本がひっそり、なくなった。

    ビリッと帯を破って捨てる。
    ペリッと蓋をとって、醤油をプチュっとしぼる。
    現代的で合理的なモノに対する行動を、文字に変えるとカタカタ言葉がピッタリくるような、そんな気がした。
    盛りつけ方も心なしか、取り散らかってるみたいに感じ、どうしてだろうと思ったら、箱の大きさが今までのものと一回り大きくなってる。
    既製サイズがこのサイズなのでしょう…、いつもはすくっと立っている伊達巻きベロンと横になってて箱の内側を埋めなきゃいけない苦労を感じる。
    アワレナリ!

    4b77273d.jpeg味はそのまま…、変わってない。
    厨房の中のあれやこれやはかたくなに、まだ合理化の波を受けずに健在なんでしょう。
    けれどなんだか、その健気さが痛々しくてさみしくなっちゃう。
    器は入れればいいモノじゃない。
    手触り、大きさ、色合い、そして香りや風合い。
    五感を料理で満足させるためには器はとても大切。
    今でも好きだよ…。
    好きだけど、熱狂するほど好きとはいない、そんな感じになっちゃった。
    なんだかとってもなやましい。

    ムッチリとした焼いた穴子に、エビに伊達巻。
    昆布でしめた鯛の切り身が、甘み強めのシャリにのっかり舌にピトッとのっかってくる。
    ムッチリとしたバッテラに、伊達巻、それから太巻寿司。
    どれもおいしい、昔のまんま。
    中でも太巻…、好きなのですネ、ボク好み。
    茹でた三つ葉に刻んだしいたけ。
    焼いた穴子に、それからシットリ、みずみずしさを保った高野豆腐がギッシリ。
    ボクが育った田舎の太巻。
    その味わいや具材とほとんどおんなじでおいしく感じる…、なつかしい。
    ガリをがりがり齧りつつ、一口一口、ユックリ食べる。
    仕事しながら味わう寿司は、大人な感じのオゴチソウ…、午後から軽くミーティング。


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    無題
    今日またひとつ、ボクが誇りする日本がひっそり、なくなった。って文章に僕もかなしくなりました。
    hideさん / 2011/08/08(Mon) /
    感傷的
    > hideさん
    ちょっと感傷的になりました。
    なくした日本を、ボクらがこれからシッカリ作っていかなくては。
    そう今は思っています。
    サカキシンイチロウさん / 2011/08/08(Mon) /
    残念ですね…
    これからの日本,
    きっと上手くいく事の方が少なくなってくると思うのです

    でも,そこで何を減らして何を活かすかはとても難しいような気がします

    例えばお菓子屋さん,
    それも京都辺りで真面目に国産小豆やら使いながら
    安売りをしているお店などは果してやっていけるのでしょうか…

    自分の場合職人仕事のお店が好きなのですけれども,
    そういうお店から苦しくなっていくようで
    なんとも切ないです
    佐藤Rさん / 2011/08/08(Mon) /
    手仕事
    > 佐藤Rさん
    手が作り出すさまざまなコト。
    その繊細に、人が魅力と価値を見出さなくなってしまう世の中。
    なんだか切なくなっちゃいます。
    サカキシンイチロウさん / 2011/08/08(Mon) /
    それでも、、、
    様式美をコストの影響で重要視しなくなった(というか、出来なくなった)モノが多くなりました。コスト、経営、それは非常に大事なものです。
    それでも、誰かが日本独自の価値観で形成された様式美を維持していかなければならないと思います。
    私も微力ながら日本の若手手仕事師を応援するために汗流してます。
    なんとしても残してゆきたいモノってありますよね。
    モリシーさん / 2011/08/09(Tue) /
    同感です
    読まして戴いてる私までガックリきます
    極端に例えるならDEMELのSachertorteの、あの木箱がプラ箱になつてしまった様なものとでもいうのでしょうか、それが進化であれば良いのですが・・・
    ご挨拶、遅れました弟分のカノウです。リクエスト送信させていただきましたので、宜しくお願いします。
    かのうたかしさん / 2011/08/09(Tue) /
    日本のステキ
    > モリシーさん
    手を惜しまないこと。
    どんなに些細なところにも、ココロを込めるコト。
    日本ならではのすばらしさ。
    どんな先端技術よりも、ボクたちが誇るべき世界の宝。
    大切にしたいですね。
    サカキシンイチロウさん / 2011/08/09(Tue) /
    そのとおりと思います
    > かのうたかしさん
    プラスティック。
    かつて、この言葉は薄っぺらで軽薄なモノの代表のように使われていました。
    なるべくプラスティックを使わなくて住む生活。
    今ではとても難しくなりました。
    プラスティックジャパン。
    嫌な言葉です。
    サカキシンイチロウさん / 2011/08/09(Tue) /
    もしかすると
    箱を作ってらっしゃる業者さんが撤退、とか、
    やむをえない理由があるのかもしれませんね・・・。
    tonamiさん / 2011/08/09(Tue) /
    そうかもしれません
    > tonamiさん
    そうだとボクの気持ちも穏やかになります。
    ただ、今まで白い割烹前掛けに白い三角巾をして働いていた女性スタッフが、極彩色のTシャツにキャップを被って仕事をするようになっていました。
    これまた節電モードであってほしい、と思いつつ、なんだか嫌な予感がします。
    サカキシンイチロウさん / 2011/08/10(Wed) /
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