サカキノホトンブログ五月最後の一日のコト

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五月最後の一日のコト

今日は一日、街変え、場所変え、打ち合わせ。
新橋で昼食のあと、昭和の喫茶店にて情報交換。
昭和指数の高い新橋。
その新橋の中でも一番、昭和指数が濃厚なニュー新橋ビルの地下一階にあるおじさんサラリーマンの聖地のひとつの「喫茶フジ」ってお店でぼんやり。

かつて地上げのブームの頃は、ここで電話がかかってくるのを待つ強面のおじさんたちが、タバコ片手に１億、２億と景気のいい話をしてた。
さすがに今はそんな威勢のいい話は聞かぬ。
けれど、何を生業にしているのかがちょっとわからぬ不思議おじさんが、あいもかわらず仕事の話を花をさかせる。
コンビナートの煙突クラスに、モクモクたばこの煙を吐いているのも昔のまんまの景色。
なんだか不思議と、落ち着きます。

２時間ほどをユックリ過ごし、そのあとビルの一階のベジタリアンってジューススタンドでリフレッシュ。
壁一面の野菜や果物の中にオバサン二人がニコニコしながら立ってて、例えばパセリジュースをお願いすると、生のパセリとグレープフルーツをジューサーに入れ緑のジュースを作ってくれる。
正真正銘、フレッシュ１００％、しかもできたて、搾りたて。
氷を入れて無理やり冷やすなんてしないから、ちょっとぬるくてそれがパセリの風味や香りを一層、強く強調してる。
目やストレスにいいんだという…、今のボクにはありがたきコレ…、ゴクリと飲むと体がブルッと震えるおいしさ、武者震い。

ベジタリアン新橋本店

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それから東京に移動して、四ツ谷をスルッと経由しながら、表参道、そして青山。
夜は溜池山王にて、大学時代の友人と軽く会食…、そしてそのあと残した仕事を深夜までする。

小腹がすいてパンをマックブックのかたわらに置き、ちぎっては食べそしてパシャパシャちぎっては食べ。
キーボードにパンの香りが移っていくのが、またたのしくて、仕事がはかどる。
ゴキゲンな夜。

まずは「パンとエスプレッソと」のケソと言うパン。

ブリオッシュ生地のようにシットリした生地に、チーズが３種。
ゴーダのようなうま味を出すモノ。
パルミジャーノのような香りを出すモノ。
それからチェダー的なる焦げて風味をだすモノと、異なる性格。
異なる役割のモノを３種。
生地に練りこみ、あるいは生地にふりかけて風味豊かに焼いたパン。
先日、別のパンと一緒に買ってその日は食べられず、駄目になってしまいそうで凍らせといた。
凍ったまんまの冷凍パンを、まずはキッチンペーパーにくるんで電子レンジで軽くチン。
芯がほどよく温まったらアルミホイルで包んでそれをオーブンで焼く。
カラッととても香ばしく、しかも中はシットリと。
上手に解凍できたのが吉。
一口分をちぎって食べると、指までおいしい。
中にタップリ練りこまれているバターの風味が指につき、食べ続けると鼻下の髭にチーズの香りがこびりつく。
息を吸う度、おいしい匂いがお腹の中にやってくるのが、オゴチソウ。

それから移動の途中で降りた東京駅の前、大丸にあるポール・ボキューズで買ったパン。

ベーコンエピ。
バゲット生地でクルンとベーコンを巻き込んで、麦の穂型に焼きあげる。
穂先一房。
ムチュンとちぎるとちょうど、３口分くらいの大きさになる。
仕事の途中の小腹満たし。
キーボードをたたきながら、頭のリズムを整えるためにパクリパクリと食べるのにいい。
奥歯を使って顎動かすと、脳もユックリ動いてきます。
小麦の旨み。
焦げた澱粉の香ばしさ。
そこにベーコンの脂の風味。
食べるところで味の強弱、メリハリがあるのがたのしい。
お腹を満たして、仕事もはかどる。

お店、お店で味の傾向、硬さに風味が違うコレ。
ココのはちょっとやわらかめ。
フックラとして噛んだ瞬間はおだやかで、噛むとどんどんムチムチしてくる。
塩気がちょっと強めでかなり、ズッシリした味…、まぁ、悪くない。
ボクにとっての今一番のオキニイリなのは、トロワグロのカリッと固めの子でしょうか。

それにしてもポール・ボキューズのパン売り場。
これでいいの？って思うくらいに日本的。
オニオンブレッドや明太フランス。
あんぱん、それからデニッシュとまるでリトゥルマーメードの売り場をみているみたいな感じ。
にもかかわらずフランスパンの類はあまり選択肢がなく、ボキューズさんがこれをみたらばどう思うんだろう…って、勝手に心配してしまう。
それも商売？しょうがない。

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