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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    HN:
    サカキシンイチロウ
    年齢:
    64
    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
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    新宿駅で始める朝…、ルミネの地下の食品フロアの「ドミニク・サブロン」で朝をとる。

    ea1f5993.jpegマキシム・ド・パリが惚れ込んだ、天才パン職人が作るパン。
    と、かなり華やかで説得力のあるキャッチフレーズ。
    最初は新宿の町外れだとか赤坂だとかと、クセのあるロケーションにばかり出店していたココ、JRとタイアップしたのでしょうね。
    駅ビルやエキナカ施設を中心に、かなり積極的な店舗展開を行っている。

    個性的なお店が沢山そろうこの場所。
    朝の時間で食事ができるのはこのお店だけ。
    早起きの店。
    朝からやけるパンの匂いが、甘くて朝のゴチソウ。
    パンを売り場で買ってそのまま、テーブル席で食べることもできる。
    サンドイッチやクロックムッシュと、なかなか魅力的な商品があり、それもいいかと思いもしたけど、お得な朝食セットがあった。

    クロワッサンとスープのセット。
    豆とトマトの野菜スープと、オニオンスープの二種類があり、クロワッサンにオニオンスープってなんだかとてもパリな感じで、それにした。
    軽くトーストしたクロワッサン。
    それにカップに入ったスープがどうぞと手渡され、背筋を伸ばしてテーブルにつく、

    41c48432.jpegオニオンスープ。
    中にタップリ千切りオニオン。
    しかもシッカリソテされていて、カラメル色に染まってる。
    甘くて、焦げた風味がとてもおいしい。
    かなりの甘みに、朝の頭がよろこぶ感じ。
    上に浮かんだトーストバゲット。
    パルミジャーノをタップリふって、それをサクッと焼いたもの。
    コンガリしてて、しかも軽やか。
    水気が抜けて小さな穴が沢山あいてて、そこにスープがユックリ滲み込む。
    しばらくすると、それがトロンと。
    口に含むとトゥルンと舌を撫で回し、喉をやさしくかけおりていく。
    体が中からあったかくなる。

    クロワッサンの一口分を手でちぎる。
    そのまま食べるとバターの香りがフワッと広がる。
    焼けているのにシットリとした他のパンにはない味わいで、試しにそれをトプっとスープに浸して食べる。

    カップの表面にバターの脂がキラッとひろがる。
    タップリ、生地に吸い込ませプルンと食べるとまるでプディング。
    オモシロイ。
    それにしてもクロワッサンって、食べ終わり際の散らかり具合がはかなくていい。
    お皿にハラリ、ハラリと散らかる、明るい茶色の生地のかけらが、まるで落ち葉のようで切ない。
    お皿の上に一足先の、秋が来た。

    ところで、ところで。

    29cb4400.jpegボクの隣の女性がモゾモゾ、鞄の中から次々モノを取り出し並べる。
    化粧品。
    かなりずらりと色とりどりでしかも仕上げにiPadほどの大きさの鏡を開いてスタンバイ。
    これから顔を作ってやるわ!的オーラ、プンプン。
    ウゲーッて思った。
    そしたらすかさず…。

    お客様。
    お化粧は、他のお客様の迷惑にならぬよう化粧室でお願いいたしております…、ってお店の人がいいに来た。
    もうこれだけで、ここのお店のファンになったね。
    小さなコンパクトをそっと開いて、目元の様子を確認したり軽く肌を整えたり…。
    そんな程度の化粧直しは注意しない。
    見るからに「顔を一から作り直している」ような人には注意する。
    どこまでが化粧直しで、どこから化粧か?
    その判断はかなり微妙でみんな嫌がりしようとしない、けれどこうしたコトを注意できるお店はステキだなぁ…、と思ったりした。
    小さなコンパクトに向かって笑顔を作り、テクマクマヤコンってそっとつぶやく。
    そんな、おねぇさんがボクは好きです(笑)。
    秘密の魔法は秘密の場所で、人に隠れてかけなくちゃ!
    ラミパスラミパスルルルルル…。

    そしてコーヒー、新宿駅の東口にある椿屋珈琲店に来る。
    かつて「談話室滝沢」と言う名喫茶店のあったところ。
    その滝沢が持っていた、しっとり落ち着いた空気感をそのまま受け継ぎなかなかステキなお店になってる。
    c3746228.jpeg大正モダンなインテリア、低くながれる弦楽の音、いらっしゃいませと宙舞うような声の挨拶、おもてなし。
    ほどよき味わいのサイフォン点てのコーヒーに、気持ちがほっと落ち着く感じ。
    朝から打ち合わせをかねたおじさんたちで一杯で、昭和な感じがまた気持ちいい。
    それにしても喫茶店の数は減った。
    そして今でも減り続けてる。
    理由はいくつもあるけれど、一番大きく深刻なこが、待ち合わせ場所としての喫茶店の使命はスッカリ終わってしまったと言うコトじゃないかなぁ…。
    待ち合わせが気軽に出来る場所が増えたところに最後に、携帯電話が息の根止めた!
    待ち人来たらず…、と溜め息でカップの底に申し訳程度に残ったコーヒー。
    舐めるように口に含んで時計を見つめる。
    そんな切ない時間はどこにも今はなく、その切なさに切なくなった、雨の朝。
     

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    ■ コメント一覧
    昭和は遠くなりにけり・・・ですね。
    ここ数年、もの凄い早さで色んなコトが進んでいってますよね。
    それと同時に、「大切にしていた思い出」のモノやコトがどんどん無くなっていって・・・。それはそれまで大切にしていた「人間関係」をも無くしていったりするんでしょうかね・・・と言いますのも。自分より年上の方が初対面にも関わらず方言バリバリの話し方だった場合、ちょっと戸惑いながらも敬語で私は話します。そして、二度目、三度目と会った時も相変わらずな話し方のとき。私が敬語でその方と話していると「ちょっとちょっと。いい加減、敬語で話さないでくれる!?なんかよそよそしい感じで嫌」みたいなニュアンスでその方に言われてしまった事が過去にありました。
     これって相手の(一回りほど年上の異性の方です)が非常識だったりするんでしょうか?まぁ、年齢に関わらず、それなりに親しくなるには敬語は堅苦しいのかもしれませんが、私は「年上の人にはちゃんとした言葉遣いをするように」と言われて育ってきたので、多少の違和感があるんですよね・・・。こういう考え方ってそれこそ「昭和的」なんですかね〜。
    りりこりあさん / 2011/08/26(Fri) /
    人間関係
    > りりこりあさん
    相手を敬う気持ち。
    これこそが、本当の人間関係だと思うのです。
    敬語を使って話をすると、他人行儀だ…、って言う人もいますが、少なくとも誰か他の人がいるとき。
    公の場所では相手を敬う言葉を選びたいですね。
    敬語というこの言葉。
    日本が世界に誇る発明だとも思いますし。
    時代を越えた美徳。
    大切にしたいと思います。
    サカキシンイチロウさん / 2011/08/26(Fri) /
    しましま
    私が初めて食べたクロワッサンは、ドンクのミニクロワッサンでした。噛むと砂糖がじゅわゎ~んと音をたてて出てきそうなくらいの甘さに、「これがクロワッサンというものか」と衝撃を受けました。ですので大人になって、大きくて砂糖が入ってないクロワッサンが一般的だと知っても、あんまり食べたいとと思いませんでした。
    しかし今回のサカキさんのクロワッサンの写真、特にこの細かい茶色の横縞をみて、とても食べたくなりました。
    今、ドミニクで一般的クロワッサンとカフェオレの朝食を食べてます。
    はれて大人の仲間入りをしたというか、自転車の補助輪がとれたというか、そんな感じです。
    ありがとうございました。
    さとこさん / 2011/08/27(Sat) /
    ほのかな甘み
    > さとこさん
    ドミニク・サブロンのクロワッサン。
    自然な甘みがほのかに広がる。
    大人のゴチソウですよね。
    バターの香りも芳醇で、ステキな土曜日の朝をたのしんでらっしゃる光景が目の前に浮かんでくるようです。
    おいしいおすそ分け、どうもありがとうございます。
    サカキシンイチロウさん / 2011/08/27(Sat) /
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