ひさしぶりの有楽町駅ではじめる朝の日…、はまの屋に来る。
銀座に日比谷、丸の内。
有楽町の駅を中心に広がり、まとまる街の数々。
それらすべてが上等な空気をまとっているのがステキで、気持ちがスクッと伸び上がる。
背伸びが似合う街とでもいいますか…。
背筋がシャンと伸びる街とでもいいますか…。
ときかく気持ちが上へ上へと上がってくような気持ちになれる。
その上そんな上等が、昨日や今日、でっち上げられたモノじゃなくって、ずっと昔から。
この東京が近代都市になると同時に…、しかもそれからずっとこうして上等でいつづけているというのがステキ。
こうしたエリアって、なかなかほかになくってオキニイリ。
玉子とハムのサンドイッチ。
パンを焼いてトーストにして挟んでもらう。
いつものボクのオキニイリ。
ひさしぶりに顔を合わせる蝶ネクタイのオジサンに、「お元気でした?」って聞かれてなんだかうれしくなった。
それで、一言。
タマハム焼いて!って、ちょっとなじみを気取ってみます。
するとニッコリ。
「良く焼きでネ…」ってつぶやき、「タマハムヨクヤキ」って、呪文のような言葉でオーダー、厨房の中に通っていった。
かなりのゴキゲン…、オキニイリ。
カシャカシャ玉子をほぐす音。
じゃじゃっとそれが焼ける音。
おいしい音に続いてパンが焼けてく甘い香りがやってきて、そしてこれがボクに届いた。
カサっと焼けたコンガリ茶色い薄切りのパン。
オムレツとスクランブルエッグの中間みたいに焼けた玉子と、レタスにハムが溢れ出すほどタップリ挟んだサンドイッチ。
2枚一組のパンを四つに切り分け、それを縦に立てて並べる。
小さなお皿がギッシリと、サンドイッチで埋め尽くされる。
その贅沢にお腹がギュギュッとうなります。
よく焼けてるのはパンだけじゃなくて、玉子もよく焼け。
いつもはシットリしているのだけど、今日はちょっと乾いた感じで、まあ、それも良し。
サービス精神旺盛とする。
塩の味がビリッと聞いて、玉子の甘みを引き立てている。
プチュっとほんの少し塗ったマヨネーズ。
それがシットリ、みずみずしさと軽い酸味を与えてくれる。
ムチュンと歯切れるロースハム。
シャキシャキ、潰れてみずみずしさを吐き出していくレタスで口を洗われる。
やっぱりコレはオキニイリ。
それにホットコーヒーつけてもらって、それを今朝の朝とした。
酸味がおいしい喫茶店的ドリップコーヒー。
熱々。
だから湯気がほんわかゆらゆら揺れて、カップの上の景色が潤い、穏やかになる。
砂糖を入れると苦味が引き立ち、ミルクを入れるとうま味が栄える。
時間をかけて舐めるように味わうたのしさ。
なんだか大人になった感じがするオゴチソウ。
それにしてもこのお店。
働いている人がみんなシニアというのにふさわしい、熟年スタッフ。
だからかとてもユッタリしてる。
いらっしゃいませ、ありがとうという言葉もなんだかやわらかで、若い人達がやっている元気な店とは違った空気。
ココロがやさしくおだやかになる。
こうしたお店がちょっとでも長生きをして元気でずっといてくれること…、今の日本には必要なコトって思ったりした、さて移動。
今日は半日、南に向かって移動をします…、日帰り出張、行ってきます。
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