忍者ブログ
サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
2024 . 04
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • カレンダー
    03 2024/04 05
    S M T W T F S
    1 2 3 4 5 6
    7 8 9 10 11 12 13
    14 15 16 17 18 19 20
    21 22 23 24 25 26 27
    28 29 30
    カテゴリー
    最新TB
    プロフィール
    HN:
    サカキシンイチロウ
    年齢:
    64
    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
    バーコード
    ブログ内検索
    アーカイブ
    P R
    アクセス解析
    ×

    [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

    銀座でお昼。
    「ひょうたん屋」って鰻のお店。

    hyoutan.jpg場所はMatsuzakayaさんの裏っ側。
    昔ながらの地名で言えば木挽町の近所というコトになりますか。
    銀座界隈で一番裏寂れた感がある通りに面した小さなビルの1階と言う場所。
    控え目な概観に地味な暖簾。
    今時の飲食店は絶対真似ぬ、昔ながらの良き専門店の風情がステキ。
    中に入ると鰻の寝床。
    カウンターにテーブルいくつかと決して大きくはないお店のサイズが、専門店としては非常に良いサイズ。
    お店の人の目が行き届き、座って緊張することのないとても心地よい雰囲気が良い。
    ランチはうな丼、うな重と4種類ほどの品揃えにてどれもほどよい値段がまた良い。
    カウンターの端に陣取り、うな重たのんで待つことにする。

    ad3c8279.jpegすると、ホールを差配する女将さんが近づいてきて、サッと新聞を置いてくれます。
    それと一緒に、お茶と漬け物。
    鰻という料理は待つのをたのしむ料理。
    座ってサッと出てくるのでは風情もないし、おいしくも無い。
    その待ち時間を退屈させぬようにというこのステキな配慮、ありがたい。

    カウンターの反対側の端、入り口近くに焼き場があって、そこで鰻が焼かれています。
    開店直後というのにいくつもお重が次々作られていて、どうしたことか…、と思ったらそれを竹で編んだ篭に詰め若い衆が飛び出していく。
    出前です。
    ランチのはじまる前にまとめて出前を取る…、ってなかなか粋な会社が近所にあるものって、なんだかウットリ。
    炭場の中では60過ぎくらいのご主人ですか…、見事な手際で鰻を焼いてく。
    江戸の鰻は蒸してから焼く。
    箸でさわると崩れてしまうほどに蒸し上げ、それを焼く。
    だからフックラ、やわらかでそれはそれにておいしいけれど、ボクが育った日本の西では蒸さずにそのままこんがりと焼く。
    実はボクの父が昔、経営してたのは鰻がメインの和食レストラン。
    そこの鰻も串を打った生の鰻をタレつけながら、ジリジリと焼く関西風でここの鰻はその流儀。
    その焼き姿がとってもステキでなつかしく、ウットリしながら見とれてた。

    もしもボクの父がその飲食店をそのまま今でも経営してたら、ボクもこうして鰻を焼いていたのかなぁ…、と。
    その人生もまたシアワセで心豊かなモノだったかもしれないな、とも。
    人に用意されてる人生は一つじゃなくて、本来いくつもあるんでしょう。
    どれを選んでも一生懸命、シアワセなように生きていくのがステキなコト…、ってちょっと思った、しみじみと。

    aee0a98b.jpegやってきたここのうな重。
    ツヤツヤとした焼き加減。
    脂をポタポタ落としつつ、自分の脂で焦げていく。
    炭に落ちた脂が触れてジュワッと煙があがり、それが燻して香りがつくのがなんともおいしげ。
    噛むとムチュンと歯にまとわりついてくるような、ムッチリとした歯ごたえ、食感。
    ああ、なつかしい。
    これが鰻!…、ってそんな味わい。
    やっぱりこうした鰻の方が、ボクの口にはあうって思う。
    甘味控え目でサッパリとしたタレが関東風、と言うのが唯一、田舎のうな重と違うとこ。
    けれどおいしい。
    噛めば噛むほど脂が滲み、鰻のうま味がジュワッと口に広がっていく。
    ああ、なつかしい。
    なつかしい。
    贔屓にしましょ…、また来ましょ。

    拍手[1回]

    PR
    ■ この記事にコメントする
    お名前
    タイトル
    文字色
    URL
    コメント
    パスワード
    Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
    ■ コメント一覧
    無題
    あまり鰻は好きではないけれど、僕も昨日食べました。もし、お兄さんが鰻を焼いている姿をみたら頑固にこだわって焼いています感があるでしょうね(笑)ニッコリ楽しくまいりましょう。
    変わり者ミダさん / 2010/02/22(Mon) /
    昔は苦手で
    > 変わり者ミダさん
    昔、うちが鰻屋をやっていたときにはあんまり好きじゃなかったんですよね。
    ところが最近、なんだか惹かれる。
    年をとったのかなぁ…、なんて思います。
    ニッコリ、ゆっくり。
    ゴキゲンですよ…、一緒にがんばりましょうね。
    サカキシンイチロウさん / 2010/02/22(Mon) /
    無題
    ご無沙汰です!
    ちょうどひょうたん屋さんに金曜夜に行ったばかりだったのでブログを拝見してうれしくなりました。おいしくて、居心地もとってもいいですよね!
    B&Tさん / 2010/02/23(Tue) /
    通っています。
    初めまして。
    いつも楽しく拝見しております。
    ひょうたん屋さん、かれこれ〇十年のお付き合い~今はほとんど夜にお邪魔していますが、肝焼き、焼き鳥などおつまみもイケます。一丁目に本店(たぶん)あり。移転して綺麗になりました。
    hinanaさん / 2010/02/23(Tue) /
    夜も!
    > B&Tさん
    このお店。
    初めてやってきたのに、なんだか初めてじゃないみたいな懐かしさにホッとしました。
    夜もたのしそうですね。
    是非、今度は酒をたのしみながら…、なんて思いました。
    サカキシンイチロウさん / 2010/02/23(Tue) /
    焼き鳥がおいしい鰻屋さん!
    > hinanaさん
    ボクの親父がやっていたお店も最初は、夜、焼き鳥がおいしいお店だったんです。
    気軽に使えて、しかも懐にやさしい鰻屋。
    いいですよね。
    本店と支店。
    同じ街の東と西でそれぞれがんばっているっていうのも、なんだかステキ。

    たのしい書き込み、どうもありがとうございます。
    またよろしくお願いしますね。
    サカキシンイチロウさん / 2010/02/23(Tue) /
    新宿、四谷、そして夜 HOME はまの屋サンド
    Copyright © サカキノホトンブログ All Rights Reserved
    Powered by ニンジャブログ  Designed by ピンキー・ローン・ピッグ
    忍者ブログ / [PR]