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2024/11/25 (Mon)
寒い夜
夕方、帝国ホテルで打ち合わせ。
東京駅を中心に仕事をしていた仲間があつまり、さてさてどこで打ち合わせ。
中には東京という街に不慣れな人も混じってて、みんなが迷わず集まれる場所…、と探して結局、ホテルのロビー。
最近のホテルの中には、ロビーラウンジをもたぬところが多くなってる。
ホテルは宿泊者のためにある。
だからロビーは小さくホテルを「訪れる人」のための利便は忖度しない。
ロビーラウンジなんて無駄なモノ…、ってそんなホテルが増えている。
由緒正しき日本のホテル。
ホテルは街のためにある。
人が行き交い、集う場所こそがホテルという場所。
そんな機能をいまだに保って頑張っている、数少ないホテルの一つが帝国ホテル。
ランデブーラウンジというこのラウンジは、日本のホテルの中でも最も気持よく、贅沢な時間が過ごせるラウンジ。
はじめてやってくる人たち
の不安げな顔
も、このラウンジの空間、椅子におだやかな顔のスタッフたちに迎えられると自然と笑顔になる空間。
ありがたいなぁ…、って思います。
運良くも、お店の角の一番おちつくテーブルもらってジックリ、話をたのしみコーヒーを飲む。
打ち合わせを終え、さて、晩ご飯。
気軽に食事をしましょうか…、とそれで有楽町の「慶楽」に来る。
山手線のガードに沿って、ズラッと間口の小さな飲食店がならぶ路地。
ここを歩くと昭和の風情が未だ色濃く残ってて、路地の角から酔っぱらいのおじさんたちがひょこひょこ、寿司折りぶら下げ飛び出してきそうなそんな雰囲気。
とは言え、通りに面した場所にある店は新陳代謝を経験してて、今ではチェーン店が幅をきかせはじめてる。
そんな中、昔からある貴重の店のひとつがココ。
創業昭和25年といいますから、人の年齢でいえば還暦を迎えたところというお店。
狭い間口のドアを開くと、奥へ奥へと続く構造。
意外なほどに広くて奥のホールに座ると、まるでサンフランシスコのチャイナタウンにいるような不思議な気持ちになってくる。
どこかハイカラ。
けれどあくまで中華な雰囲気。
時空を超えた旅をしたような、そんな気持ちにさせてくれるのがちょっといい。
池波正太郎さんが好きだったとか、井上ひさしさんがよく来てたとか、文豪系のお店のひとつ。
昔はこれでもおいしいお店だったんだろうって、実際行くと失望させられるお店がわりとあるのですよネ…、かつての文豪が愛したお店。
特に洋食、フランス料理のお店はどんどん進化してますから。
けれどこの店は、未だに輝き失わぬ、けれどどこかなつかしい店…、オキニイリ。
料理をいくつか。
モヤシとエビを炒めたモノとか肉団子とか、昔懐かしい味付けの料理ばかりで、何を食べてもなつかしい。
中でも酢豚。
一口大の塊の肉。
薄衣をつけサクッと揚げて、甘酢を絡めて仕上げたモノ。
黒酢酢豚なんて、酢豚じゃない…、って具合の潔さがまずよく、しかも甘みをほとんど感じぬ、かなり硬派な大人味。
玉葱、パプリカといった野菜の量も最小限。
酢豚は豚の料理でござい…、って感じも上等。
料理を持った銀の皿。
脚高のまるでお雛様の菱餅を盛るお皿のようで、けれど深みがあってたっぷり入ってる。
豪華でめでたく、王様気分になる感じ。
〆の一品。
ココの名物のスープチャーハン。
正式には「上湯炒飯」。
鶏ガラ使って丁寧にとったクリアなスープ。
丼の底の底までキレイに見通せる、琥珀色してうつくしい。
油で炒めたチャーハンが沈んでいるのに、油がひとつも浮いていないのも驚きどころ。
チャーハンの具材は玉子、ネギ。
刻んだ叉焼。
ご飯粒の一つ一つが、決して離れずすべてがスープに沈んでじっとしている。
シーンと、ひっそり、食べられることを待っているって風情が見事。
れんげですくって一口食べる。
不思議とチャーハンが濡れた感じがしないのですね。
スープに沈んでいたものなのに。
もっと不思議なコトに油の風味を感じる。
やっぱりこれは炒めたお米で、何故なんだろう…、なのにスープに油がまるで溶け出さず口に入れてはじめて油が息吹き返す。
普通に作ったチャーハンに、スープをかけてもこんなふうにはならないのでしょう。
サラサラ、お腹に入ってく。
たっぷりスープと一緒にご飯がやってくるので、分量以上にお腹が満たされ、軽い満腹が出来上がる。
もともとコレは夏でもアッサリ炒めご飯を食べられるようと考案された料理といい。
だからアッサリ…、お酒を飲んだ喉とお腹にとてもやさしくありがたい。
食事を終えて表にでるとピープー北風…、けれどお腹があったか。
足取り軽い、気も軽い。
[0回]
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2011/01/11 (Tue)
銀座イースト:ア
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なつかしい・・・
帝国ホテル。
20代の思い出のつまった場所で、鼻の奥がツンとするよな そんな懐かしさがある場所です。
今でも通用口から「おはようございます!」って入っていったら、そのまま仕事が出来るんじゃないか・・・って位、決して遠くならない記憶がわんさかで、その1つが『慶楽』。
仕事の後によく行きました。
何を食べてもハズレがない、ほんとに美味しくってなごやかな、あったかい空間だったなあ・・・と思います。
なつかしい、なつかしいと 朝からうれしくなりました。
スープチャーハン、食べたいです。
素敵な記事をありがとうございます。
・・・その後紅鹿でカフェオレ、ってのがよくあるパターンでした・・・。ふふ。
ねえねえさん / 2011/01/11(Tue) /
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無題
年末、一人で行きました、久しぶりにランデブーラウンジに。
夕方の、日も暮れつつある時間に。
私もサカキさんと同じように感じ、サカキさんとこのお話したいなぁと思いながら
ゆったりとした時間を過ごしていたんですよ。
天井の高さや壁の模様、今まで気づかなかったところをしみじみいいなぁと思いました。
最近は外資系のホテルに行くことが多くなったけど、ここと、オークラのラウンジ、改めて好きだなぁと。
その後ガルガンチュワでコドモの時から大好きな3色アイス(テリーヌのように重なってる)を
買おうと思ったら、それはなくなってしまっていました、残念。
そして慶楽、なつかしい~。
喫茶日比谷もなくなっちゃいましたけど、慶楽はずっとあってほしいです。
あーたさん / 2011/01/12(Wed) /
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紅鹿舎
> ねえねえさん
紅鹿舎に行くと、カフェオレではすまず、ピザトーストを食べちゃうんですよね(笑)。
だから食後のお茶はなるべく我慢することにしています。
帝国ホテル。
同級生にたまたま犬丸さんがいらっしゃったものですから、思い出ひとしお。
特別になつかしい場所です。
サカキシンイチロウさん / 2011/01/12(Wed) /
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外資系と日本のホテル
> あーたさん
外資系のホテルは、お金をタップリぶちこんで、よいおもてなしがされているかのような仕掛けを作るのが上手いのだろうなぁ…、と最近、思うようにりなりました。
日本人にとっての本当のおもてなしは、日本の老舗ホテルの中にこそあった。
ただ、経営努力を怠った結果、あたかも外資ホテルの方が良いホテルのように思われてしまったところに、ちょっとした悲劇があるように感じます。
ブームや風潮に惑わされず、良いものは良いと認めるコトが大切なようにも思いました。
サカキシンイチロウさん / 2011/01/12(Wed) /
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ホテルお茶
ホテルでのお茶大好きです
カフェよりも使い勝手がよいですし,用途と存在の絶妙な関係という気がします
一方で書き物や人間観察は繁華街のカフェの方が進む…
選択肢が多いのはいい事ですね
佐藤Rさん / 2011/01/12(Wed) /
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カフェとホテル
> 佐藤Rさん
カフェでは人間観察がとてもたのしい。
一方、ホテルのラウンジでは自分たちのプライベートな空間を楽しむコトができるような気がします。
同じお茶をする空間でも、多様なモノが用意されているって素敵なコトですね。
サカキシンイチロウさん / 2011/01/12(Wed) /
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帝国ホテル
村上春樹もシティホテルのラウンジやバーで暇が潰せれるようになれば立派な大人 なんて意味のこと書いていますね。
私も立派な大人になりたいのですが、帝国ホテルは恐れ多すぎてロビーすら入ったことはないです。
(昔、務めていた会社の本社が横のタワーに有ったというのに!)
慶楽は良いお店ですねぇ。
ただビールの値付けが安すぎてランチでもビールを付けたくなるのが困り物
(私だけですねスミマセン)
れきさん / 2011/01/12(Wed) /
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慶楽
> れきさん
お昼間。
ビールを飲みながら、もやしそばをつまむと、なんだか大人になったなぁ…、って思ったりします。
いいお店。
帝国ホテルは不思議と背筋がしゃんとしますよね。
こうした空間を使いこなせるのが、本当のおしゃれな人なんだろうと思います。
サカキシンイチロウさん / 2011/01/12(Wed) /
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マクドナルド de 疲労度チェック
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