サカキノホトンブログ沼津の朝にさわやかな昼

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沼津の朝にさわやかな昼

昨夜、沼津で一泊し、今日は西へ西へと移動する…、最終目的地は浜松の旅。

実は父と一緒に旅をしております。
ボクがまだ大学生の頃。
父がはじめたコンサルタントという仕事が一体、どんな仕事が見てみたい。
夏休みを使って父と一緒に旅をしたのが今から３３年前のコト。
東海道線に乗って菊川、掛川、袋井と父がお手伝いをしていた会社のお店をみながら、浜松、名古屋、そして終点は大阪高槻という３日間。
行く先、行く先でお客様にもっと喜んでもらうためにと。
あるいは働く人の努力がもっと報われるようにとアドバイスをしていく仕事に、なんて価値のあるコトなんだろう…、と。
父という人の心に触れるボクにとっては思い出の旅。
それにしても父の手伝う店は新幹線の停まる駅にはない店なんだネ…、って言ったら、新幹線が停まる駅ばかりが日本じゃないんだからとそういう父がかっこよかった。

今回の旅はちょうどその時のルートに似ていて、なんだかたのしく身が引き締まる。
朝をホテルの朝ご飯。
コンチネンタルといえば格好いいけれど、パンとグリルソーセージ。
クラムチャウダーにコーヒーと手のかからぬモノばかりですませる簡単朝食。
でもクラムチャウダーがアサリたっぷり、具だくさんにておいしかった。
ほどよき朝でスタートしました…、東海道線各駅停車で静岡に向け、出発をした。

その静岡で「さわやか」に来る…、新静岡の駅ターミナルの中に出店したばかりの店。

ボクがはじめて父とでかけたその旅で、一番最初にきた店が実は「さわやか」。
この地域にしか無い地域の人のためのファミリーレストランを作ろうと、一生懸命がんばるお店にボクはビックリ。
都会にはない人間味に溢れたサービス、地域性をもった商品にいいなと思った。
郊外の一戸建てのお店にこだわり３０店ほど今はでき、はじめてテナント出店をしたというので見せてもらいましょうってやってきました…、なんだかちょっとナツカシイ。

売り物はハンバーグ。
げんこつハンバーグって言う、ラグビーボール状のオールビーフハンバーグ。
表面だけをコンガリ焼いて、中にうま味を閉じ込める。
中はレア。
それを熱々の鉄板の上に置いて、どうぞ！とテーブルの上に持ってきてスパッと半分。
切ってそれを鉄板に押し付け中まで火を通してく。
芯の部分はレアな状態。

今の時代に「生の肉」を売るって勇気。
この勇気を支えているのが、自社工場でほぼ完璧に無菌状態で下ごしらえをしているという「安全に対する裏付け」がある。
だからみんな安心して、中は生の肉を食べてる。

これほど気合の入ったお店はそれほどなくって、だからこんなに繁盛してる。
何か問題がおこったとしても、下請け業者の責任なんかにしない男気、心意気。
赤みがおいしく、ハンバーグの形をしてても噛むとまるでステーキみたいな味わい、歯ごたえ、フレーバーが見事でウットリ。

ステーキをたのんでみたらば、これも赤みのおいしいお肉。
炭でやいているからこその、香り、歯ごたえが肉を普通に焼いただけでは味わうコトができぬ贅沢。
噛むとジュワッと口の中に広がる肉汁。
塩と胡椒で十分おいしく食べられるから、肉そのものの味をたのしむコト叶う。

１０００円半ばで味わうコトができるステーキとしては上出来。
こんなステーキが普通に街に溢れてる。
スゴイことだって思ったりする。
カルニのかぼちゃ、ニンジン、それから緑のブロッコリ。
どれもそれぞれよい状態で、歯ごたえ、風合い、素材そのものの状態、持ち味いかして上出来。
相変わらずでいいなと思った。

それにしてもここを経営している人。
昔はお店にタップリお金をかけて夢の空間を作ることが好きだった人。
けれど１０年ほど前のことでしょうか…、お店にかけるお金があったらその分、お客様が食べる料理や従業員にお金をかけたい。
それでお店は清潔が保ちやすい合理的なモノにして今に至った。
ここのお店も居心地はよく、けれどそれほど贅沢じゃない…、それが今の飲食店の傾向なのかもしれないなぁ…、って思ったりもした、さて移動。

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