さて、神戸…、ランチタイムがはじまる時間に到着しまず腹ごしらえと街、歩く。
三宮の街。
飲食店がこれでもかとズラッと並ぶ商店街。
全国チェーンの見慣れた看板がありもする。
けれど、基本的に地元の人たちがやっているお店がメイン。
関西圏はまだ地域の食が守られている。
ときにかたくななほどの地域愛が、結果、ココにしかないモノを残す結果になっている。
それにほどよく大きな市場があるのも幸いしているのでしょう。
北関東や東海地方に行くと、いったいコレはどうしたことか?とうんざりするほどミニ東京な感じになってるコトがある。
なんだかスゴくなやましい。
実は先日、三宮でおいしいランチを食べられる場所はありますか?と、ブログで聞いた。
ありがたいコトに、そのとき何軒ものサジェスチョンを頂いてその一軒をためしてみようとテクリテクリと歩いて探す。
ちっちゃくって見過ごしちゃうかもしれませんけど…、と言われていたので目を皿のようにして探すとあった。
商店街の外れというか、ひとつの商店街が終わって次の商店街が始まる狭間とでもいいますか。
「欧風料理もん」という特徴的な看板に、ヨーロッパの田舎屋風の一軒家。
レストランという看板がなければ昔ながらの喫茶店のような風情でニコリとなります。
ドアをあけ、中に入るとほどよく小さな空間。
一階部分は厨房、それからカウンター、テーブル席がいくつかあって、一人というとカウンターにどうぞを席を薦められます。
カウンターの端にちょこんと座って奥をながめると一番奥に厨房がある。
食材を切る人、鍋をふる人に盛りつける人と分業があるように見え、中に良く似た顔の人たちをみつけてもしや、家族でやってるお店なのかなぁ…、と。
人が生み出す気配とか、ムードというのがおいしさの一番最初の手がかりでして。
この店、なんだかのんびりしていて、いいんじゃないの…、と思ってニンマリ。
テーブルの上に置かれたテーブルマットがモダンなデザイン。
マッチの箱やカウンターの上に積まれたおみやげ用の箱もしっかりデザインされたオリジナル。
かつてレストランという場所がアートが集まる場所だった、そんな時代に思いを馳せる、いい気持ち。
メニューは全部で40種類ほど。
とんかつ、ビフカツ、オムライス。
スパゲティーやグラタンなどなど。
典型的な洋食屋さんのメニューでけれど、値段が少々はりますか。
ほどよくお腹いっぱいになろうと思うと2000円を超える値段で、けれどそれでもお店の中はとてもにぎやか。
12時前というのに一階のテーブル席は満席で、後から来る人は二階へどうぞと案内されてた。
神戸、大阪、京都という街。
安いものは徹底的に安くするけど、安くなくてもいいモノはほどよき値段でお店もお客様も良しとする。
大人な分別が活き活きしていてボクは好き。
ビフカツを食べようと思ってやってきて、けれどメニューにビフカツサンドというのを見つけて、それにしようと気持ちを決める。
とんかつと違ってビフカツはあっという間に完成します。
厨房の奥で揚げられたパン。
それがカウンターの一番端に運ばれて、そこでパンと合体をする。
まずはソースにトプリとつかり、そのままパンで挟まれてザクリザクリと切られてどうぞとやってくる。
うーん、うつくしい。
見事なるレア。
ほどよき厚さの牛肉にコレ以上薄くすると衣としての役目を果たさなくなってしまうのじゃないかしら、と思うほどに薄いパン粉がシッカリ貼り付く。
パンはトーストせずにそのまま。
手づかみするとそのフックラとした感覚に身が震えます。
噛むとサクッときれいに歯切れ、口の中へとソースの香りがやってくる。
甘みよりも酸味が際立つスッキリとしたソースの味と風味が消えると、次に肉の香りがホワンとやってくる。
ほどよく塾生のきいた肉。
やわらか…、ムッチリ、歯にまとわりつく肉感的なその食感。
それをフッカリしたパンが支えてなんとも見事なおいしさ。
不思議なことに、ビフカツサンドという感覚が希薄なのです。
ステーキサンド。
しかもトーストしたパンで挟んだステーキサンドのような味わいがあり、つまり衣が極薄でそれがパンと一緒になってパンが焼けてるような感じになっている。
食欲不振が一気にふっとぶ、極上の味にウットリしました…、正真正銘、ボクが知ってるビフカツサンドの最高峰と正直思った、出会えて本当にありがとう。
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みるみるさん、本当にありがとうございました。
感激レベルのお店、これから贔屓にさせていただきます。
それからかしこんさん…、最初はミントの芙美でだし巻き卵丼にしようと思っていたのですが気持ちがビフカツに動いてしまいまして次回は是非にと先送りにしてしまいました。
tonamiさん、193さん、神戸のおいしいお店の底力にますますこの街が好きになってしまいそうです…、またの機会に皆さんのご意見、参考にさせていただきます!
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