渋谷で朝を打ち合わせして、出勤途中にランチをとります。
九段下にある「三希房」。
四川料理の名店で、ランチは気軽なセット料理が充実してる。
特にココの担々麺や麻婆豆腐はかなり有名。
だから半分くらいの人がそれのどちらかたのんで汗をかいてる。
カウンターの隣に座っていたおじさん2人。
一人は中国料理大好きさん。
いつもは会社の近所の水道橋の駅前の中国料理のお店にいってる。
でも、2週間に一回はココにくるんだ。
てくてく歩いてちょっと時間がかかるのだけど、今日はココにしようと思うと、朝からウキウキするんだよ…、って。
ワザワザ来るにふさわしい店。
おいしく、お店も気持ちいい。
ボクが入った10分後くらいに満席になりそれからずっとお店の外に行列できる。
繁盛店。
今日は季節の料理がメインのセット料理を選んでたのむ。
メインの料理は肉団子。
豚ひき肉を水と一緒に練って練ってトロトロにして、それを潰した豆腐を合わせる。
カリッと揚げて、それを塩味スープで煮込んだモノで、フックラしてて前歯を必要とせぬなめらかさ…、みずみずしくて口の中でホロッとほぐれて消えていく。
塩味のとろみのあんがコッテリおいしく、ネギにシメジに春雨、白菜。
季節は夏から秋に向かって着実に…。
って、そんな感じのやさしい料理。
けれど中には赤唐辛子。
それから山椒がタップリ入って、だから辛さと痺れがあとからやってくる。
麻婆豆腐のような直接的な辛さ、痺れと違って、口の中ではそれほど辛味を発揮せず、お腹の中でポッと燃えるような味わい。
お腹の中が汗をかく。
このお料理に、麺を選んでセットにできる。
汁麺、焼きそば、どちらか一つ。
迷わず焼きそば。
毎週変わるレシピのほとんどがあんかけで今日は白菜、豚肉、シメジにキクラゲ。
高菜の漬物を刻んで酸味と風味をつけたこれまた秋を感じさせる具材がふんだん。
コッテリとした塩味で、焼きそばと銘打ってはいるけれど、麺は少なめ。
ほとんどあんかけ具材という、まるでこれも一品料理。
当然ご飯も一緒についてくるのだけれど、ご飯でお腹いっぱいにするより麺も一緒に食べて、その両方でお腹をほどよく満足させて、というオモテナシ。
白菜の芯の部分はシャキシャキと、葉っぱの部分はトロトロしててそこにコリカリ、キノコの食感混じって口がにぎやかになる。
プチュンとはぎれた団子の断面。
豆腐がフックラやわらかく、ところどころに肉のホツホツした食感と刻んだキクラゲ、コリコリたのしい…、春雨クニュンと食感にぎやかで、飽きぬゴチソウ。
サラダがついてくるのだけれど、それもまるで一品料理。
茄子を油で軽くあげ、山椒の塩で風味をつけて、揚げた春雨の皮がカリカリ。
シャキシャキ野菜がみずみずしくて夏の料理と違ったどこかやさしい風合い、食感にうっとりしながらお店を後にしましたら、まるで夏の戻りのような暑さ、青空、月曜日。
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