月に一度の仲間の会食。
今日はちょっと趣向を変えて昔からのお付き合いがある洋食レストラン、「せんごく」というお店にきます。
本郷を中心として何店か…、どこもそれほど大きくはなく、こじんまりした気軽なお店で中でもミッチリした雰囲気があるのが本店。
春日の駅の近所にあって、小さなビルの1階、2階…、1階部分はとんかつの店、2階が洋食。
今日は2階の洋食レストランの方に来ました、オキニイリの店、ナツカシイ店。
オープンキッチンというわけじゃないのだけれど、お店のどこにいても厨房の様子、気配が伝わってくる。
これみよがしに厨房を見せる店より、「あぁ、ボクの料理が今できてるんだな」って感じでのんびりできるお店の方が、何人もで食事するときにはいいなと思う。
ココのお店がそんな店。
今日からメニューが新しくなったというコトで試食もかねて、あれやこれやと。
オススメメニューをたのむと前菜かデザートの盛り合わせが選べるようになってて、そのせいで女性のお客様が増えたんですよって。
確かにお店の中は女性がらみのグループ客か女性同士のお客様。
メインの料理は変わらずステーキだったりハンバーグという昔ながらの洋食メニューで、けれどちょっとした食べ方の提案すれば女性がこうしてやってくる。
ワインも安いボトルがかなり充実していて選んで飲むっていうたのしさがある。
中でも力を入れているのが牛タンの煮込みというので、それをとってみたらば見事。
ワインで丁寧に煮こまれて、この店自慢のデミソースで深みをもらったドッシリとしたタンがホロリとフォークの背中で崩れるシアワセ。
ネットリとして、牛肉にはないザラッと粘る食感にソースが混じって、これならやっぱりワインだなぁ…、って。
前菜かデザートはついているけど、ライスやパンは自由に選ぶ…、つまり必要なければたのまなくてもいいんだよって言うシステムがまたステキ。
とは言え、やっぱりココで食べたいモノと言えば「ステーキハンバーグ」。
正真正銘牛肉だけ。
赤身の肉を細切りにして、肉の力だけで肉と肉をくっつけステーキ状にしてパテとする。
それを表面ガリッとやいて、じゅうじゅう鉄板の上において焼く。
そしてナイフでサクッと切って、とその食べ方はステーキそのもの。
噛むとグイッと奥歯が一瞬しずむ。
奥歯はそれが塊肉じゃないかと勘違いする。
肉の中にスパイスが仕込まれてるんで、どこを食べても、どこを噛んでも同じ食感、同じ味わい。
ジャガードをかけ繊維をほぐした赤身ステーキを食べてるようなそんな食感。
この肉の食感、味わいをより一層おいしくさせているのがバター。
せんごくバターってお店の名前が堂々ついたバターであります。
昔の洋食屋さんのステーキにはかならずのっていた、ネリネリっと搾り袋から渦巻状に搾り出されて固められたクラシックな姿形がまずは見事になつかしい。
パプリカの香りと一緒に、アンチョビペーストが入っててだから肉に魚のうま味とコクが混じって味に深みをくわえる。
最近、いろんなところがこれを真似て同じようなモノを作って売っているけど、やっぱりココのこれは格別。
本物だよなぁ…、ってウットリします。
他にもステーキ、あるいはハンバーグ。
ビーフ100%ではなく、昔ながらの合いびき肉を使ったフックラハンバーグに、デミグラスソースをタップリかけた洋食屋さん的なるゴチソウ、味わいました。
目玉焼きがのっかっているのも目にたのしくて、サイドにポッテリ、カニクリームコロッケをつけてトロトロとしたベシャメルソースと一緒に食べると、フックラとした肉の食感と混じりあう。
季節のカキをカサッと揚げたカキフライ。
レモンを搾って、手作りのタルタルソースをタップリ乗っけて食べるとなんておいしい。
料理もそろそろ本格的な衣替え。
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ところでとうとう、このIPhone5紹介ビデオが登場しました。
ジョナサン・アイヴ以下、アップルの上級役員が次々登場しては、流暢な広島弁で解説していく、おなじみビデオの最新作。
標準語のアフレコで聞くよりも、字幕スーパーで見るよりも、なぜだか広島弁でこうして聴いた方がずっと頭の中にはいってくるのはなぜなんだろう。
絶対彼らは広島出身、iPhoneは広島のどこかにある地下秘密研究所で開発されているに違いないとますます確信をえるがごとき見事であります…、オキニイリ。
[13回]
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