サカキノホトンブログロック・オブ・エイジズ

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ロック・オブ・エイジズ

映画を観ます…、封切りになったばかりの「ロック・オブ・エイジズ」。

１９８０年代のアメリカンロックのヒット曲で綴る物語っていうのが売りで、全部で３０曲ほどもが使われている。
REOスピードワゴンとかフォリーナーとか思い出深い曲もあるけど基本的にこの時代。
ボクはアメリカのロック系より、ブリティッシュプログレッシブとかＡＯＲ系、あるいはブラコンと経路の違う音に夢中で、ある意味ロックは新鮮。
あぁ、こんな時代だったんだなぁって感慨あらた。
舞台になってるライブハウスも、あぁ、こんな感じだったんだ…、って。
ボクの遊びの舞台はディスコで、ライブハウスの密閉感というか汗臭さというかが当時は苦手。
でもこれはこれでたのしそう…、って思ったりした。
オモシロイ。

舞台は当時のロサンゼルス。
ウェストハリウッドを中心とした小さなエリアで、ボクが同時期、うろちょろしていた場所でもある。
そこのタワーレコードが重要な舞台の一つにもなっていて、なんだかスゴくナツカシイ。
音楽も、ハマったわけではないけれど当時、ラジオをかけると必ずかかってきた曲ばかりで当時のコトを思い出す。
レコードにウォークマン。
それにラジオと、たった２０年ほど前のコトなのに今となっては大昔のコトのようで、時代の流れの残酷なコトになんだかボクも年取ったなぁ…、って思ったりする（笑）。

物語としてはミュージカルがベースになっているから、ハッピー・エンディングの先を読みやすい単純なモノ。
それにしてもストーリーによくもこれだけピッタリとした、楽曲を探してつけるモノだよねぇ…、ってこうしたマッシュアップ系ミュージカルをみるたび感心します。
マンマ・ミーアもそうだったし、こうしてドラマを作るためにもしかしたら彼ら曲を作っていたのか？って思うほどの自然さで、オリジナルを歌をもいちど聞き直したいって思いもしました…、オモシロイ。

この物語を癖のある、けれどビッグネームがたのしみながら演じてる。
主役級のゴージャスロッカーの役どころでトム・クルーズが出てるんだけど、これがかなりのはまり役。
コンプレックスのカタマリ転じた、ナルシスト。
愛を探して果たせないセックスシンボルの役柄で、トム・クルーズ自身がこうなりたいって思ってやっているんでしょう。
かなりノリノリ。
ほとんど上半身裸状態で出てくるんで、体を作り込んでいるのだけれど残念。
背が低くって手足が短いキューピーちゃん体型のくせしてマッチョという、なんだか不思議な造形でずっと着ぐるみきているみたいな不自然さにて、それも味わい。

素人くささバリバリの主演のおにぃちゃんにおねぇちゃんも歌は上手でがんばっている。
でもボクとしてはライブハウスのオーナーを演じてるアレック・ボールドウィンのウッカリ具合にウットリしました（笑）。
ムッチリ太って首をなくした中年体型。
なのにピチピチジーンズ穿いて、ロン毛をヒラヒラたなびかせ、たのしそうに演じているさま。
しかも途中で役柄上のひっくり返るようなサプライズが用意されてて、もういっときも目が離せなくなる。
物語の重要な鍵をにぎっている役柄でもあったりもする…、いい感じ。

ちなみにキャサリン・ゼタ=ジョーンズの見事なハジケっぷりにビックリしました。
柄にもなく禁欲主義にどっぷり浸かって、アンチロックを叫びつつ、ヒステリックに怒り踊って歌いまくる…、「シカゴ的」なる彼女を一層ふっきれさせてやりたい放題させたらこんなのできちゃいましたって感じでかなりのオキニイリ。

この映画、楽曲のオリジナル歌詞をサブタイトルにしてスタンディングで上映会なんかしてくれたらば、ずっと歌って一緒に踊りながら見れるのにって思ったりした。
六本木ヒルズの映画館あたりですれば絶対…、強烈キボンヌでございます！

[5回]

2012/09/23 (Sun) 映画・音楽・アート Comment(7)

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あああ…。

＞背が低くって手足が短いキューピーちゃん体型のくせしてマッチョ
というコメントを見てからトレーラーを観たら…。
嗚呼…
その描写にすごく納得してしまいました。
華奢な位の方が、体系バランスとしてはいいのかしら。

面白そうな映画。観に行ってみようかと思いました。レビューありがとうございました。

ななおさん / 2012/09/23(Sun) /

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滑稽を演じる

> ななおさん
ときに自分が大好きで仕方ない人がおこしてしまう滑稽。
自らをパロディーの対象にしてしまえるトム・クルーズって、案外かっこいいのかもしれないなぁ…、って笑っちゃいました。
ボクは好きな映画です。
ぜひぜひ。

サカキシンイチロウさん / 2012/09/23(Sun) /

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たのしそう！

キャサリンさん

かなり好きな女優さんであります！

最近、気がついて愕然としたのですが

私のニコ上

あの気品というか

オーラは

すごいですね～

みにいきたくなりました！

ネコスタさん / 2012/09/23(Sun) /

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見事なはじけっぷり

> ネコスタさん
ジョーンズ様にしろ、クルーズ君にせよ、まぁ、見事なはじけっぷりでありまして、ゴキゲンってステキなことなんだと実感できます。
ぜひぜひ、ご覧くださいませ。

サカキシンイチロウさん / 2012/09/23(Sun) /

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わたくしも見ました

私も昨日見てきました。
いやー、楽しい映画でした。トム・クルーズは「マグノリア」の教祖様以来の当り役でした。個人的にはこういうちょっと常軌を逸脱した役がハマると思います、この人。

MOMIOさん / 2012/09/24(Mon) / URL

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笑いの人

> MOMIOさん
シリアスな役をやりたがる人のように感じますけれど、でもこうした常軌を逸したコメディータッチの役があうように思いますね。
実は本人も、こんな役が好きなのかもしれない…、っても。
オモシロイ映画でした、また観たいって思っています。

サカキシンイチロウさん / 2012/09/24(Mon) /

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アレック・ボールドインは凄かった。

『ロック・オブ・エイジズ』、私も観ました。トム・クルーズのノリノリさ、出てましたよね。でもこの映画はやはりアレック・ボールドインです。え～こんなになっちゃったのと思いながら観ていて、サプライズシーンはひっくり返ったのと同時にイェ～イ！と両手万歳していました。良かったです、試写室で観られたので。周りに迷惑掛けるところでした。キャサリン・ゼダ・ジョーンズも最後まで期待を裏切らないはち切れぶりでブラボーでした。観る前に踊りたくなったら立って踊っていいですよと言われていましたが、本当に音楽が良かったです。私はトム・、クルーズが苦手ですが、今までで一番イイ！と思いました。周りに勧めまくっています。

tukuneさん / 2012/09/25(Tue) /

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