忍者ブログ
サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
2024 . 11
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • カレンダー
    10 2024/11 12
    S M T W T F S
    1 2
    3 4 5 6 7 8 9
    10 11 12 13 14 15 16
    17 18 19 20 21 22 23
    24 25 26 27 28 29 30
    カテゴリー
    最新TB
    プロフィール
    HN:
    サカキシンイチロウ
    年齢:
    64
    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
    バーコード
    ブログ内検索
    アーカイブ
    P R
    アクセス解析
    ×

    [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

    ひさしぶりに映画を2本。
    ここしばらく映画を観る暇もなく、それでまとめて映画のはしご。
    ゴールデンウィーク狙いのビッグバジェット映画に目もくれず単館上映映画狙いで、渋谷に来ます。
    ミニシアターのメッカといえばここ渋谷。
    だから渋谷で、ひさしぶり。

    まずは一本。

    「サスペリア・テルザ/最後の魔女」っていう、ホラー映画。

    susperiaterza.jpgサスペリア。
    第一作目が封切られたのが、1977年のコト。
    「決して、一人では見ないでください」ってキャッチフレーズと、1000万円のショック保険をつけて大ヒット。
    ホラーだけれど、美しい映像表現とせつな哀しい音楽で彩られた、さすがイタリア映画だねぇ…、って思ったそれの、三部作をなす最後の一本。
    とはいえまるでそれぞれの話の間に連続性はなく、ただ「エロティックサスペンス」的なる作風を継承しているだけというモノ…、なんだそう。

    オカルト色を濃厚にして、世界を滅ぼそうとする悪魔たちの手からローマを救う女性の話。
    ではあるのだけれど、多分、DVDにもならないんじゃないかなぁ…。
    B級、しかも限りなくC級よりのB級映画のお手本みたいなこの映画。
    「決して一人でみちゃいけない」のは、一人でみるのが勿体ないほどつっこみどころが満載だから?
    ボクは今、この映画のコトを解説したくてしょうがない。
    ネタバレ覚悟で、プロット書きます。
    ご容赦です。

    世界中からローマに集まる、シェールのような黒魔女たち。
    それを待ち受けるのが、モリイズミ顔のイタリア娘。
    逃げる、叫ぶ、迷う、隠れる、泣きわめく。
    亡き母、白魔女の霊に助けられつつ、錬金術師を懐柔し2時間かけて主人公の彼女がしたコト。
    それがなんと、黒魔女たちのボスキャラが着る魔力を増幅させるベストを火にくべ燃やしただけ、
    なんともトホホな物語。
    でも、お色気あり。
    グロあり、しかも笑いあり。

    怪昨でした。
    嫌いじゃないのが、なおトホホ。


    そしてもひとつ。

    「ウェディング・ベルを鳴らせ」っていう、セルビア・フランス合作映画。

    weddingbell.jpg愛の映画です。
    かなりドタバタとしたコメディー映画で、はっきりいってストーリーは破綻してます。
    オトギバナシ的ファンタジー。
    けれど登場人物みんなが「生きるたのしみ」を発散してて、ちょうど昔の日本映画。
    植木等の「無責任男シリーズ」だとか、森繁久弥の「社長シリーズ」みたいな強烈なエネルギーに満ち溢れてる。
    経済原理が人間味をまだまだ阻害していない、幸せな時代に生まれた映画に共通の魅力があって、ウットリします。

    そもそも、監督のエミール・クストリッツァって人。
    貧しいことと不幸せの間にはなんの因果関係はないってことを、ずっと丁寧に描き続けてて、そのあったかい目線がボクは好き。
    それにこの人。
    ブラスバンドが大好きで、かならず劇中にバンドが出てきていい音、鳴らす。
    ジプシー系のメロディーがまたいいんです。
    物悲しいのに、元気が出る。

    感動的な物語とか、涙を誘うエピソードなんかを別にわざわざ探さなくても、「生きている」ということそれそのものが、感動的で笑いと涙に満たされている奇跡的な出来事なんだ…、ってそんなことを思い知る。
    勇気がでます。
    そして何より、生きていくことのあれこれを共にできる人との出会いに恵まれた。
    その幸せを、しんみり感じる。
    機会があったら、ぜひ、観てほしいとそうも思える、いい映画。

    拍手[0回]

    PR
    ■ この記事にコメントする
    お名前
    タイトル
    文字色
    URL
    コメント
    パスワード
    Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
    ■ コメント一覧
    映画観たいです
    この2本をご覧になったんですねー。
    ミニシアターは空気が濃密な作品が多くて好きです。
    渋谷のあのあたりは独特ですね。
    映画の余韻に浸りながら外に出ると、現実に戻れずおどおどする、それもまたよし。
    シネコンは遊園地的で、同じ映画鑑賞でも全然違うなぁと思います。
    いま観るなら、元気の出るのがいいなぁ。
    ryoko*さん / 2009/05/03(Sun) /
    無題
    両方ともご一緒できたらよかったなぁと思える映画ですね.
    佐藤はこの間'浮き雲'(成瀬巳喜男)を見ました.
    こちらでは世界最高の恋愛映画との評判で日本の誰の映画よりも愛されております
    佐藤Rさん / 2009/05/03(Sun) /
    いい意味、元気がやってきました!
    > ryoko*さん
    一本目の劇場の客層と、二本目のそれがあまりに違ってなんともそれがたのしかったりいたしました。
    前者はヲタなお一人様が。
    後者は熟年近くのラブリーなカップルが。
    シネコンとはまさに一味違った味わいがミニシアター系の特徴でしょう。
    今日は頭を使わずにいられる映画を選びました。
    正解でした。
    サカキシンイチロウさん / 2009/05/03(Sun) /
    パリの浮き雲
    > 佐藤Rさん
    この映画たち。
    ご一緒したらたぶんそのあとそれぞれ2時間は反省会ができたでしょうね(笑)。
    たしかにご一緒したかった。

    それにしてもパリにて浮き雲。
    ひときわ味わい深かったのでは…。
    サカキシンイチロウさん / 2009/05/03(Sun) /
    ■ この記事のトラックバック
    この記事にトラックバックする:
    渋谷の鳥竹・人間関係 HOME 元祖安売り、ジョイタイム
    Copyright © サカキノホトンブログ All Rights Reserved
    Powered by ニンジャブログ  Designed by ピンキー・ローン・ピッグ
    忍者ブログ / [PR]