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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    性別:
    男性
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    1960/01/26
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    昨日に続いて映画を一本、「スプライス」。

    splice.jpg10年以上前に公開された「CUBE(キューブ)」って映画。
    その監督が、実はそのキューブの直後に作りたかった…、けれど当時の技術や予算では撮ることができなかった作品がこれなんだっていう。
    薬品会社のために、異業種交配実験をする過程の中で、人間のDNAを含んだ交配に手を出してしまう…、という、まぁ、よくありがちな設定でその種がうつくしい女性に似た生物に育ってく。
    驚異的なスピードで、なぞめいた魅力をグングン増していくその過程は「スピーシーズ」にちょっと似ていてB級ムードをプンプンさせる。

    ただ物語りのテーマはかなり深刻で、だって主役の新生命体は「人として生まれたわけでもないのに人のモラルと価値観を押し付けれる」という存在。
    自分らしく生きるコトを許されぬその生命体の名前が「ドレン」。
    「DREN」と綴る、それを逆から綴り直すと「NERD」となって、ヲタクに近い、つまり自分の関心ゴトに正直に生きている人達のコトであるというのが深かったりする。
    盗人猛々しい自分かってな欲求不満な女。
    女の前では種の境界もやすやす飛び越えてしまえるエロなラテン野郎。
    ほとんどこの二人のドタバタ劇で、でもその右往左往に「人間ってなんて愚かで一貫性を持てぬ生き物」なんだろう…、ってなんだか考えさせられてしまう。
    後味の悪さは天下一品の怪作でしょう、悪くない。

    ちなみにこの幻の作品になりそうだったこの作品の製作を買ってでたのがギレルモ・デル・トロ。
    彼いわく「真のホラーとは、道徳的に危険なもの」なんだって。
    日本最大の街のトップに君臨している不機嫌なおっさんに、この言葉をのし袋に入れお年玉がわりにしたくなってしまったりする。
    好き嫌いがハッキリする、大人気系の作品ではまるでないけど、ボクは十分たのしめた。



    それにしても主役を演じている「エイドリアン・ブロディ」。
    船の上のピアニストに代表される、最初は文芸作専門俳優のようだったのに、リメーク版のキングコングを境目に、どんどんアクション系の映画に出るようになり気づけば「プレディターズ」の主演をはる、ちょっとカルト的な俳優になっちゃった。
    あの濃い顔が、どんな異常で緊迫した設定の中でも負けぬオーラを放っているからでしょう…、これでもかなりの大活躍(笑)。

    ところで、アメリカのNASAが「科学的見地からありえない映画・ありえる映画」を選んでリストにしてました。

    gattaca.jpgありえない映画のワースト5が次の通り。
    1. 2012(09)
    2. ザ・コア(03)
    3. アルマゲドン(98)
    4. ボルケーノ(97)
    5. チェーン・リアクション(96)
    そもそもこの調査のきっかけになったのが、「2012」が封切られたときに本当に地球は大丈夫なのか?って質問がNASAに次々届いて、それがあまりにも面倒臭かったからなんだって(笑)。

    現実的な映画のベスト7が次の通り。
    1. ガタカ(98)
    2. コンタクト(97)
    3. メトロポリス(29)
    4. 地球の静止する日(52)
    5. Woman in the Moon(未)
    6. 遊星よりの物体X(52)
    7. ジュラシック・パーク(93)

    ヘェーって感じ。
    なるほどと思うものもあり、でも「物体X」や「ジュラシック・パーク」がNASA的には現実的というのがちょっと以外でもあり。
    それにしても一位の「ガタカ」。
    クールで独特の緊張感と美に満ち溢れた、大好きな映画のひとつ。
    そう言えば、この映画も遺伝子操作で完璧な人間を創りだそうとしたコトから起こる切ないドラマだったんですよね…、しかも骨太。
    この映画の中のジュードロウにウマサーマンって、それこそ「完璧に創り上げられたプロトタイプ」みたいだった…、久しぶりに観直そうかって思った、かなりのオキニイリ。

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    ガタカ
    「ガタカ」は私も大好きな映画です。宇宙船やメカニックなものがほとんど出てこないSF映画。クラシックな色合いも素敵です。
    ラストシーンは泣けて仕方ありませんでした。冒頭のシャワーシーンの意味がわかって、その必死な気持ちも理解して。
    何度も繰り返し観たくなる映画ですね。
    SFって、突飛な設定でありながら、結局は人間の感情や価値観てそんなに変わらないんだ、って思えるジャンルですね。

    「キューブ」は、思い出すとゆで卵が食べたくなるのでした…ゆで卵カッターに、似てませんか?
    しずみんさん / 2011/01/09(Sun) / URL
    無題
    エイドリアン・ブロディがこういう映画に出てるなんて、意外でした。
    私の中では、戦場のピアニストのイメージが強いです。
    lovekuma69さん / 2011/01/10(Mon) /
    ゆで卵カッター
    > しずみんさん
    たしかに、キューブのいちシーンはまさにゆで卵カッター。
    あのトラップは後に、バイオハザードにも似たような趣向で出てきましたネ。

    好きな映画をあげなさい、と言われれば5本の指の一つに入るのがガタカ。
    あれほど美しく切なく、涙さそう物語はなかなか他にないですよね。
    サカキシンイチロウさん / 2011/01/10(Mon) /
    戦う男
    > lovekuma69さん
    最近のエイドリアン・ブロディは、戦う男が多いですネ。
    純粋な戦争映画にも出てますし。
    あの色男顔で、ロマンス映画だけでない新境地に次々挑戦していく姿勢。
    見事だと思います。
    時に、無謀と感じることもありますが(笑)。
    サカキシンイチロウさん / 2011/01/10(Mon) /
    ガタカ
    私も『ガタカ』好きです。
    公開時にLAの映画館で観た記憶が・・・。
    ジュード・ロウを「な、なんて綺麗な人間なの?」とびっくりしつつ眺めたのを覚えています。
    車で逃げるシーンはグリフィス天文台に通じるトンネルや道がロケ地。
    当時ロケ地探索が趣味だったので・・・。(笑)
    夜 グリフィス天文台に行って、ひとりガタカごっこをしたのは今まで内緒にしてました!
    遺伝子の優劣で人生が完全に左右されてしまう・・・これはたしかに有り得そうですね。
    『コンタクト』も好きな映画ですが、日本(北海道でしたっけね)に舞台が移ってから、いろんな意味で『ラストサムライ』だったのが惜しかったです!

    「真のホラーとは、道徳的に危険なもの」・・・深いですねえ。
    美しすぎるユマ・サーマンも 危険な香りがしましたものねえ。
    お江戸のエライさんには、意味の深さがわかんないかも?いわゆる痛い方ですよね。
    政治家には多い、と思いますです。

    『ザ・フライ』とか『バック・トゥ・ザ・フューチャー』とか『ザ・セル』とかは、NASA的にはどうなんですかね?
    気になります・・・。
    ねえねえさん / 2011/01/10(Mon) /
    ザ・セル
    > ねえねえさん
    グリフィス天文台はいろんな映画の舞台になっていますよね。
    ガタカごっこ…、たのしそうです。

    ザ・セルの世界。
    人の心のなかに入っていくというあの設定。
    もしかしたらもう可能なのかもしれないって思ったりしますよね。
    でも、知らぬが仏ってコトが世の中にはあるとも思います。
    サカキシンイチロウさん / 2011/01/10(Mon) /
    ガタカ再映されます。
    どもです。
    私も「ガタカ」は、とても好きな映画であります。
    そういえば、この映画を含めてなかなかのラインアップが恵比寿ガーデンシネマの「さよなら興業」で上映されます。
    この映画館HPのトップに書かれている「映画という“2時間の発光体”が、あなたの瞳に灯をともしますように。」ということばが、胸に刺さります。
    素晴らしいミニシアターが、また消えてしまいます。新年早々悲しいニュースですいません。
    CIANさん / 2011/01/10(Mon) / URL
    さみしい話
    > CIANさん
    恵比寿ガーデンシネマ閉館のニュースは、本当にさみしいニュースです。
    かつて日本の大企業が文化事業に熱心だった時代。
    企業イメージアップを果たすためにミニシアターを作ることが流行りました。
    その時代の鷹揚な雰囲気がまるでなくなってしまった今。
    文化系のミニシアターが次々、閉館になるようです。
    なんてさみしい。
    シネコンにはない、その建物の空間全体に特定の作品の色がすり込まれるようなミニシアター。
    そこでこそ、ガタカのような作品は映えるのだろうと思うのですけど。
    劇場の世界の多様性がなくなるコトが、公開される作品の多様性を阻害することのないようにと、そのことだけが心配です。
    サカキシンイチロウさん / 2011/01/10(Mon) /
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