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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    HN:
    サカキシンイチロウ
    年齢:
    64
    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
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    数寄屋橋の交差点脇。
    街路樹の葉もほとんど落ちて、枝が縦横無尽に空を這う。

    11sora.jpg落葉樹と常葉樹。
    街に植えて面倒じゃないのは当然、葉っぱが落ちない常葉樹の方なんだろうけど、街路樹の性格を考えると定期的に葉っぱが枯れて落ちることが望ましいんでしょう。
    夏の厳しい日差しを遮る緑の葉っぱ。
    日差しが弱くなってしまう秋から冬にかけてはそれを無くして遮らないのが粋というもの。
    …、なのかもしれない。
    自らを落として無くして世の役に立つという存在もある。
    そうした時期もあるというコト。
    自然の摂理は厳しくもあり、やさしくもある。
    それにしても最近、道路の落ち葉を片付けるのは竹箒じゃなく大きな逆流掃除機みたいな機械というのが、無粋でなんだかうつくしくない。
    シャッシャと乾いた音たてながら、地面を引っ掻き落ち葉をかたす。
    そんな景色もはるか遠くになりにけり。

    朝をサンドイッチでむかえます。
    有楽町の丸の内側、パーラーはまの屋にてハムと玉子のトーストサンド。

    11sand.jpg座って注文。
    するとカシャカシャ、玉子をボールで溶く音がする。
    続いてジュジュっと鍋に玉子が注がれて、火が通っていく湿った音が、玉子が焼ける甘い香りに続いてく。
    フックラとした卵焼き。
    バターの風味と塩の旨味でそれそのものがおいしくて、まるでスクランブルエッグを固めて四角をなした、そんな感じの朝のご馳走。
    ハムにレタスを挟んだハムのサンドイッチと玉子のサンドが半人前ずつキチンとならんで、これで一人前となる。

    カサカサとしたトーストブレッドとフンワリ玉子の相性が、この上も無いほど絶妙でこの組み合わせのメインは堂々、玉子サンドの方でしょう。
    この作り方を真似てみたけどなかなか上手くはできなかった。
    これはこうしてここでたのんで、こう食べるのが多分、一番。
    ハムのサンドのみずみずしさで口のポッテリ、リセットしつつかわるがわる口に運んで気持ちを満たす。
    それにしてもここでサンドイッチをたのんだら、何も言わずともパンをトーストしてくれるようになっちゃった。
    なんだかウレシイ、常連気分。

    11cup.jpgフウフウしないと口になかなか入ってこない、熱々コーヒー。
    それもなみなみ。
    カップの縁で溢れる寸前まで注ぎ込まれたありがたさ。
    ほんのり酸味が後口になる、かなりビターで力強くてなのに飲み終わる寸前に、ぬるくなってしまったこれは不思議なほどに甘くてやさしい。

    お店の中はボクともひとり、溌剌とした中年男性。
    給仕担当のおじさんとの常連話が耳にしらずにとびこんでくる。
    2年ほど前定年退職したんだという。
    それで前ほど頻繁にやってこれなくなったけど、今日は銀座に用事があってだから早めに家を出た。
    互いに元気でなによりだよね…、とそんな会話。
    あいつ、あの人、それから彼もすっかり引退しちゃったんだよ…、と共通の知り合いの名が次々でてきて、オレらもすっかり年取ったよなぁ、と。
    このお店。
    多分、出来たときにはみんな未来を語りにやってきたんでしょう。
    なのに今では思い出話で満たされる、ノスタルジーの中の店。
    喫茶店とはそうした存在なのかもしれぬ。
    それも街の役目のひとつ。
    落葉樹のよなお店もあって、それで街は出来上がってるということなのでありましょう。
    さてさて仕事に出かけます。

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