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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    年齢:
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    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
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    四ツ谷でお昼。
    メラグラーナドーロっていうイタリアンレストランにて。

    jb.jpgというのもココ。
    「女王のランチビュッフェ」って銘打ったバイキングが有名らしく、しかも平日限定にして予約を取らぬ…、というので来る機会をなかなか気軽にもてなかった。
    それで今日。
    天気もこんなで、しかも街は半分、盆休み。
    くるっきゃないネ…、ってやってくる。

    場所はオフィスビル然としたビルの2階。
    外からみるのではここにレストランがあるかどうかわからぬほどに素っ気なさ。
    階段あがって二階にあがり、ドアをあけると、おやまぁ、ビックリ。
    高い天井にテーブルクロスをともなったテーブルがズラッときれいに並ぶ。
    バフェカウンターの向こう側には階段3段分ほど上がったところにしつらえられた、まるで舞台のようなオープンキッチン。
    ドラマティックなしつらえの店。
    1800円のランチブッフェには上等すぎるほどの、大人の空間。

    ホテルのバフェや、バフェ専門のレストランと違って最初っから料理がタップリ用意されてる訳じゃなく、ボクが入った開店直後にはサラダとほんの少々の前菜料理が置かれていただけ。

    自然、お皿に盛るコトができるのはサラダが中心。

    d605ef05.jpegレタスやサラダ菜をちぎってそれでサラダとす…、って感じじゃないのが専門店のゆえんでしょうか?
    チコリ、シコレにエンダイブ。
    マスタードグリーンやディルにバジルと、ハーブ野菜が中心で口に一口運んだ瞬間、香りと苦みにビビッと来ます。
    これからタップリ召し上がれ!って、言ってくれるような食欲増進系の味。
    赤いパプリカをピュレにしてお酢とあわせたドレッシング代わりのソースも、スキッと酸味鮮やかで、香りもさわやか。
    個性的な野菜たちの癖を封じ込めるのではなく、スポットライトを当てて個性をひきたてる。
    そんなたのしいプレゼンテーション。
    ブロッコリをタップリ入れて焼き上げた、スペイン風のオムレツもフンワリ、シャッキリ、大人味。

    サラダとはいえ、これはこれにてイタリア料理になるんだよなぁ…、って思いながら食べ進めてるとお店の人が近づいてきて、前菜のご用意も徐々に出来ておりますから、って。
    バフェカウンターに言ってみれば、おや、うつくしい。
    形さまざまの小さな器に一口ずつ分の前菜が盛りつけられていて、並んでた。

    6dda6e27.jpeg楕円形の器の上にはタマネギのピュレと茹でたエビ。
    大きなスプーン状の器には、トマトとチーズのムースをのっけて、料理と料理の味が混ざらぬよき工夫。
    丸いガラスのボールの中には、ホタテのムースの冷製などなど。
    これ、どんな味なんだろう…、って味見しているみたいな気持ちになれてたのしい。
    なによりいいのが、無造作に、気軽に盛ってもまるで料理人が盛りつけたようにうつくしくなる。
    料理は目で味わうモノでもあるわけで、だけどバフェの料理は絶望的なほど目にうつくしくなくなったりするのが悔しい。
    でもここの、こうした工夫。
    「女王様的」とはこういうことをいうのでしょうな。

    ジェノバ風の冷たいカッペリーニであったり、イタリア風のライスコロッケ。
    どれも出来立て。
    出来た分だけちょっとづつ、その都度、適量、カウンターにやってくるから、おいしい状態のままたのしめる。
    悪くないなぁ…、って思います。

    厨房の中から「パスタが出来上がりましたぁ」と声がする。

    137a5503.jpegボンゴレビアンコ。
    牛頬肉をじっくり煮込んだソースの中にトマトと唐辛子をドッサリ加えて、ピリ辛ソースにしたアラビアータ。
    鶏のほぐし身をメインの具にしたクリームソースとあれこれ揃う。
    どれも5、6人前くらいの量でしょうか。
    だから絶えず出来立てが、お皿に盛られて食べられるのを待っている。
    バフェのパスタ…、って感じではない。
    厨房の横で出来上がる、出来立てパスタを一口ずつ味見をさせてもらってる…、そんな感じがかなりうれしい。
    アルデンテ。
    ソースと麺のバランスもしっかりしてて、食べ始めると手が止まらない。
    炭水化物を一杯食べると、お腹がふくれていろんな料理が食べられなくなる。
    だから控えなくちゃ…、と思っていても、お代わりしちゃう。

    なにか炭水化物以外のものを食べなくちゃ…、どうしよう…、って悩むボクの気持ちを助けるようにコレ。

    303e994e.jpegエビとイカのフリットが出来ました!って。
    厨房の中でシェフが口にした一言を、サービススタッフが食卓の間を歩きながら繰り返す、まるでおいしいこだまのようなステキなサービス。

    それにしてもこのフリットは絶品でした。
    サクサク、カリカリ。
    エビは中がほのかにやわらか。
    噛むとジュワッとエビの旨味とやわらかな身が滲みだす。
    一方イカは中でカリカリ。
    水気をほとんど吐き出して、イカの旨味だけが残ったまるでイカチップのような軽い歯応え。
    イカの唐揚げとはまるで違った、イタリア的なるフリットに、ああ、久しぶりとウットリします。

    それに続いてパスタが続々。
    ワタリガニのトマトのパスタや、小柱をタップリ使ったバジルソースのパスタであったり、食べちゃいけない。
    我慢しなくちゃと思いながらも、次々、パスタができあがってくる「ウレシイ悩み」を心置きなくたのしむ時間。
    具沢山のミネステローネや、カボチャの冷たいポタージュで時間稼ぎをしながら今日のメインがやってくるのをぼんやり待ちます。
    お客様も徐々に増え、ほどよく満席になりはじめたその頃合いで、お店の中にワゴンがしずしずやってきて、ローストビーフのサービスです!と。

    お店の中が色めき立って、みんながお皿を片手に立ち上がりワゴンに並ぶ。

    be586ca3.jpegイタリア料理のお店といえども、贅沢たのしむ肉はやっぱりわかり易い料理が一番。
    例えばココで、イタリア風の豚の煮込みとか、子羊のハーブ風味のロースとだとか、そんな料理が出来てきた、ちょっとガッカリ。
    ローストビーフやステーキが、やっぱりみんなにとってのご馳走で、押さえるべきところはしっかりキチンと押さえてる。

    旨味は強いけれど、繊維が強くて硬い多分、ブリスケットって呼ばれる部位。
    そこをジックリ時間をかけてローストをした、噛み応えも抜群で口の中でホロホロ繊維がほどけていくような「オトコ」な感じの顎のご馳走。
    レストランを満たす空気がアドレナリンを含んでザワザワ、にぎやかになるのがまたたのし。

    肉を食べると人は幸せになるのでしょうか?
    ニコニコ、みんなが笑顔になって、さてそろそろ今日のたのしい締めくくりでも…、と思う気持ちを見透かすように、ウェイトレスの一人が鐘を片手でならしつつ、出来立てジェラートのサービスです!って。

    9f725512.jpegよく考えてます。
    バフェというより、自分で自分をおもてなしするフルコース。
    1時間半ほどのお店の人が描いたおいしいストーリー。
    そのシナリオにまんまとのせられ、でもたのしんで、お腹いっぱいをたのしむ趣向。
    よく出来ている、と思います。

    最後の〆のジェラートも、見事な味わい。
    カシスの果汁をそのまま氷に閉じ込めた、そんな濃厚なカシスのソルベ。
    氷点下温度の生キャラメル的カラメルジェラートや、口の中でたちまちココアになっていくチョコジェラートと、どれを食べても味わい豊か。
    コストパフォーマンス、抜群ですな。
    もしかしたらこの値段帯におけるベストバフェのひとつかもしれない程です、堪能す。

    このクオリティならバフェでなくとも十分、納得できるだろう…、って真剣、思う。
    夜には夜で、いいお店なんだろうって、そうも思った。
    いいお店。

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    コース仕立てのバフェ
    素敵ですね。メインだけフィックスのフレンチバフェはよくありますが、さらに柔軟性が高いのですね。
    イタリアンがあまり得意でなく、フレンチ派なのですが、スタイルに意欲的な店は圧倒的にイタリアンが多いですね。
    ほへさん / 2009/08/11(Tue) /
    こんな形のフレンチがあっても
    > ほへさん
    バフェレストランのあり方はもう出尽くした、と思っていたのですけれど、おもしろいやり方を発見したなぁ…、って感心しました。
    このスタイルで、コース仕立てのフレンチバフェ。
    おもしろいのになぁ、って思いました。
    ボクも最近はすっかりフレンチ派になっちゃってます。
    サカキシンイチロウさん / 2009/08/11(Tue) /
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