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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    性別:
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    1960/01/26
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    昼、有楽町にて変わりチャーハン、ランチにす。

    keiraku.jpg創業昭和25年。
    純廣東料理・慶楽なる店。
    「Authentic Cantonese Cuisine」とでも訳せばいいのでありましょうか。
    世界中の中華街に踊るフレーズ。
    香港界隈で昔から食べられている伝統的な広東料理を手軽にどうぞ…、というお店。
    控え目な看板、間口の狭い小さなお店。
    なかに入っても大仰なところのまるでない、普通の食堂。
    パイプの足のテーブルに椅子。
    香港ならばアイドルタイムに、お店の人がここに座ってワイワイしながらワンタンくるんでいるでしょう…、って感じのお店の奥のホールの壁際。
    妙に落ち着くテーブルもらってほっと一息。
    メニューを開く。
    作業の合間もずっとおしゃべりしているサービスのおばさんたちやおねぇさんたちの、笑顔と元気がまたおいしそう。

    13817e7b.jpegメニューは死ぬほどたくさんあって、でもほとんどの人がまずはこれから始めるここの名物。
    スープチャーハン。
    油で炒めてパラッとさせたチャーハンに、スッキリ澄んだ上等スープをかけて食べるというこのご馳走。

    10年ほどまえのコトでしたか…。
    夏蒸し暑く食欲落ちる香港の高級レストランで一時期ブームになった。
    火付け役はハイアットリージェンシーホテルにあった、ホイユッヒンってお店だったように記憶する。
    コース料理の〆ではなくて、スープ料理としてやって来る。
    発酵させた漬け物と金華ハムを刻んで具としたチャーハンをほんの少々。
    そこにスープたっぷりという、つまり炒めたご飯を具にしたスープという趣向。
    かなり感動したものでした。

    69bc09f4.jpegそんな料理のなぞりの基の、大衆的なごちそう料理がここのコレ。
    大きく深いスープボールになみなみタップリ。
    そこに氷山の一角のごと、頭をポッカリ覗かせる
    レンゲで掬い上げればエビに野菜に角切りチャーシューと具だくさん。
    熱々スープについさっきまで浸かってた。
    だからハフハフ、やけどするほどの熱々でまずは最初に香りが鼻から抜けていく。
    中華街のエキゾチックなスパイス臭。
    しっかりとした塩味と、スッキリしてるのに不思議なほどにコクのあるスープの味わい。
    食べるほど、すすり上げるほどにどんどん、おいしさ募る上等な味。

    この独特の名物料理の中でもいくつかの不思議の魅力。
    まずは、油で炒めたご飯を入れても、スープに油が浮かない不思議。
    しかも時間が経ってもご飯がふやけてしまうことなく、ずっとサラサラしてること。
    スルッとお腹にすんなり収まりスープ一滴残らない、ラーメンだったらここまでキレイになくならないはず。
    ほんとに不思議。
    実力満点の名物料理。

    それからもひとつ、焼きそば食べる。

    41b20009.jpegもやしと豚肉の炒め焼きそば。
    やってきた瞬間の第一印象はまるでモヤシ炒めのような、ドッサリもやし。
    細い蒸し麺がすっかり隠れてしまうほど。
    塩味あんでトロンとしてて、細切り豚肉がたくさんそこに混じってる。
    モヤシのシャキシャキした食感が、なんとも格別。
    ゴワゴワとしてボソッと乾いた細い広東風の麺が一層、モヤシのシャキシャキ引き立てて、前歯が喜ぶ歯のご馳走。

    実はコレ。
    池波正太郎さんのお気に入りだった料理だそうで、コレをつまみにビールを飲むのが好きだった…、っていう逸品。
    確かに麺っていうより野菜の料理と呼んだ方がシックリきます。
    酒だけじゃなくご飯のお供にもよさそうで、そういや今日はスープのようなご飯料理や野菜炒めのような麺の料理を選んだ不思議な日。

    d35d6a24.jpegもひとつここの名物がこれ。
    とはいえ料理という訳じゃない。
    テーブルの上にどっかと置かれた薬味のポット。
    中に刻んだ唐辛子。
    種ごとギッシリ詰め込まれてる、実は酢漬けの辛味調味料。
    これがかなりの曲者でビリビリ辛い。
    種が含んだカプサイシンを移した先がお酢という、だから余計な甘味や旨味が辛味を邪魔せぬ純粋な味。
    お酢だけでなく身も種も、全部まとめてドサッと乗せると口ばかりでなく目もこの辛さを堪能できる。
    スッキリとした辛味に汗がブシュっと噴き出す。
    今日はちょっと蒸し暑い。

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    蟹を食べよう…、って誘われました。

    8c213fdf.jpeg上海蟹。
    このご馳走がやってくると、ああ、今年もそろそろ終わりの準備をしなくっちゃ…、ってぼんやり思う。
    ぼんやりしてちゃいけないんだけど、まだひとときはぼんやりさせて…。
    そんな気持ちで蟹を味わう。
    そんな夜。
    場所は六本木の小天地。
    おそらく東京というこの街で、一番のコストパフォーマンスに溢れたお店。
    若いシェフ。
    若いスタッフが一生懸命、おもてなしの練習するよにがんばっているステキなお店で、特にこの上海蟹の季節になると元気で店が爆発しそうな、そんな雰囲気。
    店を挟んだ向かい側の、系列店の中国飯店。
    日本で初めて上海蟹を紹介したという、その名店の味そのままに、気軽な雰囲気、明るいサービス。
    気兼ねすることまるでなく、気楽に蟹をたのしめる。

    7ddda3b2.jpegちょっとこぶりではあるけれど、ズッシリ重いオレンジ色のうつくしき蟹。
    丸ごと蒸されて、手足をもがれて胴体もなくあまりに無惨なこんな姿も、みんなボクらのためのコト。
    食べ易いようにあらかじめ、殻から身をせせって出してお皿に盛って、「さぁ、召し上がれ」というこのありがたさ。
    箸でフワッとつまみ上げ、口の中にそっと置く。
    ワタリガニの身の食感を、180%ほどシットリさせてジャスミンライスのような香りを焚き込めた蟹の身…、見事に艶っぽい。
    甲羅の中にギッシリ詰まった蟹の味噌。
    ムチっとしてて、自然と前歯にこびりつく。
    それを舌でこそげとり、その舌の上にジンワリ広がる蟹の旨味に体をゆだねる。
    生命力の味…、とでもいいましょうか。
    コッテリとして濃厚で、人の元気を作り出す心のタービンを回すエネルギになるような味。
    シアワセの味。
    そしてなにより、この季節の美味を今シーズン、初めて一緒に食べる相手がこの愛すべき人たちであるという、このシアワセがなによりシアワセ。

    3fc08649.jpegスティームした蟹もおいしいけれど、生のまんま、紹興酒に漬け込まれた蟹もまた旨い。
    べっ甲色に染まった身。
    ツルンとシットリ。
    まるでゼリーのような食感で、トロンと舌にまとわりついてくる。
    味噌はまるでウニのよう。
    無言でムシャムシャ。
    会話が弾まぬかもしれぬビジネスディナーをするならば、冬なら絶対、蟹だよネ。
    だって話をしなくてすむから…、なんていう。
    けれど仲いい友人同士の蟹の会食。
    言葉をかわす必要もなく、ただただ無心に蟹を貪り、互いの心を通わせる。
    こんな食事もまたいい感じ。

    他にもいくつか料理をたのしむ。
    黒酢の酢豚。

    d107d940.jpeg豚肉の小さな塊。
    熱い油で容赦なく肉の水分を徹底的に吐き出させ、そのとき開いた小さな穴に、黒酢を煮詰めた濃厚なソースの旨味を押し込める。
    噛むとジュワッと脂の旨味。
    クチャっと潰れて旨味を吐き出す、揚げられてもなお失わぬ肉の繊維の逞しさ。
    それにしても黒酢って不思議な食べ物、調味料。
    お酢といえども、酸味よりも旨味が強い。
    例えば野菜を炒めるときに、ちょっと旨味がほしいよなぁ…、ってそう思ったら黒酢をいれる。
    油のくどさを一瞬にして消し去って、それを旨味に変えてゆく。
    油や脂と一緒になったときの黒酢の実力に、ひれ伏すようなそんな一品。
    おごちそう。

    折角だから上海蟹をつかった料理をもう一品。
    それでたのんだ「上海蟹と板春雨の煮物」にウットリ。

    836eb7fa.jpegやわらかく煮込んだ板状の春雨の、クニュクニュとした弾力感の見事なこと。
    とろみを帯びたそれをつまんで、ススっと吸い込む。
    唇、ベロンとなで回し舌にピトっと貼り付くようにやさしく乗っかる。
    不思議なほどに色っぽい。
    噛めばモチモチ。
    ネットリしはじめ、そこに蟹の旨味が混じる。
    蟹のほぐした身や玉子がそれにシットリ感やプチプチとした食感あたえて、口の中がとてもにぎやか。
    音楽にこれを例えりゃ、レスピーギの手になる交響詩。
    ローマの松の最終楽章「アッピア街道の松」のようでありますか。
    ズンダンズンダン、一定のリズムで奏でる低音パートが板春雨の迫力のある食べ心地。
    そこに上海蟹のメロディーが、手を変え品変えやって来ては消えていき、最後にシンバル、ティムパニで徹底的に盛り上げ終わる。
    食べて爽快。
    食べ切ったって充実感に気持ちが上がる…、そんな逸品。

    〆はやっぱり担々麺にしませんか…、と。
    他にも例えば上海蟹の身をタップリほぐしいれた汁そばがある。
    あるいは蟹の玉子と身を一緒に炒めた贅沢チャーハンもありはする。
    けれどココの担々麺。
    ボクはずっと、ここの担々麺こそが担々麺界の王様だ…、って信じてやまない好物で、だから今日もこれが〆。

    66899ae7.jpegスルンとなめらかなストレート麺。
    麺そのものをたのしむ料理じゃないからの麺。
    この麺づたいにやってくるスープの味やその食感をたのしむために、麺そのものは存在感を極力消した、その控え目にまず感謝。
    ただ今日の茹で加減はちょっと行き過ぎ。
    いつものハリにちょっと欠けたのがちと残念。

    スープ自体はトロンとなめらか。
    クリーミー。
    スッキリとした辛味とそれを支える旨味。
    ナッツの風味とほんの少々の渋味とそれから香ばしさ。
    スープをすすって、目を閉じて、舌に気持ちを集中させると、いろんな味が広がってくる。
    ズルッとやってゴクゴクたのしみ、最後にサラっと酸味を感じる。
    堪能す。

    今の季節の蟹はメス。
    あと一ヶ月ほどで、今度はオスがおいしくなってく。
    そのとき、こうしてまたそれを味わうことができればシアワセ。
    あと2ヶ月とちょっとで今年も終わり。
    がんばろう!

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    昼、会社のみんなと中国料理。
    テクリと歩いて千石駅と本駒込の駅の中間、ちょっとした再開発ビルの商業施設の中の店。
    「海外天」にやってくる。

    27f836f2.jpeg超高層ビルの足下にぽっかりあいた公開空地に面して何軒か。
    一戸建てのレストランが集まって出店してて、けれどダントツにこの店ばかりが流行ってる。
    他のお店は、イタリアンレストランに蕎麦専門店。
    寿司と和食のダイニングと、どれもそれぞれ魅力的には思えるのだけど、なぜだかココ。
    安いから…、って訳じゃない。
    ほとんどの料理、定食が1000円前後で職場近所のランチとしてはかなり強気。
    けれど満席。
    ボクらがいった時間帯は1時半のちょっと手前で、ちょうど二回転目がはじまったトコ。

    みんなで5人。
    お店の奥のテーブルを二つつなげて大きなテーブルにして、プチ宴会のようになる。
    中国料理は大人数でワイワイしながら食べるのが、おいしい料理。
    メニューをみながらみんなで違う料理をたのみ、シェアーしながら食べることにする。
    たのしい食事は助け合い。

    3897b497.jpegボクの担当は「牛肉の黒胡椒炒め定食」。
    すき焼き以上、ステーキ以下の厚さに切られた牛ロース肉。
    5人でわけても一人2枚は確実に当たるであろうタップリに、茸にピーマン、タマネギ、野菜ふんだん。
    大振りのお皿の上に山盛りでくる。
    ご飯にスープにザーサイ、それから杏仁豆腐。
    一人で食べるには勿体ないほどのボリューム感に、さぁさぁ、みなさん、手を出して!って。
    他のみんなの料理も同じく、ボリュームたっぷり。
    笑っちゃう。

    オイスターソースの風味と胡椒のドッシリとした辛味に香り。
    唐辛子とは違ってユックリ辛さがやってきて、最後に甘味を残しながら消えていく。
    胡椒の料理は食べれば食べるほど食欲が湧く、不思議な料理。

    5aefb5c5.jpeg一方、これはビリビリっと唐辛子が舌をつねるような海老と玉子の炒め物。
    チリソースであえた炒め物を、千切りレタスの上にタップリのっける。
    フルフルっとした炒り卵。
    香り豊かな油をたっぷり含んでだから、とてもシットリ。
    舌の上に置いただけでジュワッとくずれて旨味を吐き出す玉子にトマトの酸味がスッキリからみつく。
    プリプリの海老。
    それにレタスがシャキッと混じって、口の中をスッキリさせる。
    これまたボリュームたっぷりで、そのタップリのほぼ半分の理由がレタス。
    安くお腹一杯にできる工夫。
    でもそれ以上に食感かわってたのしいのと、ソースをもれなく一滴残らず食べることができるシアワセ。
    ご飯のおかずにありがたい。

    90c0ca2f.jpeg五目焼きそば。
    揚げるのでなく多めの油で焼き上げた麺。
    というか、焼き「上げた」のじゃなく、焼き「揚げた」ような感じのそばに、塩味ベースのとろみがからむ。
    もうそれだけで旨いのに、タケノコ、白菜、ネギにニンジン。
    海老に豚肉といろんな具材が次々、口に飛び込んでくる。
    どれもが最適。
    シャキシャキの生の状態を忘れずにいる白菜や、香り豊かなタケノコやひとつひとつが最適な大きさ、温度、出来上がり。
    ただ炒めたのじゃない料理。
    この焼きそばを牛肉炒めた胡椒ソースにからめたり、エビチリソースを乗っけて味を変えてみたりと、いろんな食べ方、ためして食べる。
    ご飯のおかずになる焼きそば…、っていのが小憎たらしい感じ。
    平服す。

    4d63b957.jpeg真面目に料理を作ってる中華料理屋さんで絶対、食べたくなるのがチャーハンで、それでためした「鮭のチャーハン」。
    塩鮭を軽く炙って香りをだして、それを細かくほぐしたのが具。
    刻んだレタス。
    ニンジン、ネギと細かく刻んだ野菜がタップリ。
    実はこれが一番最後にやってきた。
    作りだめすると覿面に料理の質が落ちてしまうのが、汁麺、チャーハン。
    他の料理が出そろった、そのタイミングで厨房の方からカシャカシャクワンと中華鍋をお玉が擦る音がする。
    やってきたのは、パラパラに口の中で踊るように炒め上げられた軽やかご飯。
    鮭と野菜と炒め油の甘い香り。
    一口食べて目を閉じて、ああ、ありがたい…、って心の中で拍手する味。

    本格的で上等で、けれど乙にすました上品なお腹いっぱいにならぬ高級料理ではない。
    お腹を満たすステキなご馳走。
    ちょっと日本語たどたどしい、サービススタッフの笑顔と機転もなかなかのモノ。
    昼の宴会。
    仕事途中の気晴らしグルメなランチとなった。
    仕事はまだまだ続きます。

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    仲間が集まり何かを食べよう。
    そう思ったとき、韓国料理であることが最近、多い。
    気軽な雰囲気、気軽な値段。
    大きな料理をみんなでワイワイしながら分け合う親密な感じになるのがとてもうれしい。
    それで、歌舞伎町の外れにある韓国料理の「カントンの思い出」にくる。

    85e06283.jpeg新宿の韓国料理には「歌舞伎町系」と「大久保系」の二種類あって、前者は焼肉。
    高級焼肉の叙々苑がその代表格でありましょうか。
    一方、大久保系っていうのは、焼肉無しでサムギョプサルと鍋がメインの韓国料理の専門店系。
    立地的にしっかり住み分けができていて、けれどこの店。
    カントンの思い出の歌舞伎町店は歌舞伎町にして大久保系という変わり種。
    小さなお店で、いつも満席。
    今日はどうかと予約もせずにやってきて、いいですか?って聞いたら1時間ちょっと限定でならご用意できます。
    他の人の予約の前のテーブルを借りるつもりの晩ご飯。
    それでもいいよ、と円卓につき、黒豆マッコリのやかん入りをまずはたのんで待つことにした。
    …、のだけれど、早めの時間でだからお店の人の人数少なく、なかなか作業が進まない。
    店長らしき人はずっと予約の電話にかかりっきりで、キッチン脇に多分、ボクらのマッコリ入りのやかんがちょこんと乗っかっている。
    けれどなかなかテーブルにまでやってこなくて、それでこちらで体動かす。
    やかんとコップを両手にもって、それで酒盛りの始まり、始まり。

    今日のメインはブデチゲであります。

    97600268.jpeg部隊と書いてブデ。
    アメリカ軍から放出された、スパムにベーコン、ソーセージ。
    お店によってはチリビーンズまでを使って作る鍋。
    同じアメリカ軍が駐留してた沖縄の人が料理にスパムを多用するという、この共通点。
    おもしろい。
    それにしてもアメリカ軍ってスパムがあればなんとかなるのか?…、ってそう思ったら間抜けでもある。
    わらっちゃう。

    キムチ、豚肉、エノキにタマネギ、それから韓国の即席ラーメン。
    全部をグツグツ煮込んで煮詰めて、スープが半分なくなったころが食べ頃になる。
    酸味に辛味に塩味に旨味。
    どれもが見事にバランスとりあい、しかも熱々、ハフハフ旨い。
    めちゃくちゃ旨いっていうのじゃなくて、ほどほどおいしくだから飽きずに沢山食べられる。
    そもそも屋台。
    それも駄菓子屋みたいなお店で食べられていた、日本で言えばもんじゃ焼きみたいな食べ物。
    だからほどほどおいしいくらいが本物なのかもしれないなぁ…、って。

    それからチヂミ。

    472f717b.jpegいろんな具材を使ったチヂミもありはするけど、こうしたお店で一番おいしく食べられるのはキムチのチヂミ。
    一番スタンダードで余分なモノを含まぬからこそのシンプルな味。
    お好み焼きでいえば豚玉。
    フックラとした生地の間にキムチがまざり、シャクシャクとした食感、軽快。
    シットリしてて、ちょっとクレープみたいな食感も鍋と一緒に食べるのにいい。

    韓国料理店。
    サムギョプサルがおいしいお店と、鍋がおいしいお店に分けることができ、不思議なことにサムギョプサルに力入れてるお店のチヂミはカリカリっとした焼き上がりのモノが結構多い。
    けれど鍋に力を入れてるお店のチヂミはフンワリ、シットリ系が多いようにボクは思う。
    ここのお店は鍋の店。
    サムギョプサルもまずくはないけど、ここに来たらば鍋だなぁ…、って。
    今日のセレクションはかなり充実、いい感じ。

    3b7a5a78.jpegちょっと変わった料理をひとつ、たのんでみましょう…、とそれでブルダックのチーズ焼き。
    韓国の人も辛いと感じる、劇辛料理の代表格。
    鶏のぶつ切りと野菜を炒めて、唐辛子の中に辛味スパイスをタップリ混ぜたソースで和えるという料理。
    お店によって辛さの傾向がちょっとづつ違うと言われて、さてここの辛さはどっち側?
    って、ワクワクしながら一口食べて、火を噴いた。
    最初はあまり辛味を感じず、辛い匂いが鼻から抜ける。
    あれ、どうしたんだろう、とちょっと拍子抜けして噛み続けると、舌がビリビリ痛くなる。
    つねられているみたいな感じ。
    そのうちそれが、粗い紙ヤスリで擦られているみたいな痛さに変わっていって、思わず舌抜きコップにつけて洗いたくなる。
    でもとまらない。
    辛味の影に隠れた旨味が忘れられずに、次々、辛味にまみれた鶏を口に運んでヒーハーしちゃう。
    気づけば汗が頭の上から降ってくる…、みたいな汗だく。
    カプサイシンにまみれる夜とあいなった。
    外はちょっと雨が降る。

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    今年、発見してからずっとお気に入りのタイ料理レストラン。

    krtp.jpgクルンテープにて祝日ランチ。
    野暮用で新宿に出て、そこで昼をどこにしよう…、とあれこれ思案。
    ハンバーグ?
    天丼?
    それともうどん?…、と食べたいモノが次から次へと浮かんできはして、けれど決め手に何故だか欠ける。
    空は高くて風は涼しい。
    できれば、ガツンとお腹をあっためるインパクトのある料理がいいなぁ…。
    韓国料理?…、ベトナム料理?
    気持ちはどんどんアジアの方に向かっていって、それで結局、新宿御苑の入り口近くのこのお気に入り。

    それはそうと新宿の街の歩行者天国。
    何かイベントをやっていてスゴい人出で、人疲れする…、連休だからしょうがない。

    グリーンカレーのランチセット。

    10ef54f9.jpegメインを選んでそれにスープにサラダに甘味が付くセット。
    ご飯料理や麺類がここのメインのほとんどで、中でもスープと一緒に軽く炒めた肉と野菜をご飯にかけて、はい、どうぞ…、という料理が多い。
    このグリーンカレーも鶏や茄子など具材タップリ。
    サラっとやさしい食感のカレー風味のスープをジャスミンライスと一緒食べる、洋食屋さん的カレーと違ったカレー。
    スッキリとして脂控え目。
    カレーのルーを使わぬからの、ハーブの風味や具材の旨味、スパイシーな辛さが素直にやってくる健康的で鮮やかな味。
    中華料理なら片栗粉にてとろみをつけたあんかけご飯になるところ。
    しかし年中暑くて湿度が多いタイという国。
    その風土。
    それに合わせて、トロミを付けずサラっとさせてそのまま口に流し込むように食べる工夫をしたんでしょう。
    最近、何故だか洋食屋さん的トロトロカレーが苦手になった。
    食べた瞬間はおいしいのだけど、あとで胃もたれするようで、むしろアジアのサラっとカレーがありがたい。

    ここのお店ならではの、一番好きな料理がこれ。

    9d682eb0.jpegエビの玉子チャーハンと豚のニンニク炒めの盛り合わせ。
    海産物で多分、一番、旨味が強くて味わい深いものがエビ。
    身だけじゃなくて、殻や味噌。
    そして玉子と、どこをとっても旨味の宝庫。
    中でも玉子を乾燥させり、塩と合わせて塩辛風にした調味料は中国南部からタイ、ベトナムの人にとってのおごちそう。
    香港なんかじゃ、麺にエビの玉子を練り込み風味を付けたりさえしますもの。
    その塩漬け玉子をタップリご飯に混ぜ込んで、ニュクマム味でパラっと炒める。
    口に入れると、その食感はご飯なのに味はエビ。
    一体今、口の中にあるのは何なんだろう?って、頭が混乱するほどの味。
    それにガーリック醤油でカリッと炒めた豚肉をタップリ添わせ、目玉焼きをのせ一皿とする。
    どれもがおいしく、どの組み合わせもまたおいしい、その完璧にダウンする。

    そうそう、ここの目玉焼き。
    特別リクエストしたわけじゃなくのに、よく焼き玉子でやってくる。
    これがアジアの目玉焼き。

    「チキンバジルの炒めうどん」ていう、見慣れぬ料理を発見し、ためしにとる。

    10fb00be.jpegクイティオ…、平打ちのムチムチとした米の麺。
    それと鶏のひき肉や粗みじんにした野菜をタップリのバジルと一緒に醤油で炒めて和えて仕上げる。
    ガッパオっていう、バジル風味の鶏ひき肉の炒め物をご飯にのっける料理があって、それのご飯を麺に代えた…、ようなお料理。
    おもしろい。
    お米の麺が鶏から滲んだ旨味タップリのスープを吸い込み、焼うどんというよりもすき焼き後の煮うどんみたいな味がする。
    まだまだ知らぬ料理に満ちたタイ、ベトナムの民族料理。
    ちょっとハマってみましょうか?…、ってそんな企み。
    ふと思う。

    セットに付いたトムヤムスープをゴクゴク飲んで仕上げとす。
    エビの強烈な旨味をベースに、酸味、辛味が適度に混じる。
    世界三大スープの一つ…、って言う人もいる、たしかにこうしたスープは他に例を見ない。

    体が中からあったまり、ちょっと歩くと汗になる。
    それでタリーズ。
    新宿御苑の駅の真上の店の、屋内客席スペースと同じくらいの大きさのあるテラスの席に座って一息。
    matikadotullys.jpgここまで来ると、人も少ない。
    なにより空気がおいしく感じる。
    そしてアサイーヨーグルト。
    口と体の火照りをさます。

    それにしても新宿御苑のこの界隈。
    立地調査をもししたならば、売り上げ見込めぬ飲食店にはよくない場所って判断が出る。
    だって公園の中には人が住んでない。
    お店の候補地にコンパスのピンをたて、グルっと大きな円を描きその中にいるであろう人の頭数を数えることからお店作りの準備をすれば、公園脇のこうした場所にはお店を作っちゃいけないんです。
    チェーン店なら絶対に!
    スタバのお店はだから無い。
    けれどタリーズ。
    公園脇の散歩をもっと楽しくするためここにお店をプレゼントしよう…、って、多分、そんな気持ちで科学性を無視したお店をこの界隈に2軒も作った。
    お金を儲けることに関してはスターバックスよりもかなり下手。
    けれど人を喜ばせようって思う気持ちは決して負けぬ、ステキな文化を持ったブランド…、ってそんなことを思ったりした。
    人それぞれの価値観のコト。

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