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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    西新宿で昼。

    hashiyalogo.jpg野村ビルの地下にある「ハシヤ」というスパゲティーの専門店にくる。
    和風スパゲティーの店。
    イタリアにはない、日本人においしいと言ってもらうために最適化したスパゲティーを売る店の、代表格がココとそれから壁の穴。

    昔、アメリカの有名なイタリアンレストランのチェーン店が日本でスパゲティーの店を展開したい。
    それでライバルになりそうな店をベンチマークしたいから…、と相談受けてみて回ったのがこれら二つの店だった。
    その結果、彼らが感じた素直な感想が「なんでこのスパゲティーが売れるんだ?」。
    自分たちには理解不可能と、そのプロジェクトそのものが頓挫してしまったといういわくつきの店。
    それだけ独特。
    日本人でないとなかなか理解できない食文化なんだろうなぁ…、って、そのとき思った。
    新宿駅から近いと言うコトもあってずっと壁の穴の方を重宝していて、何故だか今日、ココのスパゲティーが無性に恋しく、食べたくなった。

    hashiya.jpgあまり並ぶのも面倒で、ランチタイムの終わりどきをわざわざ選んできたのだけれども、まだ行列でボクはちょうど10人目。
    時間に余裕のある日でもあり、ユックリ待ってみることにする。

    ちなみにこの西新宿の野村ビルの地下。
    この界隈の超高層ビルの中でも特徴のある飲食店が充実してる。
    サルバトーレに、格安ステーキのテキサス、それからこのお店とか…。
    かつて西新宿でランチをするなら、隣の三井ビルが一番なんて言われた時代が続いて、けれど4年ほど前でしょうか。
    ビルのリニューアルで地下フロアーがキレイになった。
    それに合わせてテナント構成も変わってたのしく実用的なお店がたくさんできた。
    飲食店がにぎわうと、ビルそのものにも活気がでてくる。

    ところでビルの別のフロアには、予約がとれないことで有名なイタリア料理店の分店がある。
    当然、そこもランチをやってて、サラダにパスタにパンにコーヒー。
    それだけついて997円って言うパスタランチをやっていて、でも並ぶほどの混雑じゃない。
    一方、ハシヤは単品オンリー。
    スパゲティー一皿勝負で平均1400円と言う値付けでだけれど、年中行列。

    07f3544c.jpegセットのお店は今日のパスタ4種くらいからしか選べない。
    ハシヤは全部で100種近くから好きに選べる。
    しかもその一品でお腹も気持ちも満たされるよう、工夫された料理が出てくる。
    そんなお客様思いがみんなに伝わるんでしょう。
    待ってる人も老若男女を問わぬ人たち。
    多様な人にアピールできてだから繁盛するのでしょう。

    しばらく待って案内されたカウンター。
    ちょうど角の一等席で厨房の中が見渡せる。
    奥に西洋料理用のガスコンロ。
    中華鍋用のバーナーレンジを挟んで手前に大きな茹で釜がある。
    洋食、中華に和食の設備がズラッと並んだ不思議な景色。
    なんだかちょっと、オモシロイ。

    475229ad.jpeg茹でた麺を竹ザルであげ、水気を切って鍋で仕上げる。
    三人の調理スタッフがよってたかって料理を仕上げていくのはなんだかたのしくて、勢いあって気持ちいい。

    グリーンアスパラガスとベーコンのバター醤油味スパゲティー。
    炒めて仕上げるまさに日本独特のこれ。
    うまくてどうにもこうにもしょうがない。

    焦げたベーコンの脂の香り。
    醤油の風味と具材から出たうま味と甘味。
    それらをバターがしっかりつないで、味をひとつにまとめてからめる。
    かなりのバターで麺がツヤツヤ、輝くほどでこのバター使いは同じ醤油味でも壁の味にはないところ。
    西洋料理の味の決め手はバターでキマリ!と、そう言われていた時代を感じて、なつかしい。
    麺はほどよき茹で加減。
    アルデンテではなく、けれど決して茹ですぎじゃない麺のすべてに均等に火が入ってる歯応え、喉ごしたのしい状態。
    久しぶり食べていきなり、心ブルンと揺さぶられ、また来なくっちゃって思ったりした、オキニイリ。

    食事を終えてポールバセット。

    4eeef296.jpeg打ち合わせ移動までの時間をつなぐ。
    ランチのピークが終わったとは言え、サルバトーレのお客様はまだ残ってていまだにぎやか。
    ただ腹ペコの人たちが、猛烈な勢いで食事をしているときのウォンウォン唸るような騒々しさではもうなくなっている。

    食事を終えようとする直前の、満足げなガヤガヤとしたやさしいにぎわい。
    大食いは一を無口に、満腹は一を饒舌にさせるのでしょう。
    レストランとこの店の境目にある椅子に座って、甘いもので今日のランチの幕引きをする人たちの笑顔を見てるとシアワセになる。

    明るくしかもおだやかな、空気とともにマキアート。
    ミルクの泡でやさしく蓋したエスプレッソ。
    ほんの一口、口に含んで舌にのせ自然にそれがなくなってくのをのんびりたのしむ。
    豆の香りにはじまって、苦みが甘味に変わっていって最後に酸味がやってくる。
    舌の上には何もないのに、甘い名残がずっと残って無くなるのでなく広がっていく。
    濃厚パスタの記憶をキュキュッとひきしめる、新宿ランチの粋な〆。
    さて打ち合わせにうつりましょう。

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    タラコスパゲティ
    姉に連れられ、初めてハシヤのタラコスパゲティを食べた時の衝撃は今でも忘れられません。
    ただ、外国人にはうけいれられないんですね。
    日本人でよかったと心から思います。
    今日の夕食は、サカキさんのレシピの明太子スパゲティ。もう3回目です。
    ついつい麺を1.5人前ゆでてしまうのがたまにキズです。 
    kikoさん / 2011/01/25(Tue) /
    大食い向け
    > kikoさん
    壁の穴やハシヤスタイルのスパゲティーって、なんでこんなにたくさん食べられちゃうんだろう…、って思いますよね。
    ボクのレシピもかなり危険な、炭水化物バンザイレシピ。
    でもそれこそが、日本人のごちそうなんだと思います。
    今度、ハシヤに来たら納豆ミートソースを食べてみよう、と今日、密かに決意をいたしました(笑)。
    サカキシンイチロウさん / 2011/01/26(Wed) /
    意外です
    アメリカ人が和風パスタを理解しなかったって、ちょっと意外です。
    イタリアンの「なんちゃって」を自家薬籠中というか、うまくアレンジするのって、日本とアメリカの得意技じゃないかなぁと思っていたので。
    ディーン&デルーカなんかが根付いた今だとまた違うかもしれませんね。
    ほへさん / 2011/01/26(Wed) /
    生粋のアメリカ人でなく
    > ほへさん
    イタリア系のアメリカ人一族。
    だから尚更、イタリアの味と伝統に執着していて、理解を得ることが出来なかったんだと思います。
    それからもしかしたら、アレンジの方向性が日本人とアメリカ人では違っているというようなコトもあるのかもしれません。
    今なら、案外、日本スタイルのパスタショップがアメリカでも受け入れられるような気もしますよね。
    サカキシンイチロウさん / 2011/01/26(Wed) /
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