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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    サカキシンイチロウ
    年齢:
    64
    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
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    近所の友人と落ちあって昼。
    家の近所の曙橋から抜弁天に向かっていく道沿いにある「やぶ音」っていう蕎麦屋さん。

    yo.jpg昔は細くて薄暗い、片側一車線だったこの通り。
    どこからどこまでという明確な、目的地をもたないちょうど、抜け道のような道だった。
    それが10年ほどもかけ、区画整理が行われ抜け感のよい通りになった。
    街の景色は道路で変わる。
    ただ、昔のちょっと謎めいた頃のイメージがあるからでしょうか?
    あんまり通るコトがない。
    家からとても近い場所。
    なのに不思議なほどに遠く来たような気持ちがしちゃう。
    お店自体は普通のお店。
    マンションビルの1Fで、ドアを開けると40席位あるのでしょうか。
    ユッタリとしたテーブルと椅子。
    長居するのが苦にならない、気持ちの良い店…、いい感じ。

    dab86b63.jpegメニューはかなり多彩に揃う。
    街に密着した蕎麦屋さんって、お客様の意見をきくうちどんどんメニューが増えていく。
    「夏限定のサラダうどん」なんていう商品名をメニューに見ると、結構、がんばってるんだなぁ…、って思ったりする。
    気になったのがけんちんそば。
    蕎麦屋さんって野菜不足を感じるコトがあるのですよね。
    野菜天ぷらを売り物にするところもあるけど油をあまり感じずに野菜を味わいたいってときに、けんちんモノがあると重宝。
    たのんで食べる。
    大根、ニンジン、ゴボウに里芋。
    根菜類がタップリはいって、シッカリ味が煮含められてる。
    胡麻の油がキラッと輝き、ほどよき程度のコクと風味がおいしく感じる。
    蕎麦もほどよき食感、香りを残しててなかなかおいしい、いいお店。

    a6441fba.jpegところでこの店。
    丼物の種類が多い。
    小さい蕎麦に小さい丼なんてセットもあったりして、なんだかお腹がグーッとなる。
    みんなで分けあい食べましょうか…、とそれでカツ丼をひとつとる。
    玉子を固めに仕上げてくださいって、いつものようにお願いをしてそれでやってきたのがコレ。

    ウットリします…、あたりです。
    出汁をタップリ含んでフルフル、ツヤツヤとした玉子でフワッと覆われたカツがドッシリご飯の上を蓋してる。
    よく煮込まれた千切り玉ねぎ。
    かろうじてシャキシャキ、歯ごたえ残しててカツの食感を邪魔しない。
    醤油の味は最小限。
    出汁のうま味と風味が味のほとんどをなし、かなりおいしい。
    なにより感心したのがカツの切り方。
    普通のカツ丼って、縦に4回包丁を入れた縦長状のカツを閉じてる。
    ところがココのは縦だけじゃなく、横にもザクッと包丁を入れ、一切れ一切れがちょうど一口大の正方形になっている。
    みずみずしいまでに出汁を含んだフックラ玉子を口に運ぶために、小さなしゃもじが用意されてる。
    それですくうと、ちょうど一切れ。
    ご飯と玉子と一緒にカツがしゃもじの上に乗っかってきて、口の中にすんなり入る。
    とてもステキな一工夫。

    c7b0e323.jpeg上カツ丼ってメニューがあって、これでビールのつまみにしたい…、とたのむ友人。
    ボクのは並。
    どう違うのか?って、思ってみたらばなんとそっちはご飯とカツが別ぞえだった。
    カツはおんなじ。
    「上」の解釈って普通は素材が上等になる。
    あるいは量が増えるってモノ。
    けれどどっちにしても、肉の仕入れを二種類もつか、あるいはいちいち量を加減しなくちゃいけなくなっちゃう。
    面倒な上、ロスになることが多いから、経営的には好ましくない。
    メインの料理で、上とか並があるのはいいけど、サイドの例えば蕎麦屋の丼で、「上」って料理をもつ店ってあんまり商売上手じゃないなぁ…、って思ってた。

    けれどこんな「上」もあるんだね。
    ご飯と具を一緒にガツガツ食べるのでなく、「上等な食べ方」をできる「上」。
    ご飯とカツの他にも小鉢がいくつかついててたしかに上等。
    しかもこっちのカツは縦に切っただけ。
    箸でつまんで食べやすく、しかも肉をかみ切るたのしみを味わえる。
    かなりの気配り…、勉強す。

    さば節独特の酸味を帯びた出汁のおいしさを味わえる、味噌汁もいい。
    細かく刻んだ豆腐とお揚げ。
    あまりにおいしく、みんなの味噌汁を集めて全部飲んじゃった(笑)。
    天ぷら蕎麦の天ぷらの揚がり具合もなかなかによく、贔屓にしてもいいかもなぁ…、って思ったりした。
    派手ではないけどいいお店…、お客様思いの工夫に満ちたこうしたお店がある街はいい街だよねって思いもしました、オゴチソウ。

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    ■ コメント一覧
    “上”の定義
    コレは勉強になりました
    上品にいただく“上”ってことでもあるのでしょうね
    koutagawaさん / 2011/03/06(Sun) / URL
    上品
    > koutagawaさん
    たしかに上品という「上」もありましょう。
    どちらにしても、作り手の発想で上下を付けるということではもう足りぬということだろうと思います。
    サカキシンイチロウさん / 2011/03/06(Sun) /
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