街はお盆休みではあるけれど、ちいとばっかり仕事があってそれで新宿。
ついでに昼を沖縄料理を選んで食べた。
「ぱいかじ」っていう店。
沖縄に本店を持ち、東京にもいくつか支店を出している。
昔、沖縄料理のチェーン店の経営にかかわっていたこともあり、その頃、ベンチマークするために研究したこともあるお店。
シッカリとした商品作り…、お店の人の気配りも行き届いていて気持ちの良い店。
ビルの中に沖縄の古い民家を移設したかのような雰囲気も、沖縄旅行をしているみたいな気持ちにさせてくれる店。
空はピーカン、見上げるとめまいしそうになるほど明るく、お店に入ると一転、適度に暗くて空気がひんやりしていてステキ…、南国気分に拍車がかかる。
フーチャンプルーをもらいます。
お麩を玉子にひたしてそれを野菜と一緒に焼き上げる。
麸のグルテンがモッチリとした独特の、歯ごたえ発してたのしい食感。
ムチムチしてて、けれどサックリ歯切れる不思議。
それに玉子のフックラ感が混じって他に例えようのないやさしい味わい。
シャキシャキとしたモヤシにタマネギ。
スパムがたのしい塩味と、肉の香りに脂のあまみをたしている。
沖縄料理の中で一番好きなのがコレ。
無性にこれが食べたくて、それでやってきたようなモノ。
いろんなモノを混ぜて炒めた料理のコトを、チャンプルーと呼ぶのが東京では一般的ではあるけれど、ただ厳密には、豆腐を使わぬ炒め物のコトは「チャンプルー」とは言わない習わし。
ソーメン炒めたソーミンチャンプルー。
本当はソーミンタシヤーという。
フーチャンプルーの正式名称は、フーイリチーであるんだよ…、って。
かつてやっていた沖縄料理のお店では、そうしたコトにもこだわっていた。
近所のルミネにお店があって、けれどいろんな事情で事業が終わってしまった…、とても残念、なつかしい。
メインの料理にご飯に小鉢が2つ。
それに沖縄そばがつきます。
小さな丼のハーフサイズで、麺も少々細めに出来てる。
かつおの出汁がシッカリきいてて、滋養に満ちたうま味が広がる。
麺は細いながらもムチムチとした沖縄そば独特の食べ心地。
本当は、もっと太くてよじれた沖縄そばが食べたく、けれどお汁かわりという趣向でしょうからしょうがない。
コーレーグースをタップリかけて、ヒーハー味にして食べる。
サイドについてる小鉢の料理は、ニンジンシリシリ。
それからクーブイリチー。
ニンジンシリシリはニンジンを千切りにして炒めたモノ。
クーブイリチーは昆布の炒り煮。
沖縄料理の名前はとっても可愛らしくて、一度聞いたらなかなか忘れるコトができないモノが多い。
どれも味わい深くて素朴。
昔ながらの家庭料理で、食べると体に良い味がする。
「ヌチグスイ」。
命の薬という意味の、おいしい料理を意味する沖縄に昔から伝わるステキな言葉。
おいしい昼に命をもらって、それで午後の仕事をします…、体とココロに潤いもらった、オゴチソウ。
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