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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    サカキシンイチロウ
    年齢:
    64
    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
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    気軽な雰囲気でフランス料理をたのしむ昼。

    bl.jpg市ヶ谷と飯田橋のちょうど真ん中くらいに位置する日仏会館。
    その緑豊かな庭に面した小さな民家みたいな建物。
    そこにヒッソリある店で、都心にあってこれほど隠れ家感が濃密な店はそんなには無い。
    店の名前は「ブラッセリー・ランスティテュ」。
    ランスティテュを原語にすると「l'institus」となり、英語にするとinstitution。
    インスティテューション、つまり学院。
    日仏会館という学院の中にあるブラッセリーという意味となる。
    まさにまんまなネーミング。
    天気がよければお庭のテーブルにパラソル立てて、そこで食事をたのしめる。
    今日はあいにく朝から雨が降ったりやんだり。
    ダイニングルームで食事をとることにする。

    ae1e58b5.jpeg飾り気のない実質的で簡素な空間。
    ホールの一番奥にはなんとステージまでしつらえられてて、学生食堂って感じがするのがちょっと独特。

    お店の中で働く人の、共通語はフランス語。
    アフリカ系のフランス人が給仕頭をつとめるなんだか、パリの学食みたいな感じにワクワクします。
    とても小さな海外旅行をしている気分。
    ここで勉強をしている生徒さんにパラソルとっては日常的な言葉を学び、使う身近な機会でもあるのでしょうネ。
    そこら中で異国の言葉が飛び交う空間。
    エキゾチックで背筋が伸びる、いい気分。

    テーブルの上には紙のマットとナイフフォークが一揃え。
    フランス語で書かれた小さなブックレットが無造作に…。
    それにリキュール用のガラスの瓶に、お水がタップリ注がれて、スタンと置かれる。
    飾り気のないところが、気軽な気持ちにさせる、くつろげる。
    一品料理があれこれ全部で40種類はありますか。
    それらの中から好きな料理を組み合わせ、自分好みのコースを仕立てるスタイルでかなり多様な選択肢にて、しばし迷う。
    たのしく迷ってワイワイするコト。
    まるで前菜たのしむみたいなステキな時間…、味わった。

    c0bd975c.jpegようやく決まってパンを食べつつ、ほんの少々待って来たのがこの前菜。
    ハムのテリーヌ。
    実はメインでも肉の料理を選んでて、だから肉に肉はお行儀悪いか…、と重いもした。
    けれどいくつもある前菜メニューで、これが一番魅惑的。
    どうにもこうにも抗しがたくて、それで選んでたのむことにした。
    果たしてボクの直感、大当たり。
    分厚く切り分けられた見事なテリーヌ。
    肉からとけたゼラチンに閉じこめられた牛タン、牛スネ肉に豚のモモ。
    ガッシリとした肉の歯ごたえ。
    プチュンと歯切れるパリがあるのに、口の中の温度でトロケるゼラチン質がなんともステキに肉感的で。
    サイドに控えるキャロットラペは、コツコツ固くて甘酸っぱい。
    昼のお腹をこじ開けて、メインに向けてのウォームアップをするのに程よい料理。

    e4c53422.jpegメインが来ます。
    フランス的なるビストロ、カフェにブラッセリに共通している代表的なるランチ料理の、ステックンフリッツ。
    ハラミのステーキとフレンチフライの盛り合わせですな。
    他にも魅力的なる選択肢がありはしたけど2人とも、ほぼ即決でメインはコレと決めてしまった。
    ジリジリお皿の上でまだ焼けている音がしているようなコンガリ。
    比較的分厚く切られた赤身の肉は、顎にガツンとおいしくて、しかもジュワッと赤身独特の強烈なうまみを吐き出す。
    エネルギッシュで充実感に充ちた一塊。
    味はと言えば塩に胡椒とそれだけで、なのに充分、おいしく感じる。
    自然の旨みのスバラシいこと。
    サイドのトマトがこれまた甘く、酸味ふくよか。
    肉と一緒に味わうとすべてがひとつに混じり合い、ソースのようになっていく。
    フレンチフライを主食にしつつ、パンを忘れて満腹になる。

    bd7ab146.jpegそして別腹。
    今日のおすすめのケーキを選ぶ。
    だってイチジクのタルトだったのですからして。
    しかもアニス風味のバニラアイスクリームがサイドに添えられる…、とあっては、食べなきゃ後悔しちゃう。
    ざっくりとしたタルト生地。
    ムッチリとしたカスタードのフィリングと、プチプチ種が奥歯ではぜて潰れるイチジクがなんとも濃厚。
    セクシーな味。
    東南アジアや中近東のねっとりとしたエキゾチックな空気を感じる、アニスの香りがイチジクなんかに負けるものかと、コッテリとした風味を添える。
    ほんの少々そえられて、お皿を飾るキャラメルソースもホンワカとした香りをそえて食後のテーブル、にぎやかにする。
    食後の甘味はココロの贅沢。
    うっとりしながら堪能す。

    お勘定をしてお店を出ようとしたらば黒い肌した給仕長が、ワタシにドアを開けさせてくださいと飛んでくる。
    メルシーボクっていったら、ジュブザンプリって答えが返って互いにニッコリ。
    気持ちのよい昼、よい店の昼。

    拍手[1回]

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    日仏会館!
    サカキさん、こんにちは!私の親友は1年前の10月、まさにそのレストランで結婚式を挙げました。飾らない空間と、美味しい料理。それから何より花嫁のとびきりの笑顔を思い出しました。素敵な朝をありがとうございます!
    isekinさん / 2010/09/25(Sat) / URL
    ステキな思い出
    > isekinさん
    ここで結婚式を上げられる人ってステキだろうなぁ…、って昨日、食事しながら言っていたところでした。
    さぞステキなお式だったろうなぁ…、って思います。
    コメントありがとうございました。
    twitter、フォローさせていただきました、よろしくお願いいたします。
    サカキシンイチロウさん / 2010/09/25(Sat) /
    日仏会館
    うん、この料理は絶対に美味いね。
    ・・って直感的に思える料理だなぁ。
    日仏会館は恵比寿の方しか知りませんでした。
    こっちも是非行こう!
    れきさん / 2010/09/25(Sat) /
    飾りけなし
    > れきさん
    お店に飾り気がないのと同じように、料理にも飾り気がなく、なのに口の中でとても華やかな味わいになる。
    見事な料理でした。
    毎日食べても飽きないフランス料理。
    そんな感じに、なんだかとてもシアワセな気持ちにさせてもらえました。
    ぜひ。
    サカキシンイチロウさん / 2010/09/25(Sat) /
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