メゾンカイザーがカフェを作った…、場所は丸の内の永楽ビル。
というので来ます。
先日、「iiyo!」って言うフードコートみたいなランチ使いができる飲食施設が地下にあるビルのその1階。
隣のビルには「Dean & Deluca」があってニューヨーク的を発信してる。
ココはパリ?
入り口開けると目の前にパンの対面販売のカウンターがあって奥にはカフェレストラン。
ペパーミントグリーンに、パープルがかったコーヒー色。
それにオレンジと、モダンなアールデコな色彩。
ほどよくオシャレで、でも気取りすぎず気軽な感じがくつろげる。
丸の内の中通り。
かつて銀行や証券会社の支店がならぶ殺風景なオフィス街的通りだった。
そこが今ではこんなお洒落な通りになった。
銀座の中央通りが「オノボリサン向けユニクロ顔」になったのに、比べてココはマディソン街のような感じでボクは好き。
それにしても朝からパンの焼ける香りがするのはステキ。
小麦の焼ける匂いは切ない。
日向でボンヤリ居眠りしているときの匂いにボクは感じる。
バターが焦げる匂いはゴージャス。
空気が金箔をまとってネットリ、体にまとわりついてくるような気持ちになれる。
ここの朝食セットは当然、コンチネンタル。
朝からタップリいろんな料理をお腹にたくわえ、一日シッカリがんばりましょう的、英国風ではございませんで、パンに飲み物。
だって毎晩、夜中近くまで食べて飲んで唄って愛しあい…。
お腹が空く暇もなく朝がやってくるラテンな国の朝食ですからスッキリ軽くすませましょうと。
勤勉をなにより美徳としたイギリスの人。
夜はお腹にたまらぬモノを軽く食べ、早くねむって朝を空腹と共に目覚めて仕事をする。
ランチをとる時間だってとれるかどうかわからないから、本当にタップリ。
今、世界各地で「アメリカンブレックファスト」とよばれる玉子にハムにポテトにトースト…、この組み合わせが産業革命を生み出したと言っても過言じゃないのでござる。
朝の食事をしないからアドレナリンが放出されず、昼にお腹がガンッと空き、タップリ食べると今度はお腹に血が回る。
眠たくなって昼寝をし、目覚めてちょっと仕事をしたら今度は晩餐。
昼寝してるから宵っ張りにて、睡眠不足で朝はお腹が空いてない。
これを前近代的というのは簡単…、でも本当はそれが人間的な生き方なのかもしれないなぁと思ったりする。
そして今朝。
クロワッサンかパン・オ・ショコラが選べてそこに飲み物つける。
これで十分。
別に昨日夜ふかししたわけじゃないけれど、たまにはこうしたミニマムな朝食とるのも悪くないでしょ…、とパン・オ・ショコラとアールグレイを選んで食べる。
こりゃ、おいしい。
メゾンカイザー的なるパン。
パリなバリバリして上顎ザクザクつっつくような、硬くてバリバリしたパンもおいしいけれどココのはおだやか。
シットリしてて朝の口にはやさしくていい。
ワタクシ的にはもうちょっとバリバリしててもいいかなぁ…、と思いはするけど、まぁ、これはこれ。
噛み締めるとジュワッとバターのうま味が口に広がって、トロトロ、とろけてなめらかになる。
チョコはビターで、パン生地の甘みとうま味の引き立て役に徹してる。
ステキなとこが、どこを噛んでももれなくチョコが口に入ってくるようにチョコが練りこまれているというところ。
こういう工夫と熟練っていいなと思った。
パリ的クロワッサンに比べてお皿にちらかっていくパンくずが、細かなところにニッコリします。
アールグレイの横についてやってくる、自家製フィナンシェも甘くてシットリ。
朝のシアワセ…、オゴチソウ。
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