サカキノホトンブログ牛タンランチに魚卵の夜

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牛タンランチに魚卵の夜

親父が東京にやってきて、東京駅で待ち合わせ。
折角だから、一緒に昼でもと仙台牛タンの「利久」でランチ。

東京駅の構内に、昨年暮れにできたばかりの小さなお店。
飲食店や東京土産の食品がそろうお店の揃った、ちょっとプロムナード的な商業施設の入り口。
いつも行列。
話題のお店ということも理由のひとつと思うけれど、場所がいい。
もしこの商業施設の真中当たりに位置していたら、行列作ろうにも他のお店の邪魔になっちゃう。
けれどココなら、エスカレーター脇。
ただの通路にいくらだって並んで待てる。
並ぶ場所があるところにだけ、当然、行列はできるモノ。
ディズニーランドの施設作りの特徴は、アトラクションの面積よりも行列用の場所が広くて立派なところ。
偶然だとは思うけれども、こうした運も実力のうち。

牛タン定食１．５人前。
ここの牛タンのほどよい厚さ。
脂の風味に、タンそのもののうま味とザクッと歯切れる食感と、噛んでもまるで衰えぬたくましいほどの噛みごたえ。
噛むほどおいしく、そのうち顎がもっともっとと言ってくる。
だから今日は最初から、タンが多めにして食べる。

麦飯、それからテールスープ。
この牛タンをもし白米で食べたら味はどんな感じか？って、いつも思って食べるのだけど、多分、タンの押し付けがましいほどのこのおいしさを受け止めサラッと受け流し次のひと噛みをおねだりするのは、断然、麦飯。
パラッとほぐれて、口の脂をぬぐい取りすっきりさせる。
試行錯誤で選ばれた、良きパートナー。
テールスープも同じ存在。
テールが吐き出すタンパク質のアミノ酸。
しっかりとしたうま味が味の基本ではある、けれど他の味は塩味、それからネギの風味程度で、最初の一口はなんだかちょっと物足りない。
けれどそれがどんどんおいしくなってくる。
ご飯に青唐辛子の味噌漬けのせて、スープをかけてサラサラすると口のすっきり、お腹がほんわか、おいしいモノを食べたんだよなぁ…、ってニッコリなります、オゴチソウ。

そして夜。

スパゲティーを作ります。

選んだ麺はリングイニ。
アメリカ人が大好きな麺。
アメリカのレストランでどんなパスタがありますか？って聞くと必ずあるのがミートソースで麺はスパゲティーニ。
トマトソースは極細麺のカッペリーニ。
アラビアータは絶対ペンネで、日本のボンゴレビアンコに当たるクラムソースのパスタは何故だかかならずリングイニ。
アメリカだけの不思議なこだわり。
たしかにシーフード系のトロミの付いたソースと一緒に、平打ち麺で歯ごたえしっかりしたリングイニはピタッとハマる。
クニュクニュ感。
スベスベとしてハリのある麺。
噛むのがたのしい麺線が、食べててあきない。
麺がメインの料理にピッタリ。
今日は明太スパゲティーにしてやろうと思ってそれで、リングイニ。

麺を茹でてる間にソースを用意する。
いただき物の明太子。
袋に入ってやってきたので、てっきり「切れ子」かと思っていた。
封を切って中をみたらば、なんと見事に太ったきれいな明太子。
着色してない自然なタラコの色で、触るとネトっと昆布のエキスが粘りを出してる。
こりゃ、おいしいぞと一口、味を見てみるとうま味どっしり。
粒は細かくけれどひと粒ひと粒、形がしっかり残ってる。
口からすべてがなくなると、後から辛味がおいかけてくる。
良い食材を手にすると、おいしく作ってやろうと気持ちが盛り上がる。

袋をさいて粒だけ取り出しボウルに移して、そこに少々、昆布茶の素。
レモンを絞り酸味で味を引きしめる。
一番搾りのバージンオリーブオイルを注いでタプタプ、フォークで混ぜるとどんどん乳化してポッテリしてくる。
そこに熱々の茹で上げ麺を放りこみ手早く混ぜて皿に盛り、大葉に海苔で飾って簡単できあがり。

アルデンテにした平打ち麺のツルンとハリのある食感。
それに魚卵のつぶつぶがまとわりついてムチムチプチプチ、味わいゴージャス。
大葉の香りをアクセントにして海のうま味が広がって、鼻からおいしい香りが抜けてく、今日一日の疲れがとれるオゴチソウ。
こうしたシンプルな料理は素材が変わると違う。
パスタを全部食べたあと、お皿に残った粒々を指でこそげてキレイに食べる。
そうそう、今日は「明太子の日」だったのだそう…、それにちなんだオゴチソウ。

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2011/01/10 (Mon) 丸の内コア：和 Comment(10)

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無題

牛タンに明太子スパゲティ…。
サカキさんのブログを見る
度に、食べたいものが増えていきます。
食いしん坊には困りもののブログです（笑）

lovekuma69さん / 2011/01/10(Mon) /

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コレステロール系

> lovekuma69さん
今日はカロリー控えめ。
でも、コレステロールたっぷりの料理ばかりを食べた一日。
自分で見返して、ちょっと愕然といたしました。
でもおいしいからしょうがないんです…（笑）。

サカキシンイチロウさん / 2011/01/10(Mon) /

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利久

吉祥寺アトレのお店に3回、一人でと、待ち合わせと、コドモも一緒に、行きました。
驚いたのがどの場合もとても感じがよくて、そこそこ混んでいるにもかかわらず
サービスにムラがなかったことです。
待ち合わせ相手がかなり時間に遅れた時もいやな顔ひとつせず。
上っ面だけじゃない、心からのサービスを感じました。
勿論牛タンはとってもおいしくておいしくて。
何度でも行きたいお店です。

あーたさん / 2011/01/11(Tue) /

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魂の入ったお店

> あーたさん
この会社の社長さんは、ほとんど会社にいることがないんです。
ほとんどお店で働いている。
新しいお店ができると、その店に魂が入るまではずっと厨房の中で働くんですね。
だから、働いている人、ひとりひとりにシッカリとしたおもてなしのココロが根付くんだろうと思います。
とてもウレシク、ありがたいお店ですね。

サカキシンイチロウさん / 2011/01/11(Tue) /

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パスタのレシピ

明太子のパスタ美味しそうですね。早速作ってみます。
レシピについて少し教えてください。
オリーブオイルとタラコを混ぜて乳化させる時、
ゆで汁は入れなくてよいのですね？！
それにしてもたっぷりの明太子･･･これも美味しい秘訣なんでしょうね（笑）

kikoさん / 2011/01/11(Tue) /

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茹で汁

> kikoさん
明太子とオリーブオイルを混ぜるときには、茹で汁は必要としません。
パスタをあわせて混ぜ合わせるときに、もし滑らかさが足りないようであれば茹で汁を様子をみながらくわえるといいと思います。
おいしく作る方法は、オリーブオイルをいいものを使うこと。
生食用でなるべく封を切ったばかりのものを。
古くて酸化したオリーブオイルを使うと台無しになっちゃいます。
それから。
入荷させた明太ペーストを味見したときに、もしかしたらオリーブオイルのエグミをちょっと感じてビックリされるかもしれません。
けれど、熱々の麺を投入して熱が加わった途端にオリーブオイル臭さとエグミが見事に消えてなくなります。
熱々のパスタと新鮮なオリーブオイル。
ぜひ、試されてください。

サカキシンイチロウさん / 2011/01/11(Tue) /

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材料買ってきました♪

より詳しく教えていただきありがとうございます。
比較的新鮮なオリーブオイルがあるので、今夜早速作ってみます。

kikoさん / 2011/01/11(Tue) /

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リングイニ

この麺なぜか、魚介類以外とあわせるとおいしくないんですよね...
なのであまり選ばないけれど、いい明太子との組み合わせ、凄くおいしそうです。

ほへさん / 2011/01/11(Tue) /

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たのしまれましたか？

> kikoさん
もう、お手製明太子スパゲティーをたのしまれましたか？
自分で作るパスタって、なんでこんなにおいしいんだろう…、って思いますよね。