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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    年齢:
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    性別:
    男性
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    1960/01/26
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    田舎からおかずが届いた。
    大きな段ボールにギッシリ食材…、その中に、ビックリするほどにいい肉が。

    ieniku.jpgビニール袋にくるまれて、普通にゴロンと飛び出してきた。
    すき焼き用の肉でしょう。
    大きな枝肉からシャキンと削り出されただから大判の、ほどよき厚さの脂ののった見事な肉。
    赤身のキレイなローストおぼしき部分がいくつか。
    脂の筋が細かにはいって、まるで薄切りにした赤大理石。
    その脂の筋を、よりこまやかにしてまるで木の葉の葉脈みたいになったヒレ。
    脂をそれほどもたぬリブ肉とパーツは多彩。
    どれも発色うつくしく、脂のキリッと白いところが肉の鮮度を教えてくれる。
    白と赤のコントラストが強いと言うコト…、それはそのまま牛が元気で健康だったコトの証しでもあったりします。
    あぁ、ありがたいと感謝をしつつ半分だけ。
    お皿にキレイに盛り早速食べるコトとした。

    手でもつとサラッと指に脂がにじむ。
    お皿にのせてテーブルにおき、カメラを向けるほんの少しの時間の間に、肉がツヤっと濡れたように輝きはじめる。
    よい脂。
    空気に触れて、活性化しておいしくなってく目のゴチソウ。
    ネギにエノキに糸ゴンニャク。
    木綿豆腐を焼いたのだけを具材とします。
    今日は肉が主役であって、それ以外はキチッと脇に徹してもらう…、その所存。

    iesuki.jpg鍋を火にかけ牛脂でなでて、鍋肌てかっと脂で塗らす。
    砂糖をパラッと鍋におき、肉をかぶせて蓋するようにしてしばらく放置。
    脂が溶けて砂糖と混じり、甘い匂いがしはじめる。
    そこに醤油と日本酒をトクっと注ぐと、たちまちグツグツ沸騰してく。
    粘り気のある醤油の泡が肉を、プクップクッと持ち上げるそれを合図にひっくり返す。
    テラテラ、まるでカラメルみたいな焦げた醤油が肉を覆って色っぽい。
    鍋にこびりついた焦げた砂糖醤油を拭って、お皿に取りまって山椒をパラッとふりかけ食べると…、なんとも甘露。
    脂の甘みと肉の旨みが砂糖と醤油と混じって見事な、調味料になっていて割り下なんかをまるで求めぬ驚くほどのおいしさに、ウットリなります。
    そのおいしさを吸い込んで飴色になるネギはトロトロ。
    焼いた豆腐を肉の旨み混じりの砂糖醤油で再び焼いて、食べるとフワフワ。
    これこそすき焼き。
    煮て作るのでなく、焼いて作るすき焼きをひさびさ堪能。
    肉がとても良いからこそのこんな贅沢、ありがたい。

    iesukiudon.jpg〆におうどん。
    薄めに作った出汁をすき焼き鍋に入れ木ベラで鍋肌撫でてこびりついた旨みをこそげる。
    そこに茹でたうどんを入れる。
    具材はカマボコ、それから竹輪。
    薄切りにして準備して、茹でたほうれん草をドッサリいれる。
    そこにお麩。
    プクプク、浮き上がりそうになるところ箸でおさえて出汁すいこませ、卓上コンロにうつして食べる。

    ブクブク、細かな泡がうどんをなでながらおいしい匂いをテーブルの上に噴き上げる。
    ちょっと薄めの出汁の旨みに、肉の風味がのっかってスルスルお腹にはいってくる。
    これならいくらだって食べられるよなぁ…、って思いながらスルスルズルズル。
    ツルンとハリのあるカマボコと、シャキシャキとした竹輪の表面。
    出汁を含んだお麩がスベスベ、口の中を転げ回って旨みを吐き出す。
    自然と体がおいしい汗にまみれてく。
    昼からゴチソウ…、今日の夜は粗食にせねば。
    いっそ抜こうかなんて思ったりした。


    ところでこの時期にスキヤキを食べると思い出してしまう人がいる。
    坂本九さん。
    世界的には「SUKIYAKI」として知られている「上を向いて歩こう」を歌った人。
    25年前の夏、飛行機事故で亡くなった、だからか夏の空をみてキレイな星を見つけるとなぜかこの歌を歌いたくなる。



    見上げてごらん、夜の星を。
    残念ながら、今日の東京は曇り空。
    雲の向こうにも星はいつものようにありまたたいている、とそう思い、ニッコリしましょう、終戦の日の夜。

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    私たちの世代
    久々のコメントです。そういえば・・・昨日は終戦記念日でしたね。戦時中に青春時代を過ごされた方々の体験談、正直言って、私は聞くのが苦手ですね(汗)悪気は全くないのですけど、「あんな事」や「こんな事」が昔々の日本では起こっていたのに、もうこの世代の人たちは知らないし、通用しない・・・。私たち(戦後生まれ)の世代に対して、そういう思惑があるんだろうなっていうのが(なんとなくではありますが)わかる気がします。先日、戦時中の光景を描いた再現ドラマを撮影していたという70代ぐらいの女優さん曰く、共演した10代の若手俳優さんに自分の当時の体験談をしたところ、「戦争ってどんなことをしたんすか!?」だの、「で、日本とアメリカのどっちが勝ったんすか!?」だの言われ、椅子からひっくり返りそうになるほど驚かれたそうです・・・。ま、まぁ、少なくとも私はここまでのレベルじゃないにしろ、やはり無知なのは隠せない部分があるので、話をすれば「失言」ととらえられる部分がありそうなので、彼の気持ちも多少なりとも解らなくはないですが。。。

    いずれにしろ、この話題は話を合わせていくのが難しいですね。
    りりこりあさん / 2010/08/16(Mon) /
    ぎりぎり
    > りりこりあさん
    ボクが子供の頃には、まだ戦後があったような気がします。
    小学校の同級生に給食費が払えない子がいたり、友達の家に行ったらあばら家みたいだったり。
    自分の力ではどうしようもない貧しさが部分的に残ってた。
    子供ながらにそうした部分に触れてはいけない…、という思いやりの気持ちがあったようにも思います。
    日本が戦争に巻き込まれていたということ。
    それをことさら煽り立てたり感傷的になったりするコトは必要ないとは思うのですが、完全に忘れてしまうことはあってはならないと思います。
    サカキシンイチロウさん / 2010/08/16(Mon) /
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