サカキノホトンブログ近所のグレース、朝のコト

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近所のグレース、朝のコト

午前中に打ち合わせ、そのあと自宅で仕事という今日…、それで朝を近所でとった。

家から新宿御苑に向かって、テクテク散歩。
新宿とは言えこの界隈は緑が多くてビルもまばらで空が大きい。
東京メトロの新宿御苑と四谷三丁目の二つの駅の、ちょうど真ん中あたりになるお店。
通勤途中の人が向こうからまとまって来るかと思ったら、次の瞬間、反対側からひとまとまりが…、地下鉄の運行状況にあわせて人の波がくる。
空は青空、空気も軽い。
お店に入ると、いらっしゃいます、おはようございますと明るい声で笑顔をもらう。

サンドイッチを食べるコトにする。

ふっくらとしたパン。
分厚くて、ボクがサンドイッチを作るときにはつかわぬパン。
けれど喫茶店のサンドイッチといえば、こんなパンがほとんどでした。
焼かずにそのまま。
だから生地が乾かぬように、袋のままにいれたりあるいは乾燥防ぐ素焼きのコンテナーにいれたりして、パンを保存しなくちゃいけない。
みずみずしさを保ったパンで、最小限の具材を挟む。
ボクが作る具沢山のサンドイッチ丼みたいな感じかなぁ…。
喫茶店のサンドイッチはおむすびみたい。
パンを味わうためのモノ。

食べるとフカっとパンが前歯を包み込む。
なおも力をくわえると、トロンとマヨネーズがこぼれ出しハムにレタスを感じて切れる。
途端にパンが口の中でそのふかふかを復元させて、思いがけぬ充足感に襲われる。
日本のフッカリしたパンだから、作れる料理を味わうシアワセ。
唾液を奪う、パンのうまさがこ憎たらしい、オゴチソウ。
シャキッとおいしいサラダの水気。
胡麻とハチミツで風味をつけたヨーグルトまでがみずみずしくて、体が潤う朝ご飯。

打ち合わせの相手がたのんだ朝カレー。

カレーはココのランチの名物。
ランチカレーはボリュームたっぷり。
山盛りご飯を近所のサラリーマンがもりもり食べる景色がとってもシアワセなココ。
けれども朝の量は控えめ。
少なめご飯にタップリ、サラダ。
玉子一個を茹でたのがつき、カレーのルーがトロンとのっかる。

ここのカレーは甘くて、とってもやさしい味わい。
スパイシーではあるけれど、ハヤシライスのようなうま味とカラメルっぽい焦げた香りが食欲さそう。
大リーガーのイチローが試合の朝に必ず食べるのがカレーというので、一時期はやった朝カレー。
今ではカレーじゃなくて、素麺を食べて試合に臨むのがブームなんだといいはする。
けれどカレーの辛さに香りにあたたかさ。
朝の体を効率よく起こし動かすご飯かなぁって思ったりする。
それにしても今朝の玉子のオレンジがかった黄身の色。
ハッとするほど鮮やかで、分けてもらって思わず食べる。
福神漬けにらっきょの入った器もピカピカ。
キレイに磨かれゴキゲンな朝の目のゴチソウ。

ここのお店の時間は不思議と、ユックリ流れる。
誰もいそがない。
お腹を満たすためにココにくるのじゃなくて朝の時間をユックリ過ごす。
お茶をたのしみ、ご飯を食べて、これから仕事に向かうつかの間。
ココロのペースを整えるため。
のどかな雰囲気。
やさしい笑顔。
お店を満たすさまざまを、借りて時間をゆったり過ごす。
昔はこんな喫茶店で、こうした朝を過ごす人が多分もっと多かった。
日本が経済的に貧しくなるのは仕方ない。
けれどココロが貧しくなるのは耐え難いほどつらいコト。
せめて朝の時間くらいは余裕を持って…、って思ったりする。

のんびりサンドイッチを味わって、気づけばたのんだミルクティー。
その表面に膜がぽったり、張っていた。
フフッと息を吹きかける。
ちりめん模様にさざなみが揺れ、よれたまんまでしばらく揺れる。
コクッと飲むと膜だけ口にやってくる。
煮出した紅茶の渋みがツンと、舌先さしてちょっとビックリ。
ユックリ舌でとかして味わう。
苦味のあとにミルクの甘みが広がって、ステキな朝を呼んでくる。

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2011/03/16 (Wed) ボクのご近所レストラン Comment(2)

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無題

今日も朝日を浴びて自分が恵まれていることを感じ職場に向かいました。　
ところで最近のサカキさんの写真、魚眼レンズで撮影したものはカメラの標準機能ですか？　すごく気になっていました、よろしければ教えてください。

masaさん / 2011/03/16(Wed) /

編集

レンズアダプター

> masaさん
現在使っているデジカメは、ソニーのNEX5というミラーレースの一眼レフなのですけれど、これに魚眼のアダプターがついているのです。
それを外せば普通の広角。
付ければフィッシュアイ。
遊び心のある絵が撮れるので、最近、重宝しています。

いつもの生活が送れるシアワセ。
しみじみ噛み締めながらがんばりましょう。

サカキシンイチロウさん / 2011/03/16(Wed) /

編集

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