サカキノホトンブログ弁天庵で幸先の良い朝を迎える

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弁天庵で幸先の良い朝を迎える

弁天案で朝を迎える。

ちょっと朝から打ち合わせするコトがあり、待ち合わせ場所をココにした。
朝を一緒に食べながら。
仕事の話をすれば、少しはたのしくなるかしら…、と。

四ツ谷三丁目のこの近所。
別にこの店でなくてもよかった。
というか、例えばドトールコーヒーだったら〆のコーヒーも一緒に飲める。
グレースだったら、ステキなサービスまで一緒についてやってくる。
どうしようか…。
そう思ったけど、やっぱりなんだかご飯が食べたい。
ファイト一発。
それならやっぱりココで定食食べましょう…、と。
待ち合わせの時間通りきたのだけれど、ボクが先になっちゃった。
先払いのこのお店。
さすがに何か注文しなくちゃいづらくて、先に注文、お金を払う。

鮭の定食。
麺は温かいそばでとお願いしてまった。
スターバックススタイルとでもいいますか。
まずは注文。
そしてお金を払って伝票もらってテーブルに付く。
伝票にふられた番号を呼ばれてそれをとりにいく。
食べ終わったら、自分で片付けするシステムで、それでボンヤリ…。
自分の番号を呼ばれるのを待っていた。
そしたら友人、やってくる。
ボクは鮭の定食たのんだ…、だからできれば玉子焼きの付いた朝定食をとってよネ…、って。
自分の都合に合わせた注文（笑）。
なんだかたのしい、朝となる。

スティームオーブンで焼いた鮭。
一週間ほど前の朝に食べた天金の鮭とおんなじ。
みんな同じ状態で仕上がるように…、と、それで薄めに切り分けられた鮭を使う。
のだけれど…。
なんだか今朝のボクの鮭。
ちょっと分厚く、フックラしててちょっと得した気持ちになった。
お汁替わりの温かいそば。
ご飯に海苔に昆布の佃煮…、いつもと同じの料理が並んで一揃え。

鮭をポロッとひとつまみ。
箸でせせって口に運ぶと鮭独特の脂の香り。
ご飯に脂がくっつくと、そこだけサーモンピンクに染まる。
これがうま味の素なんだろう…、とパクリと食べる。
オゴチソウ。

しんなりとした鮭の皮。
かなり苦手で、まずはそれだけクルンと箸でめくってとった。
鱗がまるで脱皮終わった蛇の皮。
見た目も匂いも、そして口に入れた途端ににじんででてくる脂の味もダメダメで、大丈夫だったらこれあげるから…、と、友人のご飯茶碗にそっとのっける。
これ、好きなんだよね…、ありがとうって。
うれしそうに食べてくれるのに、人の好みってそれぞれだよねって妙に感心してしまう。

お礼にあげるよと、玉子焼き。
一切れもらって、それからとろろと納豆もちょっとずつ分けてもらってボクのお盆が一杯になる。
わらしべ長者といいますか。
エビで鯛釣る行為とも言う（笑）。
朝の食卓、賑やかになる。
焼いた玉子に醤油を注いで風味をつけた、大根おろしをのっけてたべる。
玉子臭さがすっかりきえて、口のすみずみ、みずみずしさに潤っていく。
気持ちがフワッと明るくなって、仕事の話もトントン拍子に決まっていきます…、幸先の良い朝のコト。

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