サカキノホトンブログ夜の紅とん

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夜の紅とん

夜を紅とん…、週末の夜のコトであります。家の近所のお店でござる。

明日から三連休という人たちが多いのでしょう…、給料も出たばっかりで懐あったか。だからでしょうか、みんなニコニコ。
酒をぐびぐび飲んでいる。
個室がメインの造りの立派な居酒屋は、お酒を飲まぬ若い子たちがスマフォ片手に時間を潰すためにくる。
けれどこういう昔の酒場然とした店には、お酒を飲みに来る人が来る。
お金をかけた店はそれに反して金を使わぬ人がきて、儲からなくなるコトになっちゃう…、なんて皮肉なコトだろう。

野菜を食べます…、居酒屋だからと手を抜かず、まずは野菜をと、でも一番最初にやってきたのは揚げたウィンナ。
串に刺して油でこんがり揚げたモノ…、どうしようとサイドを見ると生のキャベツがこんもりとある。
そうだ！これ。これは野菜の料理なんだ！
キャベツをおいしく味わうためにウィンナさんが付いているんだと思い込みつつまずはキャベツをシャクシャク食べる。練った芥子を思いかけずもたっぷり食べて辛味がツーンと、鼻から目を抜け涙をさそう。

野菜の料理が次々、来ます。
チェーン店ではあるけれど、この店だけの料理というのが幾つかあって、それの一つが白菜漬け。
野菜の端材と一緒にここで漬けてるんですっていうので食べてみたらばかなりの浅漬け…、白菜の甘みとしゃきしゃきした歯ごたえがサラダみたいな感じで旨い。
もずくって野菜に分類できるのかなぁ…、って考えながらズルズルすすり、オリーブオイルでニンニクを煮た、ニンニク鍋をハフハフ食べる。
明日はぼんやりできる一日。だから心置きなくニンニクを食べられるというシアワセ味わい、ニッコリとする。

野菜の中でもココで一番、今オキニイリが「ネギ盛り」っていう料理。
名前の通り、切った青ネギを盛っただけ。
油をうすぅくまとわせて、塩をかけただけの料理というには簡単すぎる、けれどおいしい不思議の料理。
たっぷりのせた鰹節が、旨味の部分を担当しててネギがビリッと辛くて食欲さそってくれる…、お酒で疲れた舌をピリッとリセットさせてくれるのもいい。
シャクシャク、味わい、グビグビ、飲んだ。

居酒屋といえばなぜだか揚げ物が旨い…、今日もあれこれ。
牡蠣フライやらハムカツに、豆腐を揚げたばかりの厚揚げ…、どれも油の風味を味わうたのしい料理で、食べると気持ちが明るく変わる。
今年も残り２ヶ月で、過去１０ヶ月を思い返すとよき思い出の方がずっと多かったコト…、そう思ったらお酒がひときわおいしく感じる、そんな夜。

紅とん四ツ谷三丁目店

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[5回]