サカキノホトンブログとんちゃんテンジャン

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とんちゃんテンジャン

そしてお昼をとんちゃんで…、ひさしぶりのコトであります。
数週間にわたって毎週、日曜のランチをここに食べに来ていて、けれど最近、日曜の昼を家の近所で過ごすコトが少なくなってた。
実は先日、四谷三丁目を歩いていたら、ココのお店の店長さんにすれ違いざま会釈をされて、おひさしぶりですって挨拶された。
途端にお腹がグーッってなったような気がして、それで今日の昼のコト。

朝からスゴい雨が降ってた。
だから抱えて家を出たんだけど、お店についた頃にはあがって青空すらでる…、今年の天気はほんとに気まぐれ。
お店に来たら、その店長さんがお店の奥からとんできて「ワザワザどうもありがとう」って言われて戸惑う。
ワザワザというにはあまりにご近所さんで「おひさしぶりです」って挨拶しながらニコリと笑う…、近所にステキな店があるのはステキなコトです。

まずはおかずが次々並ぶ。
カクテキ、キムチ、モヤシのナムルはいつものお決まり、今日はそれに切りイカを甘辛味噌であえたモノに菜っ葉の白和え、それから大根の煮込みがついてた。
飴色になるまでクチャっと煮込んだ大根…、一緒に牛すじ肉を煮込んでいるのが韓国的で肉の脂の旨味が大根の芯まで染みこみ、ジュワッと口に広がっていく一口ゴトに口がご飯を欲しがる一品。

メインが来ます…、テンジャンチゲ。

韓国の納豆っぽい匂いをもった味噌を使った味噌汁で、具沢山にて小さな陶器の器でグツグツしながらきます。
味噌の風味豊かな香りがフワッと鼻から飛び込んできて、目と鼻が最初に空腹味わうたのしさ…、フウフウしながらまずは一口、スープを味わう。
ドッシリとした牛骨スープにイリコの旨味がしっかりからむ。
日本のラーメン世界では「肉と魚の旨味を使うダブルスープ」が今のブームといわれるけれど、韓国なんかじゃとっくの昔にダブルスープが主流でござる。
かなり癖があり濃厚な韓国味噌に負けぬスープは、異なる個性が混じりあう深いスープじゃないとダメかもしれない…、ウットリします。

イリコは出汁をとるだけじゃなく、そのまま汁の具材ともなる。
合理的にて、たしかに田舎の味噌汁はときどき煮干しが入ってた…、噛みしめると吸い込んだ出汁と一緒に魚の旨味や香りがジワッと滲みだす。
旨味をもれなく味わう工夫。
豆腐に大根、タップリのネギ、それから豆腐をドッサリ入れて赤唐辛子と一緒に生の青唐辛子…、スッキリとした辛味が汁についていく。
韓国料理は水飴だったり砂糖の甘さを旨味に変える甘辛味のモノが多くて、けれどこれ…、人工的な甘みをほとんど持たぬ自然な味わいで、だから何度食べても飽きずにこうしてたのしめる。
今日のカクテキはカリッと歯ごたえおいしくて、パラパラご飯にピタリとハマっておいしくさせる…、体が芯から温まる。

とんちゃん四谷店

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