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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    サカキシンイチロウ
    年齢:
    64
    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
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    夜を贅沢にフーエンなる店。



    かつて夜の迎賓館と呼ばれたこともあるという、贅を尽くした中国料理をたのしめる店。
    楼閣のごとき中国的なる建物に、個室がいくつも。部屋も贅を尽くした木造りでこれを今作ったらどれだけお金をかけてもできない。ひとつひとつが手作りでも、もうこんな仕事をできる職人があまりいないからという、空間大尽。
    大きな円卓。その傍らには談笑用のソファセット。個室の中に専用のトイレがあって中に入るとほぼ完璧なプライバシーをたのしめる。
    テーブルの上にセットされてるお皿はジノリ。箸やナイフ・フォークはクリストフルという細かなところもまた贅沢。



    コースがはじまる前にまずはおつまみ料理。フランス料理的に言えばアミューズグールとでもいいますか。
    お酒のお供に、テーブルの上をたのしくさせる料理が3品。
    クルミとジャコをこんがり炒めて蜜をからめて醤油で風味をつけたもの。噛むとジュワッとナッツの油の旨味がにじみ、紹興酒をおいしくさせる。
    押し豆腐の油あえという伝統的な中華料理の前菜料理をケーキの如くアレンジしたもの。枝豆、青菜の炒め物と押した豆腐の食感ひきたて食すすむ。



    そして冷たい前菜三点。
    鴨のローストを香り野菜と一緒にキュウリでまいたの。スモークサーモンで千切り大根を巻き、刻んだカラスミで風味をつけたモノにイカの辛子和え。
    すぐに食べてしまうにはもったいないようなうつくしさ。
    この店の女主人が日本料理が大好きで、日本に来るたび料亭料理を勉強するからこういう和食のような料理ができあがる。



    そしてフカヒレ。オイスターソースの風味のスープをかけて味わう趣向。
    小さいながらも姿が一枚。繊維が細めで、だから口に入れるとハラリとほどけて儚く口に散らかる。
    繊維が歯切れる食感軽く、それをぽってり。スープがからむ。
    スープというには重厚で、もったいないほど贅沢で、みずみずしさを忘れぬシチューと言い換えた方がいいんじゃないかと思って味わう。
    紅酢を軽く垂らすとフワッと香りが立って、酸味の影で旨味が甘みにかわっていくのもまたオモシロイ。

    料理が続く。今日のコースのテーマは「海の幸のあれこれ」。



    分厚いタラの切り身の蒸し物。大きく、しかも荒い海の中を泳いで育ったのでしょう。表面スベスベ。前歯にザックリ。ハリがある上、みずみずしくて旨味十分。下に置かれた豆腐にまでも旨味が滲んで染み込んでいる。
    アワビの煮込みはムチュンと歯茎に絡みつくような粘りがゴチソウ。
    サクッと歯切れるアワビの煮込みは、ビーフシチューを思わせる味。なのに食感はプニプニしていて、味と食感のアンバランスがオモシロイ。



    目と目があったら盃をあげ、グラスを飲み干す台湾流の乾杯で、お腹の中もカッカと熱い。
    お茶でもいかがと杯が二個。細い筒状の聞香杯にまずはお茶を入れ、そこに平たい盃かさねる。エイヤとクルンとひっくり返し、聞香杯を持ち上げるとお茶が盃に移って満たす。
    聞香杯を両手のひらで揉みながら、香りをまずは味わいそれからお茶を飲む。
    香りは甘くて、なのにお茶はスッキリとした苦味を帯びたお茶の味。頭の中がスッキリとしてそしてコースも仕上げに向かう。



    主食代わりにと蓮の葉でまきやってくる粽が一本。
    クルンと開いて味わうと、そこには干しエビ、煮込んだ豚バラ。コッテリとした甘めの中国醤油の味と豚バラ肉を煮込んだ出汁の脂がドッシリ。味わい深い。
    青いうりに真っ赤なスイカ。どちらも期待以上に甘くてみずみずしくて、最後の〆のクレムドブリュレが見た目以上にスッキリ味。
    たのしく飲んで、たのしく食べて、なによりたのしく笑って今日の夜の食事がたのしく終わる。なんたるシアワセ。オゴチソウ。

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