サカキノホトンブログハッピーに…、夜！

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ハッピーに…、夜！

夜の会食…、嘉賓にします。

会社に仲間が集まって、一緒にたのしく食事をしましょう…、とそういう時に使い勝手がよくてそれで最近、かなりよく使う。
気軽な雰囲気。
かと言って落ち着きのある昔ながらの食堂っぽさを持ったお店で、気持ちがホッとおだやかになる。
混んでいるわけでなく雰囲気のんびり。
今日はほぼ貸切状態で、思う存分、羽が伸ばせる、話ができる。

メニューもそれほど有るわけじゃない。
中華料理のお店は大体、作れる料理の数を誇りにする傾向があってだから分厚いメニューがドサッと置かれる。
ところがこの店。
食べてほしい自慢の料理だけを厳選してメニューにのっける。
だからどれをたのんでもハズレがなくて、みんなで会食するときに食べたいものがすぐに選べる…、便利で結構、重宝します。
客席の中の一番明るい、円卓席をもらってみんなで輪になって。
どこが上座でも下座でもない、社交的にして民主的なる中国料理のセッティング…、こうしたステキを作り出した彼らがいまだに一党独裁。
なんだか歴史の皮肉を感じる…、さて食事。

ここに来ると必ずたのむ料理がいくつか。

まずは酢豚。
いまどき流行りの黒酢の酢豚じゃなくって、昔のオレンジ色した普通の酢豚。
玉ねぎ、ピーマン、タケノコ、ニンジン。
ぶつ切りにした豚バラ肉をガリッと揚げて、それと甘酢をトロンとからめる、ケチャップ風味の甘くてちょっとコンコンするような酸味が強烈。
若いパパイヤを一緒に炒めて、その甘くってザラッと繊維が歯茎にふれる、昔の味わい、オキニイリ。
それからエビに衣をつけてフワッと仕上げた炒め揚げ…、山椒の塩とお酢で食べるとフッカリとしてプリプリでいくらだって食べられちゃうのが怖いほど。
それからおこげをジャジャっでジュワッでサクッと食べて、お腹がゴキゲン、喜んだ。

いつもはたのまぬ料理をひとしな。
鶏と椎茸の含め煮というコレ。

分厚い椎茸を無性に食べたくなったのでございます。
中国料理の椎茸。
しかもあまり細かく切らず、限りなくまん丸に近い状態で煮こんで食べる椎茸の、食感。
味わい。
それから風味。
他にあんまりない味わいで、ときおり無性に食べたくなる。
ムチュンと前歯を包みこみ、プチュっと歯切れて口の中でネットリ、むっちり。
奥歯に抵抗するようでいて繊維に沿って歯切れる部分を歯が見つけるとスパッと切れる。
そしてジュワッとうま味が出てきて、口、満たす。
ヘタな肉より分厚くギッシリ繊維が詰まった椎茸は、おいしくしかも歯ごたえたのしい。
オゴチソウ。

それから肉と玉子の炒め物。
あらかじめ醤油と一緒に炒めた肉を具にしたオープンオムレツみたいな食べ物で、けれど油でツヤツヤしてる。
炒め物というよりも、油で玉子を煮込んだようなそんな味わい。
ツルツルスベスベ、口の中で玉子が滑って、そのまま喉からお腹にズルンと流れこむ。
牛肉じゃなくキクラゲ使って作ったら、ムースーローってご飯のおかずにぴったりな大衆料理になるのだけれど、肉を使ってこう作る。
肉の脂と炒め油を玉子がすって、体の中に滲み込むような味わいになる。
カロリーなんか怖くない…、コレステロールだって決して怖くないぞって言いつつ、パクパク、お腹の中におさめてく。

そして〆。
ココで〆といえばまず間違い無くこの一品。
ネギとオイスターソースの和えそばっていうココの名物。
蒸した細麺。
ホントニ細くて、しかも見るとその断面が若干角ばった不思議な麺線。
それを歯ごたえ残して仕上げて、オイスターソースと植物油。
ネギをくわえてボウルでザクっと和える。
炒めるのじゃない。
焼くのでもない。
ただただ麺にタレを吸着させるだけ。
これを太い縮れた麺で再現すれば、若い人に人気の油そばになる。
けれどそれとはまるで違った味わい、食感。

伸びておかしくないはずが、時間をおいても決してのびない、ヘタレない。
さすがに自分自身の重みでお皿の上では互いにくっつき、固まっていく。
けれど箸でつまみ上げ、ちょっと湯ってやるとバサッと一本一本離れてバラバラになる。
なによりザクザク、前歯で歯切れる麺の食感。
儚く、見事にブチブチ切れて、なのに口の中では麺の一本一本を舌が認識できるほど。
麺の形に存在感が、色濃く展開していくゴチソウ。
何度もこれをつくろうと、思って試してみたけれど、絶対できない。
アマチュアのボクができないだけじゃなく、プロの人達が何度もためしてそれでもこんなふうにはなかなかなっていかない。
だからココにこないと食べるコト叶わない…、今日は叶った、さて帰ろ！

仕事をしてるといろんなコトが次々やってくるものです。
なんでこんなにうまい具合にいかないんだろう…、もう一息のところでなんで手からスルンと滑って離れていくんだろう…、って。
そう考えるとやるせなく、何のためにボクはこうして一生懸命頑張ってるんだろうって先が見えなくなったりします。
そんなとき…、この画像をみて、そうだボクらはシアワセのために必死にがんばっているんだったと、気持ちを明るく取り戻す。

「What to Focus on！」。
何に照準をしぼるべきかというその問に、いろんな答えがあるのだろうけど的の真ん中にあるのはハッピー…、つまりシアワセ。
そうでなくちゃ、がんばれないよネ。
すべてが上手くいかないからって、それがそのまま不幸の理由になりはしないとボクは思うのネ…、的の真ん中にシアワセを置き忘れた途端に不幸が気持ちに忍びこんでくる。
そう思いましょう…、今日はぐっすり、おやすみなさい、また明日。

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