サカキノホトンブログ手

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手

おむすび権兵衛にやってきました。

仕事を終えて、家に帰る途中にふらりと…。
おむすび一個をお願いし、いつもはココで鶏の唐揚げ。
米粉を使ったパリッと歯ざわりおいしいココのオキニイリを買ってあわせて食べるんだけど、今日は残念。
なんと売り切れ。
次のが揚がるまでに少々、お時間頂戴いたします…、って。
なんだかちょっとホっとする（笑）。
あるとどうしても食べちゃうんだもの。
体に悪いとわかっていても、抗うことができぬゴチソウ。

それで今日。
代わりにヒジキを貰うことにした。
鶏唐揚げとは間逆な料理。
しかもコレ。
ゴーヤチップが上にちょこんと緑がキレイ。
飾りになっているだけでなく、ヒジキの中にも砕いたものがはいっててそれがコツコツ。
ときおり奥歯を叩く食感。
なかなかたのしい。
食感以上にビリッと苦味が走ってヒジキの甘みをキリッと引きしめる。
クシュクシュとしたヒジキの食感。
三つ葉とツナがそこに混じって、うま味とシットリした食感を添えておいしい…、ひと口ごとに体がキレイになる感じにて、お腹がニッコリ。

おむすびはココで一番好きな青菜とジャコのおむすびで、ホツホツとした胡麻の食感、それが奥歯で潰れて油の風味を発散するところ。
どれもがゴチソウ、オキニイリ。
海苔でくるまぬ、しかもハラッと手づかみすると壊れてしまうフックラとしたむすび加減で、箸でさわるとフワッとほぐれて口の中でもパラパラちらかり騒々しい。
それと豚汁。
いつも感心するのがたっぷり、具材が入ってやってくるとこ。
豚肉、里芋、ニンジン、大根、お椀の中が野菜で一杯になるようで濃厚味噌の味わい、風味も好みのモノにて野菜をたっぷり食べてお腹をほどよく満たす、いい気持ち。

ところでお店のテーブルの前。
お店のパンフレットが新しくなり、それがスタンドに立って並んでた。
あまりこうしたプロパガンダ的なるモノには注意を払わぬようにしている。
けれどそのキャッチフレーズがシンプルで。
しかもとてもわかり易くて力強くて。

「てのひらが厨房です」。
…、ってなんてステキなんでしょう。
おむすびというのは「掌（たなごころ）」から生まれるゴチソウ。
てのひらで完成していく、正真正銘、手作りのもの。
そもそも名前が「手でむすぶ」、という意味でできているのですから、手で作ってこそのおむすびだってシンミリ思う。
今の日本には手がふれず工場のラインを流れてできあがる、にもかかわらず「おむすび」と名乗る面妖な料理がたくさん流通している。
今の世の中に一番必要とされているのは「手が作り出すモノ」をもう一度見直す気持ち、これからの日本に一番必要なのは「手を動かすことを厭わぬ気持ち」を育むことじゃないかしら…、って思ったりした。

今日は一日忙しく、ちょっと体を休ませましょう…、とドトールコーヒーの今年の夏のオキニイリ「ユズティーハニー」をコクリと飲んだ。

柚子のシロップ、それからはちみつ…、緑茶にタップリそれらを注いで、キリッと冷やした冷たい飲み物。
緑茶毒特の渋みがキリッと体を中からひきしめる。
柚子の香りとはちみつのコッテリとした甘みが不思議と負担にならない、後口スッキリした飲み物で夏にゴクゴク、飲んでは汗が引いていくのがありがたい。
去年はヨーグルンで夏をしのいだ…、けれど今年はこのユズティーハニー。
ちょっと大人な感じでござる。
ちなみに正式名称は「ゆずティハニー」と書くらしく、けれどユズティーハニーって書くとまるでキューティーハニーの妹みたいな感じがするのがオモシロク、だから気持ちはユズティーハニー…、飲むとハートがチュクチュクしちゃう（笑）、オキニイリ。

１９７３年に放映されたアニメのオリジナル版オープニングでございまして、このお色気にキッチュでオシャレな作風に、ウットリします。
キューティーハニーな感じのプリキュアなんて、できないかなぁ…、ってオジサン真剣に思ってしまう（笑）。
それにしてもこれを歌っている前川陽子さん…、上手いです。
勢いがあって、なのにひとつひとつの音符と言葉を大切に扱っている。
だから心地良く聞けるのですネ、しかも彼女が上手いだけじゃなく後ろで演奏しているバンドの痒いところに手が届くような見事な演奏…、いい時代だなぁってしみじみ思う。

[6回]