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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    ちょっと見ておきたいお店があって、それで昼を秋葉原。

    e2df0b24.jpeg新橋に「牛かつおかだ」という店がある。
    肉をカツにして食べると言えば、とんかつ文化のこの東京。
    そんな街には珍しく「牛肉をカツにして食べる」というコトをずっと提案し続けている。
    ニュー新橋ビルっていう、新橋サラリーマンの聖地にあっていつも満席。
    ワンコインランチが当たり前な新橋にあって1000円オーバーという価格にして、なお連日行列ができる伝説的なるお店。

    その商売を見事なまでに真似したお店。
    しかもやっているのが大盛りロメスパチェーンのパンチョを経営している会社だという。
    話題性も抜群で、開業早々、かなり流行っているんだよ…、と。
    それでワザワザやってきてみる。

    「牛かつ壱弐参」という店。
    秋葉原の北側で、どちらかと言えば末広町が最寄駅。
    飲食店の集積エリアが終わったところで、小さなオフィスがギッシリ集まる地
    域のビル。
    ビルの2階にはマチガイネッサンドウィッチズというオリジナリティーの高いホットドッグで有名なカフェがあるビルで、認知性はなかなかのモノ。
    ビルの地下ではあるけれど、まるで路面にお店があるような上手な外観。
    階段トントンおりてみると、お店の中は満席でちょっと待ってとメニューを見ながら、しばらく待とうというコトになる。

    0ce80139.jpegメニューはシンプル、牛かつ定食とその定食に山芋とろろがついたモノだけ。
    後者を選んで待ってると、5分ほどして空席ができカウンターにどうぞと、座る。
    間髪入れず、料理ができて、さぁ、どうぞ。

    ギッシリ肉に貼り付いた、細かなパン粉。
    強めの茶色に仕上がっていて、油の甘い香りがポワン。
    カウンターの中に厨房。
    椅子の高さが高めにできてて、だから厨房の作業の様子がすっかり丸見え。
    フライアーが二層あり、その片方で揚げ切っている。
    かなり高温。
    パン粉をギッシリまとわせた、肉をそっと油槽に落とすとブクブク、油が大きな泡をあげて肉を包み込む。
    油が沸騰させて衣をカリッとあげるため。
    とんかつだったら、中までシッカリ熱を通さなくちゃ食べられない。
    だから低温でジックリあげて色白衣に仕上げてく。
    けれど牛肉。
    生でも十分食べられるというのが売り物の肉でありますからして、衣がカリッと揚がれば良し!というコトなのでありましょう。
    本家おかだでも注文をしてお茶を飲んだら料理がでてくる、クイック提供が売り物で、衣の色や肉の切り方、お皿の色や大きさまでもがそこと同じなところにビックリ。
    真似するならば徹底的に、アレンジくわえずそのままに…、ということなのでありましょう…、それにしてもの徹底的にちょっと笑ってしまいます。

    78756d43.jpeg肉の断面を見てみると、見事な肉色。
    深い赤色。
    若干白いすじがはいっているものの、肉は甘くてやわらかい。
    口に入れるとカサッとパン粉が口にちらかる。
    噛むとネットリ。
    そのカサカサに続いてヒヤッと肉が舌を撫で回し、奥歯に肉がからみつくのがなんとも旨い。
    こうした肉感的な肉の食感って、いろんな規制で最近あまり出会わなくなった。

    ひさしぶりにネットリとしたレアな牛肉のうま味、風味に歯ごたえ味わう。
    ただところどころに残念なところを見つける。
    衣のところどころが剥げてて、まだまだ不慣れなところがあるのでありましょうか?
    それに油切れの悪さを感じる。
    食べてるうちに、ちょっと重たく感じるのです。
    新橋で牛かつ食べると、「もう肉が終わっちゃうんだ」って名残惜しく感じるんだけど、ここのはそうした「もう終わっちゃう感」に出会えない…、オモシロイ。
    2a8ff633.jpeg油を中和させましょう…、ってことなのか、白米ご飯じゃなくて麦飯。
    トロロ付きを選べるってところはココのオリジナル。
    牛タン焼きの定食屋さん的工夫なのでありましょう。
    麦飯との相性もよく、口の中がサッパリする上、パン粉衣の油っこさを中和する。
    わさびと醤油で味わうというのは新橋譲りの食べ方…、かなりタップリわさびをのっけて食べてもわさびがツンとセず、むしろそれが甘みに変わる。
    わさびの代わりにホースラディッシュを溶いた甘辛醤油のタレもあって、それをつけるとローストビーフな風味がしてくる…、いろんな工夫を感じるお店。
    でも新橋に行きたくなっちゃう…、しょうがない。



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