サカキノホトンブログポワンエリーニュ、パリな朝

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ポワンエリーニュ、パリな朝

都営三田線を大手町で乗り換えて、丸ノ内線の東京駅に向かう道々。
行きは地上を歩いて朝の景色と空気を味わう。
けれど帰りは新丸ビルの地下にもぐって、レストランやら食品店やらをみながら歩く。
一日の仕事のあとの目のご褒美みたいな時間がかなりうれしい。
その道すがらにあるパン屋さん。

「ポワンエリーニュ」っていうお店。

丸の内のオフィスビルの地下という、恐ろしく家賃が高い場所であろうその中に、大きな工房とパン釜を置き焼きたてパンを売っているとても贅沢なパン屋さん。
その前を通る度、甘い香りにそそのかされぬよう気合いを入れて通り過ぎなきゃ、毎回、パンを買わなきゃいけないハメになる。
まぁ、それも幸せの一つであろうと思いはするけど、人はパンのみにて生くるモノにあらずであります（…、ってちょっと用法が間違っておりますが：笑）。
「たまに」程度によって買い物。
たくさんの種類のパンがある訳じゃないけどすべてが魅力的なる品揃えの、中でも「フィユ」って言うこのパンが最近、とみにお気に入り。

まるで食パンのミニチュアみたいな大きさで、15センチほどの長さしかないんじゃないのかなぁ…。
とてもかわいい。
両手の上にすっぽりとのり、手でくるんだら隠れそうなほど。
ところがズッシリ。
見た目以上に重たく中が詰まってる。
きめ細やかで、しかもバターの香りが強烈にする。
こんがり焼けた、地中海帰りのバカンスあとのパリマダムの肌の色…、みたいなきれいな小麦色。
そのまま食べても風味豊かで甘みがあって、かなりおいしい。

それを使ってアサンドイッチ。

まずはパンを横に薄ぅく三枚におろす。
そして、真ん中のフカフカとした白ぉいところをそのまま食べる。
フンワリ、シットリ。
舌の上においてしばらく放っておくと、唾液を吸ってペットリとなる。
パンの温度が上がってき、小麦とバターの香りが口から鼻にフワッと抜ける。
ああ、旨い。

残りの両側。
耳の部分を含んだ部分の内側に、ツナとチーズをタップリのっけてサンドイッチの形とし、トースターでこんがりと焼く。
チーズが溶ける。
ツナにやんわり火が入り、溶けたチーズがそこに混じってパンにしっかりしがみつく。
バターの匂いがより濃厚に、まるでボクのキッチンがパン屋になったような気がする。

カサッと食べる。
こうしたパンの耳の部分の香ばしく、しかもサクっとまるで揚がったみたいな食感、あまりに見事。
噛めばトロトロ。
バターが小麦をまるでクリームのようにする。
指までバターの香りにまみれて、なんだかちょっとパリな朝。
牛乳飲んで、ニッコリとする。

ところでこんなたのしい動画。
「Truck Farm」。
つまり「トラックの上の農場」という小さなプロジェクトを記録したもの。

TRUCK FARM - Episode 2 from Wicked Delicate Films on Vimeo.

大都会に住んでいて、自家菜園をもつ贅沢を許されぬ…、それでも自分で作物を育てたいというその夢を実現させるこんな方法もあるかもネって、提案。
トラックの荷台にフルオーガニックの農園を作ってしまいました…、ってなんだかステキな発想。
そしてたのしい行動力。
なんだかちょっと、おもしろい。

今日は一日、外仕事。

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