サカキノホトンブログオステリアウララ

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オステリアウララ

さて、目的の店…、オステリアウララというイタリア料理のお店で前から気になり来たかったとこ。

渋谷、代官山、恵比寿のほぼ真ん中、ちょっと渋谷よりというちょっと不便な場所にありテクテク歩いてやってくる。渋谷の街から明治通りを南へ南へというこの界隈は、家賃が比較的安いということもあってでしょうネ。
個性的でたのしい店がたくさんあって、１０分ちょっとがまるで苦じゃない。オモシロイ。

予約をしたら、的確な上、とても親切な受け答え。曰く、店には３つのコーナーがある。厨房の作業を見ながら食事ができるカウンター。その厨房を間近に見ながらお客様同士が向い合って食事ができるハイテーブル。２階部分には落ち着いた個室感覚のテーブルもあり、どのテーブルになさいますか？と。
そりゃ、カウンターしかないでしょう…、とお願いをした。
丁寧にして元気で明るい声もステキで、やってきたらば電話の通りのたのしい雰囲気。いいじゃないのと、ファンになる。

メニューのない店。
今日の仕入れの食材を、どんなふうに食べたいかとお店の人と話し合いながら調理法を決めていく。
まずは前菜。今日のおいしいところの盛り合わせ。
生ハム、コッパにカポナータ。鯵のマリネにさつまいものスティームしたのとあれやこれやがギッシリお皿の上にのっかる。
ワインをグビグビ飲みながら、食べてる間もずっと目の前。手の届くような場所で料理が次々、作り続けられているという、なんたるシアワセ。

きのこのおいしい季節ですからと、シャンピニオンドパリをたのんでみようと思った。そしたらいろんなきのこが入ったバッタを持ってきて、どうでしょう…、って言うからどうにもたまらず、それらを全部まとめてバターでソテしてもらう。
フワフワがあったり、フカフカがあったり、シコシコがあったりトロリンがあったりときのこの食感の豊かで多彩なコトにうっとり。
秋のさきがけ、たのしむ一品。
青い茄子があるんですよと、グリルをもらうと普通の茄子の数倍トロンとやさしい食感。れんこん、万願寺とうがらしとそれぞれ同じく炭焼きにして甘く煮詰めたバルサミコと一緒に味わう。赤いワインがもうとまらない。

米沢牛の赤身のところを炭焼きにして、フォアグラグリルと一緒に味わうロッシーニ。
最近、東京のワインがおいしい店といえば必ずくらいに置かれるようになった時代の商品で、けれどここのはそのボリュームがズッシリ見事。
肉そのものの旨みも強く、しかも歯ごたえ頑丈にして、噛みしめ味わうところにトロリと、フォアグラ独特のポッテリとした食感混じって、味わいゴージャス。
下にたっぷり潜んでたマッシュポテトのような料理が、ホツホツ、芋の食感残ってできた、ポテトコロッケの内側みたいな味わいなのがまたオモシロイ。

そろそろ〆をとパスタをたのむ。

パスタの種類も何種類か。タリアテッレの生があるからと、それを使ってペスカトーレを作ってもらう。
魚介類はおいしいところをタップリと！って、お願いしたら、これがびっくりするほど魚介がタップリで、エビにタコ、イカにはまぐり、ムール貝。
魚介の旨みがソースにとけこみ、ニンニクの風味もガツンとパワフル。パスタもムチムチ、歯ざわりもよく、食べては飲んで、飲んでは食べての３時間。
堪能しました。
沢山食べて頂いたのでと、食後の飲み物をサービスしましょう…、と、それでレモンチェッロをおねだりしたら、それまでおいしく恐れ入る。

オステリアウララ

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