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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    サカキシンイチロウ
    年齢:
    64
    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
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    先日、赤坂で食べ損なったお昼ご飯。

    ygb.jpg「やげんぼり」に再来す。
    先日はランチライムのまっただ中で、お店の外に溢れ出すほどにずらり、行列。
    あえなく撃沈。
    そんなことにならぬよう今日はスタートダッシュが大切と、急いできます。

    今朝の粋なおしめりで、いつもの路地がしっとりしてる。
    濡れた小道に、柳の木。
    緑が潤んで揺れている。
    玄関先に置かれた行灯の光が地面に映って光る。
    日本の景色はこうして適度な湿り気が、そのうつくしさを際立てる。

    暖簾をくぐり、扉をガラガラ。
    玄関先に人影はなく、あら、早すぎたかしらと思ったところにお店の人が顔を出す。
    まだ営業前ですか?って聞いたら、「いえいえ、お待ちしておりました」といわれてニッコリ。
    靴脱ぎ上がって、カウンターの端に陣取る。
    玉子を焼く人の見事な手際を眺めることができるこの店、唯一の席。
    ファーストゲストの特権ですな。

    db482b6b.jpeg厨房の中は見通しのきく壁で前後に仕切られていて、手前側には魚を焼くための炭場と、刺身をひくための場所。
    奥にはガスのコンロや冷蔵庫。
    お客様にあくせく働く舞台裏まで見せてしまうのは粋じゃない…、と客席からは前半分だけが見えている。
    それもひとつのおもてなし。
    板間の上には木のお櫃。
    山のようにつまれてご飯の注文を待つ。

    昼の作業は手早いです。
    座ると即座にほうじ茶がくる。
    土瓶にタップリ。
    それに続いてお漬け物。
    そしてご飯がお櫃できます。

    ご飯をおいしく出しましょう…、と言う店がたくさんふえて来てはいる。
    けれどそのほとんどが米の銘柄、炊き方なんかを売り物にする。
    けれど炊き立てご飯をそのまま食べておいしいか、というとほどよく蒸らされ余分な水気がなくなったとこが本当はおいしい。
    お櫃に移すと木が水蒸気を吸ってくれ、パラッとスベスベ。
    食感さわやかなご飯ができる。
    ここはそんなやり方にこだわるお店…、お櫃の上のしゃもじがまるで削れるほどに使い込まれて、シットリ水気を含んだ状態。
    こうした景色を眺めると、料理は食べる文化って思わされます。

    メインを出汁巻き玉子にします。

    46abbd3a.jpegボクの目の前でできあがる今日のゴチソウ。
    クルンクルンと一巻きごとに太ってく、色鮮やかなその姿。
    磨き込まれた真鍮の鍋。
    手首を返しあらたな一巻きができあがるたび、タプンとゆれるその表面。
    どれもがとてもウツクシく、みればみるほどウットリします。

    できあがった出汁巻き玉子も当然、フルンとウツクシい。
    出汁をタップリ含んだそれは、自分の重みでその出汁がにじみ出すほどシットリしてる。
    箸でひとかけ。
    ゆったり揺れて、口の中でやさしくこわれて出汁に戻ってく。
    まるで箸でつまんで持ち上げられる茶碗蒸しのようななめらか。
    出汁を玉子で巻いた料理が出汁巻き玉子。
    今更ながら言葉の意味を思い出す。
    これほど優雅でやさしい玉子の料理って、他のどこにあるというのか…。
    日本にいればこそのシアワセ、うっとりしながら味わった。

    お櫃の中のスベスベご飯。
    不思議なことに一膳目より、二膳目、そして三膳目とよそおいなおす旅においしさが増してくる。
    お櫃のパワーにおかわりすすんでしょうがない。

    e858ff44.jpeg大根、スグキ、蕪に蕪の葉。
    柴漬け、茄子にキュウリの浅漬け。
    彩り、味わい多彩な漬け物。
    ここの出汁巻き玉子はご飯のおかずにするのが勿体ないほどに、やさしく儚い存在で、だから漬け物お供にご飯を食べる。
    ご飯そのものがおいしくて、だからそれで充分いける。
    味わい豊かな赤出汁にちりめん山椒がこれまたご飯をおいしくさせるわき役。
    心おきなく日本の食を堪能します、またきます。

    食事を終えて表に出たら、ニコニコ顔の女性がカツカツ早足で、お店に向かってばく進してる。
    ボクは仕事へ、レッツラゴー。

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    ごはんとパン
    >>ほどよく蒸らされ余分な水気がなくなったとこが本当はおいしい。

    これ、いつもサカキさんがトーストサンドを作るときにパンでしていることと同じですね。
    うちにあるトースト専用のお皿。釉薬がかかっていなくて、チッキがいくつかあって、お皿にべったりトーストがつかないため、湿気が抜けるようになっています。これも、湿気をうまく抜くため仕掛けなんですね。特に日本のパンは水分が多いといいますし。
    我が家では土鍋でごはんを炊いているのですが、やはり炊きたてを木のおひつに移してからの方がおいしいです。ごはん粒の間に空気が通るので、おむすびを結んだ時にも手触りがフカ、フカ、として軽い。
    べったりおむすびでは興醒めですもんね。
    ごはんもパンも、お姫様扱いすると喜ぶようです。
    しずみんさん / 2011/01/25(Tue) / URL
    お姫様ご飯
    > しずみんさん
    みずみずしいのと、湿っぽいは似ているけれど、まるで違った状態ですものね。
    気持ちもいつも、みずみずしくはありたいですが、湿っぽくはなりたくない。
    お姫様扱いされたパンやご飯。
    ボキャブラリーにいただこうと思いました!
    サカキシンイチロウさん / 2011/01/25(Tue) /
    モス朝、スタバ茶 HOME ご報告
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