サカキノホトンブログジュラクニキタワァ〜！

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ジュラクニキタワァ〜！

夜、上の経由で都心に入る。
かなり強くて冷たい雨で、お腹も空いた、駅の近くで夜とする。

「レストランじゅらく」なる店。
JRの高架下。
電車が通るとガランゴロンと盛大な音が、鳴り響く。
これが田舎の汽車の高架下なら風情もあっていいのだろうけど、ココはせわしい東京ダイア。
ひっきりなしに電車が行き来するともなると、風情どころの騒ぎじゃなくなる。
まさにこれこそ「東京名物」の所以でしょうか。
この看板に偽りなしネ…、とハハっとなった。
布看板にはただ「レストラン」と書いてある。
けれどお店で使ってる箸袋には「ファミリーレストラン」って書いてある。
駅前がちょっと贅沢な家族団欒の場だった時代。
こうした場所にこうしたお店が日本全国、いろんなところにたくさんあった。
どこも決まって「洋食メニュー」と「中国料理」が同じメニューを飾ってた。
洋食だけじゃお年寄りにアピールできない。
ラーメンのような気軽なモノから円卓料理で宴会までも出来る便利で、中国料理は当時の駅前ファミリーレストランには欠かせぬ料理だったのでしょう。

ここもメニューは中華と洋食。
まず中華丼をとってみる。
中華丼。
あるいはあんかけ焼きそばや広東麺が今日は大人気のようであります。
寒いからかなぁ？
人気があると言うコトは、見込みで次々、作られていると言うコトなんでしょう…、すごい勢いでやってきた。
ビックリするほどの熱々で一口食べて、しばし悶絶。
熱々のトロミのあんと熱々ご飯。
ハフハフ息を吸ったり吐いたりしながら冷まそうとするのだけれど、まるでらちがあかずに思わずゴックン飲み込んで、すかさずお水で喉冷ます。
キャベツ、白菜、キクラゲにイカ。
海老に絹さや、クワイにうずらのゆで卵。
具だくさんでにぎやかで、あんかけモノにはめずらしく塩味じゃなく醤油の色が濃厚な風味豊かな味がたのしい。
結構好きな味であります、ハフハフ食べる。

それと一緒にチキンカツレツ。

お店の人に「チキンカツを下さい」って言ったら「チキンカツレツですね」って念を押された。
メニューを見るとポークカツって料理はある。
チキンカツはなくチキンカツレツ。
逆にポークカツレツはなく、カツとカツレツの違いを見ればソースがかかっているかいないかの違いのよう。
カツはトンカツソースで食べるモノ。
厨房の中でソースをまとったハイカラなこれはカツではなくてカツレツなんだ。
そういうコトなのでありましょう…、納得す。
でもってこのソース。
一見するとデミグラスソースのようにみえるのだけど、マッシュルームまじりのサッパリとしたグレービー。
この時代の洋食料理はすべてにわたって「一味足りぬ」のが特徴で、よくいや上品。
かなり古くてなつかしい味。
結局、中濃ソースをかけて味足して、それでパクッと食べ干した。

後からやってきて隣に座った４人家族。
パパとママ、小学校の高学年くらいのお姉ちゃんと小学校に入ったばかり位の妹。
パパ中華丼、ママはグラタン、お姉ちゃんはハンバーグ。
で、妹さんはラーメンたのんで、みんなで唐揚げ分け分けにする。
これが多分、ファミリーレストランのあるべき姿なのかなぁ…、なんてそんなコトを思ったりした、おもしろい。

地下鉄にのり、四谷三丁目に向かう途中。
銀座の駅で大きなショッピングバッグを持った男の子達がのってきた。
こざっぱりした格好の、20代の終わり位の子達かなぁ…。
それと一緒に、アバクロ臭が車両一杯に充満します。
アバクロ。
お店に陳列している商品にプライベートブランドのオーデコロンを大量にプシュプシュ、ふりかけている。
その量、その執拗さは尋常でなく、まるで「オーデコロンで薫製にした」みたいな状態で買うともれなくその匂いまでがついてくる。
だからアバクロのショッピングバッグを持ってると、そこが銀座であれ地下鉄であれたちまちアメリカのショッピングモールのような匂いがしてくる。
安っぽい暴力的な匂いに辟易。
雨の日にはなおさら辛くて、なやましい。
で、その匂い。
銀座線から赤坂見附で丸ノ内線に乗り換えて、ずっとボクの回りにあった。
さすがに四谷三丁目の駅で離れ離れになれたけど、家に帰る前に気分転換したくなりそれでベローチェ。
抹茶ラテを飲み鼻先にずっと居座る匂いを振り切った。

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2010/02/15 (Mon) 銀座イースト：洋 Comment(0)

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