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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    1960/01/26
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    人形町でビフカツ、食べる。

    soyoiti2.jpgこの街にもう70年以上になるんでしょうか…、「キラク」という洋食屋さんがある。
    ビフカツがおいしいで有名な店で、何度かいったコトがある。
    おばちゃんがニコニコしながら店のあれこれを取り仕切る、気取ったところがない店でオキニイリの一つだった。
    ところが実は、数年前にこのおばちゃんを含むメンバーが何故だかお店を放り出された。
    店も移転してキレイになって、それを期に高級ホテルの厨房で働いていたという、けれどこのお店とは縁もゆかりもない人たちがやってきて、それからずっと働いている。
    屋号やメニューは同じ。
    メニューもほとんど同じなのだけど、味や空気はまるで変わって別物になってしまった。
    それなりにおいしくはあるのだけれど、もうあの店じゃなくなったんだネ…、って。
    それがとても切なくて、長らく遠ざかっていた。
    実はその店を辞めてしまったかつてのお店を支えた人たちが、場所を移してお店をはじめた。
    2年ほど前のコトでしたでしょうか?

    それが「そよいち」


    98718d90.jpeg前から来たくて機会がなくて、今日人形町で用事があって、それで来てみる。
    大きな窓が明るくて、とても気持ちの良いお店。
    かつてのキラクに比べて大きく、のびやかなる空間でけれど清潔でピカピカ光った厨房と、白木のカウンターは昔の通り。
    お店の中に、あのなつかしいおばさんもいて、「ただいま」っていいたくなるよなそんな雰囲気。
    厨房の中の丁寧な調理作業や見事な手際も昔のまんま。
    あたかもココがあそこであるかのようなふるまいに、しばしいろんなコトを忘れてこのマジックに身をゆだねます。
    それにしても厨房の中がみんな女性スタッフっていうのがステキ、おもしろい。
    揚げ物系の食堂で女性が揚げるというのは他では、霞町の「三河屋」くらい?…、どうだろう。
    手を動かしながらずっと井戸端会議みたいに口が動いているのがご愛嬌。
    家業っぽくってボクは好き。

    3bb1f4f6.jpegメニューもほとんど昔の通り。
    カツにソテーにカレーにハヤシ。
    ここの名物、ビフカツ選んで食べることにする。
    細かなパン粉をギッシリまとわせ、鍋でサクッと揚げたカツ。
    薄切りの肉をかなりの高温で一気に揚げたからなのでしょう…、ちょっと色黒。
    その断面からのぞくお肉はほどよくレア。
    生じゃない。
    熱が入った部分はカシッと噛み応えがある。
    ところが肉の真ん中部分はヒヤッとしてて、ネットリ歯茎にまとわりつくよな色っぽさ。
    下味がキチンとついてて、だからそのまま食べておいしい。
    練った芥子を添えると香りと味がキリッとしまって尚、おいしい。
    ウスターソースをかけると風味がまします。
    醤油をかけると揚げたパン粉の香ばしさが際立つ感じで、和食っぽくなる。
    食べ方次第で味わいかえる、それほど繊細、上等な出来ということでしょう。

    ebbbd638.jpegポークカツを揚げるための肉を切り出した、残りの肉をタップリ使った具だくさんの贅沢豚汁。
    味噌がコッテリ、まぁ、おいしい。
    くどくなるちょっと手前で味を控えたマカロニサラダもいい感じ。
    固めに炊いたご飯も見事にツヤツヤで、ビフカツ支えて一歩も引かぬ存在感。
    ランチタイムもはじまったというばかりの時間で、ほぼ満席で、流行ってるなぁ…、って感心します。
    満足す。

    それにしても…。

    こういうお店を見ていると、お店だとか会社だとかは、ただの容れ物なんだなぁ…、って実感します。
    本当に大切なのはそこで働いている人と働くための志し。
    箱だけ残して無縁の人を放り込み、あたかも昔のままのごとくふるまっただけじゃぁ、ダメなんですね。
    たとえ新たな人がその世界のプロフェッショナルであったとしても、心を引き継がなかったらただの箱のただの人。
    なんだか身につまされる現実だなぁ…、ってそんなコトを思ったりした。
    さて、用事。

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    ■ コメント一覧
    引っ越せてよかったですね
    お店、続いてよかった!
    本当に涙が出ちゃいますね。
    それにしても、楽しい時間は永遠ではありません。
    諸行無常を感じる春の宵です。
    かぜさん / 2010/03/18(Thu) /
    好きなお店が
    > かぜさん
    つい最近、ずっとオキニイリだったお店が一軒、知らぬ間に閉店していたんですよね。
    寂しかった。
    もっと何度も通ってあげればよかった、と思えど手遅れ。
    諸行無常…、まさにそんなコトをしんみり思います。
    このお店。
    とてもゴキゲン。
    名前を変えて、場所を変えて、でもココに脈々とあの頃の店の心意気が流れているんだ…、とそう思うと勇気が出ました。
    感謝です。
    サカキシンイチロウさん / 2010/03/18(Thu) /
    消息ということ
    お店のスタッフの消息って、本当につかみにくいものです。たぶんサカキさんのお宅からも近いあるファーストフードショップに、以前すごくステキ
    方がいて、独立でカフェをオープンすると辞めたきり、ずっとオープンの形跡もなく...
    個人的な知り合いじゃないからこそ、知り得なくてはがゆい、のは、スタッフと客ではしかたないんでしょうか...
    ほへさん / 2010/03/18(Thu) /
    ステキなスタッフさんたち
    > ほへさん
    ボクもまた会いたくてしょうがない人がたくさんいます。
    やむを得ぬ理由でお店を閉めてしまった人。
    夢をかなえることなく音信不通になった人。
    そうした人たちが集う何か気軽な場所ができればなぁ…、なんて思います。
    サカキシンイチロウさん / 2010/03/18(Thu) /
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