サカキノホトンブログハママツ・さわやか・ゲンコツバーグ

S	M	T	W	T	F	S
	1	2	3	4	5	6
7	8	9	10	11	12	13
14	15	16	17	18	19	20
21	22	23	24	25	26	27
28	29	30

ハママツ・さわやか・ゲンコツバーグ

ハママツランチ。

ハンバーグがおいしいファミリーレストランのチェーン。
けれど「ご当地グルメ」のあるお店だとしてテレビなんかにも紹介されてる「さわやか」って店。
勉強終わってランチとす。

実は午前中、このお店を経営する会社の社長の話を聞いていた。
もう30年以上のおつきあいになるでしょうか。
ボクが学生時代からお手伝いをさせていただいていたレストラン。
その頃からずっと社長の話を聞いてて、今日、ひさしぶりに講義を受けてその揺るぎなく変わらぬコトに感心をした。
ファミリーレストランの料理というのは、その地方地方の人においしく感じる料理にならなきゃいけない。
おかぁさんの料理がその人固有の味なら、ファミリーレストランの料理は町や村の味であるべき。
だからココは静岡県外には出て行かない。
こんな偏屈なチェーン店が日本にひとつくらいあってもいい…、って昔ながらの話を聞くとそう思う。

ここの名物「ゲンコツハンバーグ」をまずは食して昼とする。

湘南地方に「ハングリータイガー」っていうハンバーグの専門店が昔からある。
ラグビーボール状にまとめたパテを、鉄板の上でジュージュー焼いてたのしむスタイル。
日本全国にその模倣者が続々生まれた伝説の店で、ここも実はそこのを真似て最初ははじめた。
けれど地域の人の意見を聞きつつ、味がドンドン進化して、まるで違った料理になった。
どんな料理も最初は模倣からはじまって、それを誰かのために改良しながら徐々にオリジナルに進化していく。
模範的なるその代表。
30年間、ココを代表する名物料理で、なにしろ会社のHPのURLが「genkotsu-hb.com」という気合いの入り方でもありますからして、まずこれを食べなきゃ話が前に進まない。

熱々に焼けた鉄板。
上にゴロンと楕円にまとめたパテをのっけて、テーブルの上でパックリ、二つに割って押し付け火を通す。
醤油ベースにタマネギの甘みを加えたクッキリとした旨みのソースをかけ回し、グチュグチュさせてハフハフ食べる。
どれをとってもご飯のおかずに最適化されたオゴチソウ。

何より力をいれているのが、徹底的な衛生管理の元に作られてるビーフパテ。
生で食べても健康被害が理論的には絶対おこらぬように出来てる。
安心安全もおいしさのうち。
心置きなく自分の好みの焼き加減にて召し上がれ…、ってまことに見事なサービス精神。
脂身少ない赤身のところを、ほどよく歯ごたえ感じる程度に挽き肉にして丸くまとめあげ、フックラと焼く。
それを分厚い焼けた鉄板にのせ、お客様の目の前でナイフフォークを入れて切る。
切るというか「二枚に開く」ような感覚。
外はコンガリやけてても、中はレアの状態の肉。
それをフォークとナイフで焼けた鉄板に、ジュジュッと押し付け、さぁ、どうぞ。
外はカリッとしていても中は肉汁タップリでハンバーグというよりステーキみたいな肉の食感。
やっぱりこれはゴチソウだよなぁ…、って。
同じオールビーフでもハンバーガーなんかに挟むパテと違ってかなりみずみずしくて、ソースとなじませご飯と一緒に食べるとおいしいように出来てる。

ここの社長は昔、大病をして死にそうになった経験がある。
50年ほど前のコト。
その時、体にいいモノと体を作るモノを食べて病気を治した。
つまりおいしい野菜とたんぱく質が豊富なお肉を、どんな世代にもおいしく食べてもらうために「ハンバーグがおいしいファミリーレストラン」を経営するのをあきらめない。
ハンバーグを食べながらそうした言葉を噛みしめると、一味違った心の栄養、感じておいしい。
今回、ひさしぶりにやってきて、野菜がおいしくなっててビックリ。
ハンバーグの付け合わせの野菜もシッカリ、野菜のうま味をもっている。
サラダ野菜はシャキシャキパリパリ。
いわゆるサラダのおいしさはかる「クリスピー」って言葉がピッタリ当てはまる見事な状態。
チキン竜田のサラダをたのむと、クチャッと鳥肉独特の肉感的な食感と、衣のサクサク、それに葉っぱのシャキシャキがそれぞれ引き立て、尚おいしい。

もともとココのお店の前身は、コーヒーがおいしい喫茶店。
そのコトもあり、今でもコーヒーには力を入れてる。
アイスコーヒー下さいな…、って言ったらこうして真鍮製のマグカップでくる。
それも冷や冷や。
器もキリンと冷やされていて、唇の皮が貼り付きそうな冷たさに、あぁ、いいなぁ…、って思ったりする。
オゴチソウ。

マニュアル通りのキッチリとしたサービスも、笑顔でしっかりやり通されるとなんだかすがすがしくも感じてしまう。
懐かしさ…、とでも言うのかなぁ。
最近、ノーサービスのお店だったり、元気なだけの独りよがりのサービスの店がのさばるなかで、ひさしぶりになんだか気持ちよくなった。

[0回]

2010/05/12 (Wed) 東京以外のレストラン Trackback() Comment(4)

■ この記事にコメントする

お名前
タイトル
文字色
URL
コメント
パスワード

■ コメント一覧

是非！

食べてみたいハンバーグですね

静岡のともだちも美味しいって言っててあゆもライブの時は食べに行くとか！

味が良くてサービスもよかったら最高ですね

せーたんさん / 2010/05/13(Thu) /

編集

わざわざでも

> せーたんさん
ワザワザきてでも食べたくなる味。
ご当地料理にもいろんなモノがあるんだなぁ…、って思います。
いつ行っても同じというのも今の時代にはとても貴重なコト…、って思います。

サカキシンイチロウさん / 2010/05/13(Thu) /

編集

ハンバーグ大好きです！

ハングリータイガー、カウベル、懐かしいなあ～。ハンバーグは、子供のころ、一番のご馳走だったけれど、大人になっても、大好き！

真鍮カップで飲む、キンキンに冷えたアイスコーヒー。そうそう、唇がくっつきそうになるんですよね。最近、見かけなくなりましたね、真鍮カップ。

とんぼさん / 2010/05/15(Sat) / URL

編集

大人を子供にする料理

> とんぼさん
子供の頃の無邪気を思い出させてくれるたのしい料理。
その代表がハンバーグなのかもしれませんね。

真鍮カップ。
キレイな状態に保つのがとてもむつかしいので、なかなか使い続けるお店がないのでしょう。
とても珍しくなりましたけど、アイスコーヒーの味をワンランクあげてくれるような気がします。

サカキシンイチロウさん / 2010/05/15(Sat) /

編集

■ この記事のトラックバック

この記事にトラックバックする：

サカキノホトンブログ

[PR]

ハママツ・さわやか・ゲンコツバーグ