サカキノホトンブログサンマーメンのちセレクトチキン

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サンマーメンのちセレクトチキン

横浜で仕事する午後。
午後といっても夕方近くで、それで仕事の前に軽く腹ごしらえをしましょうか…、と横浜駅の駅前地下街の中国料理のお店に入る。

玉泉亭。
伊勢佐木長者町でもう何十年も店をやってる老舗の支店。
手作り焼売が名物で、一個一個、不ぞろいなのを誇りにしているたのしいお店。
マクドナルドのチキンナゲット。
正真正銘、工場で出来たマスプロダクト。
けれどそれを意識させないようにとワザワザ、５種類の形のモノを用意して一人前が不ぞろいになるようにしていたりする。
自然を思い出させる工夫。
そこまでやるか…、って聞いたときにはびっくりしたけど所詮、頭がつくった自然のなぞり。

ココの焼売の不ぞろいは、一生懸命、同じ形にしようとしたけどそれでもなってしまった不ぞろい。
なんだか見てるといとおしくなる。
食べると甘い。
一瞬、お菓子？って口がびっくりするほど甘くて、多分、甘い料理がゴチソウだった時代のレシピ。
芥子をタップリのっけて食べてもまだ甘い。
ホツホツとした手切りの挽き肉が奥歯を叩いてクシャッと潰れる。
肉の旨みはドッシリ濃厚、肉汁少なめの素朴な味わい、味わった。

横浜名物のサンマーメン。
麺は細麺。
スッキリとした醤油のスープ。
そこにシャキッと歯ごたえ残る程度に炒めたモヤシ。
野菜や豚肉を一緒にあわせて、トロミのあんでまとめたモノをタップリのっける。
トロミが蓋してスープや麺の熱々が、かなりジックリ長続きする。
トロミが細い麺に絡みつきボリューム以上の満足感が味わえるのが、なんだかうれしい。
おごちそう。
最近はやりのコッテリ系の味とは違った、サッパリしててなのにドッシリ深い味がするのがステキ。
昔の人は、飽きぬおいしさを追求するのが上手だったんだなぁと感心できる見事な一品。
最近、カップ麺になったりしてる。
横浜のいろんなお店で売ってもいるけど、ココの伊勢佐木町の本店が元祖のひとつといわれる料理。
食べて満足、納得す。

仕事をすませて、東京にまでとってかえして友人と会う。

場所をマクドナルドにして待った。
今日の仕事はたのしい仕事。
よく喋り、よく聞いて、よく考えて、気持ちもかなりたかぶった。
それでちょっとお腹が空いたような気がしてセレクトチキンをたのんで食べた。
魔がさした。

それにしてもこれ。
食べれば食べるほどおいしくなってくる。
サクッと揚がった衣のカリカリ、おいしい歯ごたえ。
身はジューシーで、ムチュンとしてる。
なんでこれがマクドナルドにあるんだろう。
アイリッシュパブとかベルギービールの店にこれがあったりしたら、もう、ハート鷲掴まれてしまうでしょうな。
残念至極。

一緒にたのんだアイスラテ。
ミルクの泡がポッテリしてて、コーヒーの苦味や酸味をやさしく包んでおいしくさせる。
ほどよき出来のこれがスモールサイズで１９０円。
人が機械「で」作るのでなく、機械「が」作るコーヒーとしては、かなりよく出来。
感心す。
それにしても、軽くとは言え晩ご飯を食べたのに、揚げたチキンを食べちまう強欲なボクを反省します…、ごめんなちゃい。

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