サカキノホトンブログ今日で二度目のローダーデール

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今日で二度目のローダーデール

今、一番東京らしいお店を挙げてください。
そう言われたらその一軒は、青山にある「セニョールどいちゃん」の平日夜の比較的早い時間帯。
朝はおそらく芝公園の「ルパンコティディアン」。
そして週末、遅い朝からお昼にかけては、ここ「ローダーデール」がいいんじゃないか、とそう思ってる。

東京で、今、ひそかに流行っているのがブランチ。
特に港区、渋谷区といった、日常のちょっと贅沢な生活を大切にしている人が多く、住み集まっている地域のレストランで、週末、ブランチ営業をはじめるお店が増えている。
例えばアークヒルズの「37 Steakhouse & Bar」であったり、西麻布にある「Bondi Cafe」。
渋谷にはほぼブランチ専用レストラン化がはじまっている、「Good Honest Grub」ってお店までできてしまった。
朝の時間をゆたかにたのしく。
休日ぐらいはユックリ起きて、ぼんやり時間をたのしく無駄に使うたのしさ。
アメリカには昔っからありました。
おそらく「ご近所」さんや「家族」と過ごす時間を大切にしようという、気持ちがこうしたレストランを多く必要としたのでしょうネ。

このローダーデール。
決してブランチ専門という訳じゃない。
けれど、一番、にぎわっているのは週末の午後。
朝８時から、そろそろ晩ご飯がはじまりそうな夕方４時までブランチメニューを提供していて、予約しないとなかなか入れぬくらいのにぎわい。
今日も１時に予約して、ニッコリ来ました。
お店の中はファミリー、近所の家族連れ。
あるいはボクらみたいにワザワザ、とびきりの休日を過ごす目的で集まる友人グループで一杯でした。
賑やかなコトはステキな先味、オゴチソウ。

フロリダのビーチリゾートがテーマのお店。
アメリカっぽいポスターや、わざわざ色を落として海風に耐えた風情の木材だとか、ちょっとやり過ぎなところもあるけど、雰囲気はいい。
日本人のなぜだかココロの奥底にある、アメリカ的なる景色に近い居心地の良い空間で居心地のよいテーブルをもらってニッコリ。
料理をたのんで、しばらく待ちます。

お店の人のサービスもテキパキしてて、教育行き届いた感じではある。
けれど決してお店のルールを押し付けようとはしない臨機応変がある。
だから快適。
節度と自由、規律と応用のバランスがよくとれている、いい感じ。

ココのブランチメニューには、もれなくサイドディッシュがつくことになってる。

なかなか魅力的なる品揃え。
フレンチフライやチリコンカン。
ピクルスだったり野菜のスープとどれもアメリカ的なる料理。
中でも目下、一番のオキニイリなのがファラフェルで迷わずそれを。
茹でたひよこ豆を潰してハーブスパイスと一緒にまるめて団子にし、それをフライにして揚げたモノ。
北アフリカから中南米にかけての料理で、カリフォルニアでは、３０年ほど前にブームがあった。
健康的でノンアレルギー。
日本でフランチャイズの本部をやってみませんか？と、それでワザワザ、ロサンゼルスまでみにいったコトがあるけれど、さすがに当時。
こんな料理でチェーン展開をできるなんて思わなかった。
モソモソとした食感と、スパイス市場に紛れ込んだようなエキゾチックな香りが当時は苦手でそれで、断ったけど、なんだか今は虜になった。
ボクの味覚の幅も随分、広がった。
サワークリームを混ぜたプレインヨーグルト。
タップリつけて食べるとちょっと、トルコ料理のような香りがするのもたのしい。
ハフハフしながらメインを待ちます。

先日も来てたのんだエッグベネディクト。
スモークサーモンを使ったものとエビとベーコン、アボカドという２種類がある。
この前はエビとベーコンを食べたので、どうしようかなぁ…、と思ったけれど、やっぱりベーコン、アボカドとオランデーズソースの味が忘れられず、同じのたのむ。

玉子をちょっと固めに仕上げてとお願いをしてやってきたのがカチッと固めでいい感じ。
さて食べよう。
思った途端にお店の人が飛んできて、申し訳ない…、ベーコンじゃなくスモークサーモンのをもって来ちゃいました。
だからベーコンのベネディクトを持ってきました、サービスですのでぜひどうぞ…、と。
おおっ、うれしい。
普通は２個がワンセット。
なのに今日は３個セットでしかもエビにサーモン、ベーコンとすべてが別の味のモノ。
そういや今朝のサンドイッチも玉子入り。
これで今朝から玉子５個分食べるコトになっちゃうんだけど、まぁ、いいか。

一緒に行った人にお願いしてとってもらったパンケーキ。
ベーキングパウダーで膨らませ、バターと油で焼き上げただからカリッと表面焦げてる。
中はフワフワ。
舌にのっけて上顎で押す、ただそれだけでジュワッと潰れるやわらかさ。
しかもそれにスモークサーモン。
刻んだディルをタップリ混ぜたサワークリームが添えられて、それと一緒に味わうとブリニと一緒にスモークサーモン食べてるみたいな味わいになる。
味わいドッシリ、けれど食感儚い料理…、なんだかかなりのオキニイリ。

それからスフレ。
ココが名物にしている料理。
前から食べたくてしょうがなかった…、けれど機会が恵まれずそれで今日がはじめてのコレ。
見事にフワッと膨れてる。
空気をタップリ含んで器の中から飛び出し天をつく様相。
揺らすとユラリとやさしく揺れて、スプーンで頭をポンポン叩くと、パンパンかわいた音がする。
その表面にはキラキラ、グラニュー糖がかがやいている。
グルイエールチーズとブラウンマッシュルームを具材にしてて、基本的にはチーズの風味と塩味がドッシリしてる。
けれど焦げた砂糖が風味と甘味をたしていて甘くもあって塩辛くもある。
お菓子と料理のちょうど中間。
オモシロイ味。

マッシュルームの独特の、森の香りと強烈なコク。
アメリカ人が大好きなブラウンマッシュルームのクリームスープの味がするけど、その実態はスフレという、とてもたのしいたしかにこれは名物料理。
かなりの分量。
けれどそのほとんどが空気なので、食べてもお腹に負担にならない。
こうした差別化されたメニューがある店って、やっぱりステキ…、いい感じ。

それにしてもずっとお客様が途切れぬ名店。
小さな子供を連れた家族が多くって、おそらくこれがファミリーレストランの新たな姿と思ったりする、勉強です。

ローダーデール

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2011/05/05 (Thu) 東京の他エリアのレストラン Comment(4)

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ブランチずきにはたまらない。

パンケーキやスフレ、決して繊細じゃないところがまた、いい感じです。ブランチは気取ったところでより、こういうお店でがいいなあ。
しかし、セニョールどいちゃんってのは名前が反則！それだけでノックアウトです。

みとゴルゴさん / 2011/05/05(Thu) /

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カッコつけないかっこよさ

> みとゴルゴさん
最近の港区は、骨太のお店が正しく評価される傾向があるのが、いいなぁ…、と思います。
カッコつけないかっこよさ。
確かにセニョールどいちゃんって名前は笑っちゃいますよね。
お店の状態も笑っちゃうくらいたのしくご機嫌です。

サカキシンイチロウさん / 2011/05/05(Thu) /

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いま一番行きたいお店

オープンしたときいてからずーっと行ってみたかったお店。

閉店してしまったサイタブリアが大好きでしたので、
ここのサーヴィスもメニューも間違いない、と確信しておりました。

これは近々行ってみなくては。
オットにお誕生日を祝ってもらおうかな。

サイタブリアもそうでしたが、
こちらも昼間と夜ではずいぶん雰囲気が変わりそうですね。素敵。

いしさん / 2011/05/11(Wed) /

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サイタブリア譲り

> いしさん
サイタブリアのあのサービス。
それがそのまま、ココに移って生き残っている。
それだけでもステキなことですよね。
夜はシットリと落ち着いた雰囲気。
朝からお昼はキビキビとして明るくとてもたのしい雰囲気。
おなじみさんになる価値があるお店のように感じます。

サカキシンイチロウさん / 2011/05/11(Wed) /

編集

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