サカキノホトンブログ三希房

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三希房

夜を九段下の三希房にて会食をとる。

会社の近所にある四川料理の人気のお店。
ランチタイムは担々麺や麻婆豆腐をメインにした気軽な定食で日々、行列ができるほどの繁盛店。
事務所の近所にあるというコトもあって、たまにくる。
非常に力のあるシェフらしく、いつきても安定した料理。
二度ほど７種類ほどの料理がでてくるランチコースを食べたことがあり、創意工夫にあふれるメニューに、いつか夜にこなくっちゃと思ってた。

今月の下旬に予定しているイベント。
その打ち合わせもかねて今日は仲間が集まり懇親会。
その会場に選んで来ました。
火鍋がメインの季節のコース。
ここの冬の一番人気の料理が勢揃いするというメニューをたのんで、イソイソウキウキ。

瓶出しの紹興酒をもらってみんなで乾杯し、そして会食がスタートします。
お通し代わりの料理が一品。
ホタルイカを紹興酒と醤油に漬けた小さな料理。
噛むとプチュンと潰れて中からトロンとイカの旨味がでてくる…、みずみずしくてしかも口に広がる旨味にウットリしながら、幸先の良いスタートとなる。

それから前菜料理が４点並んでやってくる。
小さいながらもコリコリ歯ごたえ確かなトコブシ…、食べやすいようそぎ切りにしてそれをネギの油の風味で食べる…、噛むとどんどんとろみがでてきて歯に絡みつくゴチソウ料理。
それからクラゲ。
頭の部分でしかもゴリゴリ、耳の奥に響いてくるような頑丈にして軽快な歯ごたえこれまたたのしい一品…、顎を使うとお腹がすいてくるのがウレシイ。

それから茹でた鶏であったり、牛の蜂の巣をマーラーソースで和えたモノ。
どれもパキッと鮮やかな味。
甘いの、辛いの、酸っぱいのと味のメリハリきいていてお酒が飲める人は得だなぁ…、って思う品々。
次の料理への期待がふくらむ。

鶏を焼いたのがやってくる。
小さめの鶏を一羽まるごと。
フックラ蒸した丸鶏に、沸騰させた油をかけつつ皮をパリッと焼き揚げたモノ。
バンバンバン！と包丁でぶち切ったのをそのまんま。
男性的なる姿がおいしい。
フックラとした胸の肉。
ムチュンと粘る股の肉。
手羽であったり首こであったりと部分部分で味わい、食感まるで異なる、鶏の旨味をもれなく味わう。
鶏のステキなところはこうして、一羽をまるごと味わうことが気軽にできるというコトで、なにより今日のようにめでたい席では気持ちがグイーンと盛り上がる。
鶏の下に敷かれているのは高菜の漬物を揚げたモノ。
これがパリパリ、サクサク、前歯でこわれてほぐれるとても美味なる食べ物で、いつも食べてる高菜とはまるで違った食感、味わうあるのが不思議…、オモシロイ。

それからオマールエビのめでたき料理。
身がはじけ出るほどに新鮮。
そして太ったオマールエビ。
一尾まるごと。
ぶった切ってから油通しして、それをトーチのソースで炒めて仕上げたモノで、ブリンと肉の食感見事。
弾力があり、シャキシャキ歯ぎれる繊維が頑丈。
しかも甘くて、旨味もタップリ。
食べはじめると箸やスプーンで身をはずのが面倒くさくて、結局手づかみ。
歯を当てハフハフ、しゃぶりつく。
当然、みんな無口になってプチュプチュ、エビを食べる音だけが、テーブルの上に響きわたった。
大人がまるで少年のようになるたのしさに、ニッコリします。
オゴチソウ。

テーブルの上では鍋の準備ができてく。
卓上コンロの上に鍋。
インヤン型に２つにわかれた鍋に赤と白いスープがなみなみと。
赤いスープは麻辣スープ、白いスープは鶏がらを丁寧に煮て作ったスープで試しに一口味わうと麻辣スープはスキッと辛味が際立ち山椒のピリッとしびれる刺激がよきアクセント。
白いスープはドッシリ、コッテリ、旨味の塊り、しかもそこにクミンシードのエキゾチックな香りであったり棗の甘みに胡椒の辛味が混じってて、不思議な味わい。

そこに加える具材の数々。
大きな深皿に野菜タップリ…、白菜にニラ、モヤシにチンゲンサイ。
エリンギ、えのきにしめじときのこも豊富に入り、それに板春雨に生きくらげが彩り、食感、多彩にさせる。
それから海鮮が色とりどりに…、エビに蟹、白身の魚にエビと鶏のすり身をまとめた肉団子、大きな蛤、それにエビとニラをくるんだ餃子がこれでもかって具合に寄り添いやってくる。
まずはエビ、蟹、貝などの旨味を出してくれる具材を放り込み、そして次々具材を投入。

それを二種類のタレで味わうという趣向。
スープと同じく一つは麻辣風味のタレでこれがおいしい。
酸味と辛味のバランスがよく、シッカリとした味わいなんだけど具材の持ち味を邪魔せぬ見事。
時折、山椒の粒がはじけて、舌がしびれるところもたのしい。
もうひとつはごまダレでこちらはコッテリ。
スープにくぐらせた餃子をこれで食べるとまるで担々麺を食べてるみたいな気持ちになれる。

野菜を白いスープに入れてクツクツ煮るとオモシロイほどスパイスの香りがのって、コレが野菜か？と思ってしまうほどに濃厚。
かなりの量の野菜がみるみる、お腹の中に収まっていく。
それにしても鍋奉行をしていると、麻辣スープが蒸発しそれが顔を直撃してくる…、汗が出てきてヒリヒリピリピリ、この刺激的がお腹に入ってくると思うとなんだかウキウキ。
効いてくれそうな気持ちがしてくる。
魚以外にも肉が三種類。
牛もも肉に豚ロース、それからラム肉とそれらそれぞれが微妙に味わい異なって、食べ比べするのがたのしい。

〆は鍋のスープで味わう麺で、平打麺をスープにくぐらせるだけ…、なのにスープが味わい見事でただそれだけで十分おいしい。
お腹もはちきれんばかりの満足、この店やっぱりスゴイ店。
そして何よりみんなで鍋をつついて笑顔になれる…、そんな仲間がいるというのがステキなこととしんみり思う、夜のコト。

三希房

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2013/03/04 (Mon) 東京の他エリアのレストラン Comment(0)

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