サカキノホトンブログオステリア・ナカムラ

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オステリア・ナカムラ

オキニイリのイタリア料理のお店で夜をたのしむ…、六本木にあるオステリア・ナカムラというゴキゲンな店。

来週一週間、夏休みをとられるっていうのでその前においしいモノで元気をもらっておきましょうかと、それで来ました。
早めの時間のファーストゲスト…、オキニイリのカウンターの隅っこの席に陣取って厨房の中をみると仲よきお店の人たち。シェフにマダムにスシェフの３人。
このゴキゲンを独り占めさせてもらえるシアワセに、ニッコリしました。

まずは野菜をと、鶏と野菜の冷たい前菜。
ブイヨンで煮込んだニンジン、玉ねぎと蒸した鶏のもも肉をバジルソースであえたモノにトマトと葉っぱを添える。
冷たい野菜＝サラダでないのがうれしく、なにより玉ねぎの甘さとスベスベなめらかな食感がお腹の入り口こじ開ける。
中にホクッとした焼いたニンニクみたいな食感の何かがあって、アレって思っていたら「ラッキョウをやいてホクホクにしたのをくわえているんですよ」って。
へーっ、ラッキョウって熱を加えるとこんな食感になるんだね…、ってたのしい提案、一口ごとにお腹がすいていることを思いださせてくれるゴチソウ。

それから熱々の前菜ひとつ…、牛モツ煮込み。

クチャっと奥歯で潰れる食感、最初は歯茎にからみつきネットリ抵抗するのだけれど、たちまちとろけて消えてなくなる。
脂が甘くモツ独特のコッテリとした風味が口に広がって、しかもそれをオリーブオイルのさわやかな香りがサラッとひとつにまとめる。
内臓肉は肉の王様…、その王様を王様らしく料理する、シェフの手際にウットリします。食べて王様気分を満喫。

パスタを２つ…、ひとつは季節のトウモロコシを使ったペペロンチーノ。

こんがり焼いたトウモロコシの香りと甘み、そしてサクサクした食感が口の中を明るい夏にしてくれる…、しかもペペロンチーノ独特のニンニクの香りが決して邪魔されてないたのしい一品。
そしてもひとつ、生パスタ。
断面四角い細めのパスタに出汁をくわえて何度も何度も、鍋を傾け旨味を中に染み込ませていく…、煽って仕上げるのでなくて煮詰めて仕上げるココ独特のパスタの味わい、サクッと歯ぎれるパスタの食感上等で、燻製にした鮭の脂の香りがすべてをおいしくさせる。今日も堪能いたします。

メインを豚肉…、これも出汁で煮込みながら焼き上げていく、仕上げにレモンの酸味をほどこし味をキリッとひきしめる。
一口目にはレモンを少々酸っぱく感じる…、ところが豚の脂の甘みと一緒になると酸味が甘みをひきたてて、脂をスキッとおいしくさせる。
なにより豚の歯ごたえがガツンと奥歯を叩いて旨く、サイドにそえられた粉吹き芋的ジャガイモがサックリやさしくこわれてく。
たくましきかな、肉の香りに元気をもらう。

自分の好みの料理を作ってくれる店。
ボクのためという訳じゃなく、お店の人の味の好みがボクの好みと煮ているお店。
そしてなにより、お店の人が仲良く明るくたのしいお店とこうして出会えるコトはシアワセ…、ずっと付き合いたいお店。

デザート何か食べようかと思いもしたけど、お腹にまだまだ余裕があって、デザート代わりにニョッキをたのむ。
ムチムチ、口の中で滑って消えてくようなほうれん草のニョッキをチーズソースと一緒に味わって、お腹にたのしく蓋をする。
また来なくちゃね、オキニイリ。

オステリア・ナカムラ

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