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2025/01/21 (Tue)
松翁にて、蕎麦に冷麦、大人なり
旨い蕎麦と旨い天ぷらで昼にしたいねぇ…、と、会社の人たちとちょっと盛り上がってそれでてくてく。
事務所を出、神保町に向かって10分ほどの散歩となった。
目指した店はこのお店。
「松翁」という蕎麦の名店。
お気に入りゆえ何度もきてる。
なのだけれど、いつも迷う。
迷わずスルッと一度でいけたことがない店。
大通りから路地に入って、路地を曲がって路地に出る。
まさかこちら側には飲食店はないだろう…、という方向にわざわざ体を向けないと迷ってしまう。
予想を裏切るロケーションにいつも迷って、今日もそう。
やっとの思いで、たどり着く。
学生の街でもある神保町。
けれどここは大人のお店。
今日は推定年齢50歳という、とてもアダルトな顔ぶれに、なんだかホッとしてしまいます。
料理をたのんでぼんやりとする。
あせる人なぞ一人もおらず、15分ほどをユックリすごす。
そば猪口がきて、上にはわさびとねぎと、辛味大根に生姜がのっかる。
蕎麦と冷麦の盛り合わせというのをもらったからの、ちょっとにぎやかな薬味がステキ。
濃い目のツユが徳利について、大人気分が盛り上がります。
もしボクが、日本の蕎麦というものをはじめてここで食べることになったとすると、おそらくここでもう戸惑うでしょう。
今、目の前にあるこれらが一体、なんのためにあるのだろう…、って。
そもそもカップの蓋の部分にモノがのってる。
これが不可思議。
スープが別の器に入って、それを注いで飲みながら、蓋の上のモノをつまんで待てばいいのかなぁ…、ってそう思ってしまうに違いない。
暗黙の了解が支配する、それが多分、伝統的な料理の証。
さてさて天ぷら、やってきます。
ここの天ぷらは正しく揚げたて。
えびはお店の水槽の中で生きてたものをサッとさばいて揚げてくれる。
だから最初に頭がきます。
天ぷら専門店でコースをたのんだ時の流儀のそのままに、パリパリえびを塩で味わい、しばらくすると身がやってくる。
ちょっとづつ。
揚がったものを揚げたてで、厨房の中から運んでくるのがとても贅沢。
えびにしいたけ、季節の野菜にアナゴと続いて一そろえ。
程よいところで麺がくる。
蕎麦と冷麦のめおと(夫婦)盛り。
二山づつに分けられて、仲良く4山、ざるの上にそっと乗る。
みずみずしいことこの上なしの、しっとりとした麺のツヤ。
不思議なことに、ザルの下にはお皿のような水気を受けるモノがなく、けれど机が濡れることがない。
竹で編んだざるがしっかり水気を受け止め、自ら膨らみ下にダランと垂れることを食い止める。
なんたる繊細。
用意周到なおもてなし。
ここの蕎麦もおいしいけれど、特筆すべきは冷麦のなめらかにしてふくよかなこと。
ムッチリ、スベスベ。
喉にピトッと貼りつくようなモッチリ感が特徴で、いろっぽいこと甚だしい。
けんちん汁を一緒にもらう。
それにトプッと冷麦つけると、そうめん入りの味噌汁のとっても上等ヴァージョンみたいになるのがうれしい。
野菜タップリ、具沢山の汁がお昼を健康にする。
ところで「けんちん汁」がやってきたとき、席が少々、騒然となる。
これがけんちん汁ですか?…、って、東北の人がそう口に出す。
けんちん汁はしょうゆ味じゃなきゃいけないでしょう…、って。
なるほど、そうした地方もあるのでしょう。
けれどボクにとっては、けんちん汁は味噌味でちょうど「豚汁-豚肉と豚の脂+ゴマ油」みたいな食べ物。
だからここのは、なつかしくってお気に入り。
ボクらの横のお客様。
昼から冷酒を飲みながら、かまぼこ、天ぷら、つまみに食べて〆に蕎麦…、とフルコース。
本当の大人な蕎麦屋の昼を目の前にみる。
おごちそう。
会社に帰る途中でエリカ。
神保町を代表する昔ながらの喫茶店。
昔は二軒。
ここのお店と水道橋駅近くのお店があったけど、今ではここの一軒だけが残ってる。
昔ながらの客席と、昔ながらの食器にコーヒー。
開け放たれた窓からフワッとそよ風、そよぐ。
ビルの中には吹き込まぬ風。
なんだか気持ちがほぐれてきます。
さて、大仕事。
がんばります。
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2009/05/12 (Tue)
日記 : 日本の料理
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おひさしぶりでございます ♪(#^ー゚)v
仮住まいをようやく探し当てました。
また「ステキ」なよしなしごとを見ることが出来て、僭越ながらホッとしております。
これからもよろしくお願い致します。
・・・さて「けんちん汁」。
味噌味でちょうど「豚汁-豚肉と豚の脂+ゴマ油」ってなると、
仙台では サトイモを入れて『芋煮(いもに)』になっちゃいますね(笑
当家は、親戚のほとんどが伊達藩圏(宮城)ローカル。
そういえば子供の頃は、雑誌に書いてある「けんちん汁」や「トン汁」って
ピンと来ていなかったような気がします(恥
・・・最後にお隣(羨
昼から冷酒を飲みながら、かまぼこ、天ぷら、つまみに食べて〆に蕎麦…、とフルコース。
本当の大人な蕎麦屋の昼を目の前に・・・。
ワタクシも10年後には かくありたいものでございます(願
吉田@仙台
さん / 2009/05/12(Tue) /
編集
おひさしぶりです。
> 吉田@仙台さん
おひさしぶりでした。
彼の地のサーバがもうどうしようもない状況で、これからは多分、こちらでずっとやっていくようになってしまうのではないか、と半ば覚悟をしております。
これからもよろしくお願いいたします。
このお隣さま。
本当にうらやましい限り。
時間が許せば、こんな平日の昼下がり。
心置きなくたのしみたいなぁ…、って思いました。
そばとは奥の深い食べ物ですね。
サカキシンイチロウさん / 2009/05/12(Tue) /
編集
無題
以前、ピーク時を過ぎた午後のお蕎麦屋さんで
板わさ・蕎麦味噌をにごり酒でいただいて
〆にせいろ、なんつーことをやってみたことがあります。
あこがれてたんですよね、そういうの。
でも、いざやってみると気負いができてしまって。。。
これを楽しめる大人に早くなりたいものです。
setsunaさん / 2009/05/13(Wed) /
編集
大人蕎麦
> setsunaさん
おなかいっぱいになるのが目的でなく、ゆったりとした時間をすごす、その相棒としての蕎麦。
ステキだなぁ…、って思います。
それを自然体にこなせる大人になりたいものですよね。
サカキシンイチロウさん / 2009/05/13(Wed) /
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