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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    サカキシンイチロウ
    年齢:
    64
    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
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    朝をちょっとナツカシイ店…、淡路町にあるハッピーアベニューっていうカフェにくる。
    80222523.jpg御茶ノ水でもなく、秋葉原でもなく、神田でもなく、でもそれらそれぞれの街から徒歩でやってこられるかつては陸の孤島のような…。
    だからこの街だけは昭和な風情の老舗飲食店がずっとひっそり残ってた。
    大きなビルがないのが街のおだやかな風情を作り出していた…、のだけれど、今、超高層ビルを中心とした再開発が行われてて街の風情が随分変わった。
    「WATERASS」って名前の高級マンションができるようで、それができたら随分ココも環境が変わるんだろうなぁ…、そこに移り住んでくる人たちを目当てにもう新しいお店ができはじめていて、そうしたお店はみんなギラギラ看板でなんだか切なくなっちゃった。

    163e98c7.jpgまぁ、そんな愚痴をいまさらいってもしょうがない。
    気持ちを明るくハッピーに!
    スクランブルエッグのモーニングセットをもらう。

    食器がちょっと変わりましたか…。
    大きな丸いお皿の上にサラダにトースト、ハムにスクランブルエッグがキレイにのびのびと配置されてて、ゴチソウ感をいやが上にも盛り上げる。

    ココのスクランブルエッグは、うっとりするほどうつくしい。
    ツヤツヤ、シットリ色っぽくけれどシッカリ火が入ってて生っぽくない。
    フライパンの中で溶かしたバターを、おりこむようにして焼いていく。
    あまりさわらず、散らさずばらさず、熱がはいってかたまりそうになった玉子をよりそわせ、玉子の水分をはきださせぬよう仕上げて作る。
    だから玉子がバターをたっぷり吸い込み、塩の加減も見事で絶妙。
    ケチャップなんて必要とせぬ、自然なうま味をニッコリ味わう。

    「世界で一番おいしいスクランブルエッグ」っていうのが売り物の舶来カフェもあるけれど、ワザワザそんなとこまでいって長い時間を待たなくても、世界で一番おいしいクラスのスクランブルエッグがこんな身近にあるっていうこと。
    なんともステキでウットリします。

    6b09b986.jpgそれからトースト。
    トーストっていうのはこうでなくちゃ、と思わず襟を正してしまいそうな出来栄え。
    薄い…、しかも生地そのものが粗めで軽く仕上がっている。
    それをガリッと。
    焦げる寸前まで火を通し、かなり強めのこげ色になる。
    そこにバターをポッテリおいた。
    全体に塗り込めるのでなく、刷毛で絵の具を置くようにバター色の模様がついているように。
    だから自分でトーストに塗り込めるのもよしバターの付いているところや付いてないそのままのとこを味わい比べることのできる。
    ナイフでササッと塗るときに、カサカサ乾いた音と一緒に細かなパン粉が、お皿に散って汚れていくのがまたオゴチソウ。
    ザクッと前歯でパンが歯切れて、口に甘くて焦げた香りが広がりお腹の中になだれこむ。
    あぁ、朝が来た!ってお腹が喜ぶ朝のゴチソウ。

    サラダに豆腐とアルファルファ。
    80年代のフラワー・チルドレン風の健康サラダで豆腐がカテージチーズのようにみえるところがなんともステキ。

    食事をしてたら続々、多分、近所の商店のご主人たちでありましょう。
    お店に集まり、あれやこれやと世間話に仕事の話。
    開店準備をする前に、ココでお茶を飲むのが日課のようになっているのに違いない…、昭和の時代にはこうした景色がいろんなところでみることができ、今ではすっかり珍しくなる。
    こんなところもこの街は、昔の佳き日を守ってる…、次来る時も、いつまでもこんな空気をありますようにと祈る気持ちで、さぁ、仕事。



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    朝、会社に向かう途中で食事…、ラインに来ます。
    830e9fb0.jpg駅の近くの小さな通り。
    最近、ラーメン屋さんとか丼屋さんとか学生相手の大食い系のお店が続々、出店している昼はとてもにぎやかな場所。
    けれどさすがに朝はしずかで、ひっそりしてる。
    いつも撮影する看板を、今日は反対側から撮ったら、同じ看板、電信柱がまるで違ったように見えてなんだかちょっとオモシロイ。
    道路にちょっと濡れた跡…、朝に打ち水をしたのでしょう、影のようになっているのがとてもステキなおもてなし。

    181bd1dc.jpgいつものセットをたのもうと…。
    思ってメニューをみてそうだ。
    いつものセットではあるけれど、メインの具材を変えてみようとちょっと思った。

    トーストサンド。
    それにコールスローのサラダに玉子。
    セットドリンクがついてひとそろえというココのモーニングセットをいつも、サンドイッチはハムとキュウリで作ってもらっていたのだけれど、ツナが具材にあるというのを今日知った。
    最近、メニューも見ないでずっとココを使っていたものだから。
    自分で作るサンドイッチも、ほとんどハムを使ったもの。
    だから、たまには違ったモノを食べてみようかなんて思ったわけであります。
    お店の人が「ハムサンドで?」って言うのをニッコリさえぎり「今朝はツナにしようかって思ってるんです」って言ったら、それもおいしいですよ…、と、それでウキウキしながら待った。

    まずはコーヒー。
    まだあったかいコーヒーがおいしい時期です。
    酸味がきいてて、しかも砂糖を入れなくってもほんのり甘い昔ながらの喫茶店的コーヒーで、なによりカップがこじんまりして、グイッとおいしく飲みきれる。
    今日はミルクをタップリ入れてユックリ飲んで、目をさまさせる。

    d6d163d2.jpgさてさてそうしてやってきたのが、いつもの姿形をしたセット。

    まずサンドイッチ。
    レタスときゃべつ、それにキュウリを千切りにして塩でもんでしんなりさせる。
    そこに油とちょっとお酢を加えただけのサラダというより洋風おひたしみたいなサラダ。
    それに茹でた玉子がひとつのお皿にぎっちり肩寄せ合うようにやってくる。

    それにしても今朝のサンドイッチのトーストブレッド。
    コンガリ焼けてて、その焼け方にもうウットリ。
    空気をタップリ含んだ軽くて、粗いパン生地が、焼かれて水分を吐き出しながらうま味をグイグイましていく。
    耳の部分なんてサクサクまるでラスクのようで、そのカラカラをツナのオイル漬けのシットリ感が一層、パンの食感たかめる。

    ハムとキュウリと一緒にこれを食べると、パンのおいしさが際立って「ハムを挟んだトースト」を食べてるみたいになるんだけれど、ツナサラダを挟んで食べるとそのシットリがパンと馴染んで「トーストでツナを挟んだサンドイッチ」になってくれる。
    小さな違いが大きな違いになるオモシロさ。
    たまに変わったモノを食べるのもいいよなぁ…、と思ったりした。
    コロンと小さめの玉子を茹でたゆで玉子。
    小さいクセにズシッと重くて、ツルンと剥ける。
    半分に割ると中からプルンと盛り上がるように飛び出す黄身が甘くてネットリ、塩をタップリかけまわし今日一日の元気をもらう…、さぁ、仕事。



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    オーグードゥジュールにてフランス料理の豪奢なランチ。
    友人が暫くの間ちょっと遠いところにいっちゃう…、それで一緒に食事をしようかと。
    場所は東京都心で、四ツ谷、赤坂、神楽坂のあたりでどうか?
    料理はガツンと、お腹と心にひびくようなおいしいモノなら何でもいいなぁ。
    ならばフレンチ。
    この界隈でフレンチだったら、絶対ココをおいて他なしと、そう思って予約をします。

    agjr.jpgさすがに繁盛店であります。
    ランチタイムの終わり方…、1時半スタートの席しかないと言われたけれど、それもまたよし。
    キッチンの中があたたまりフル回転が一段落した、おいしい料理が出来上がるのによきタイミングで、ノンビリ午後をたのしむ機会に好都合。

    集合場所をお店に選び、直接集まり、おひさしぶりとシャンパンもらって乾杯します。
    たのんだ料理が出来上がるまで、まずとりあえずの小さな料理を召し上がれ。
    カリフラワーのフランと毛がにのアミューズがくる。
    野菜の甘みと風味を生かして仕上げた冷たい茶碗蒸しのようなフランの上タップリ、茹でた毛ガニの身をのせてソースで飾る。
    ソースは春菊。
    茹でた春菊をピュレ状にして、そこに刻んだセロリを隠して忍ばせる。
    こうして食べると春菊はまさにハーブで、色鮮やかな緑の香りにセロリの匂いが混じって蟹の風味を引き立てる。
    お腹をやさしく揺り動かして、食欲わかせるスターター。

    ここのランチはプリフィックスを拡大解釈したような、わかりやすくてたのしいモノ。
    基本的なメニューは前菜2つに主菜をひとつ、それからデザート。
    それぞれ何種類かの選択肢があり、自分の好きなコースを仕立てて食べられるようになっている。

    それぞれにこのお店の一押しとでもいいますか。
    スペシャリテが用意されてて、冷たい前菜のそれは野菜のテリーヌで、それ。

    e49551fd.jpgヤングコーンや茄子、キュウリ。
    人参、パプリカ、根セロリなどの色とりどりの野菜をゼリーでよせてキャベツで包む。
    まるでモザイク画のように目に麗しく、しかもゼリーで覆われてるので色はシットリ、印象派的。
    壊してしまうのが勿体無いようなうつくしさにて、けれどエイヤとナイフで崩す。
    一口、そして一口と口に運んで噛みしめる。
    野菜の味が鮮やかに口の中で花開く。
    甘いの、苦いの、酸っぱいの。
    色とりどりであるのと同じく、味わいとりどり。
    どれも飲食的な味にて中でもビックリするのがニンジン。
    細切りにしてラペのように仕立てられてて口に入れるとパラッとちらかる。
    クミンシードを風味づけにして、ニンジンらしい土の香りと一緒にちょっとエキゾチックな風味がとても華やか。
    同じく千切りしたのをまとめたキュウリは生姜の香りがフワッと漂いまるでおひたし。
    茄子はフックラ、コーンはカリカリ、食感多彩で歯にもおいしい。

    なにより特筆すべきなのが、野菜の並べられ方で、普通こうした料理を前にすると人って手前から食べ始めてく。
    右利きだったら左下。
    下に一列食べ終えてから上へ、上へと食べ進めてく。
    その順番で、味が徐々に濃くなっていく。
    味だけじゃなく食感も優しいものから強いものへと変わっていくように、野菜が並べられてるのです。
    食べ手のおどろき、よろこぶ顔を、考えながら作られたなんともステキな見事な一品。

    94329a1f.jpg温かい前菜の中から選んだ料理が、イワシとモッツァレラのパートフィロ包み揚げ。
    パートフィロは小麦で作った薄い皮。
    いわば洋風春巻きの皮。
    それでイワシとモッツァレラチーズを包んでカリッと揚げたモノ。

    テーブルの上にやってきた瞬間、イワシの香りが鼻をくすぐる。
    パリッと揚がった皮の隙間からとろけたチーズがこぼれ出し、コンガリ焦げてる。
    ナイフを当てるとサクッと切れて、舌に乾いたパートフィロが触ってそれに続いてシットリ、力強いイワシの味がやってくる。
    パートフィロに添えられたシャキシャキ、そして緑鮮でみずみずしいスプラウトの歯ごたえと、トリュフの風味。
    そしてトリュフのザックリとした繊維を感じる豊かな歯ごたえ。
    どれが欠けてもこの食感にはならぬたのしき用意周到…、見事なり。
    お腹が徐々に温まってきて、メインの料理に気持ちもお腹も向かってく。

    メインはこれもこの店が誇るスペシャリテ。
    フォアグラのソテと白いんげん豆の力強くも洗練されたこの一品。
    このお店。
    フォアグラのおいしい食べ方にこだわりを持っている店で、実は前菜にもフォアグラ使ったスペシャリテがある。
    フワッと軽やかなフォアグラのフラン。
    ムッチリとしたフォアグラのパテ。
    そこにフォアグラのソテをのっけた、三種のフォアグラ料理を重ねてそれら全部を一緒に口に放り込むという、贅沢すぎる一品で、それを選ぼうか。
    それともこちらにしようかとかなり迷った。
    できればその両方を一緒に食べたく、けれどそれじゃぁ、カロリー過多でお医者様にしかられまいかと、それで正気を取り戻し、メインのこれに気持ちを集約。

    1a524591.jpgフォアグラ好きさんなのであります。
    元気をなくしたときにはフォアグラ。
    疲れたときにはフォアグラと、かつては自分の肝臓までもをフォアグラ化させんがばかりの勢いでフォアグラ食べてた時期もある。
    ソテしたフォアグラ。
    ほどよきサイズで、分厚く、しかもプックラ真ん中が盛り上がるように焼けている。
    食べる前から口の中に、このフォアグラがプチュっと潰れてトロンとネットリ、口が旨みで溢れていくのが思い浮かんでヨダレがでてくる。
    食べるとまさにその通り。
    バルサミコとハチミツを使ったソースがフォアグラの旨みを引き立て、けれどフォアグラ自体の風味や味わいが一歩も引かず口の中でおいしい綱引きしていくさまがたのしく、舌の上にて弄ぶ。

    脂が焦げてまるでキャラメルみたいな香りを発してて、鼻も旨みを感じるステキ。
    なによりお豆。
    白いんげんの火の入り加減が絶妙で、ほつほつコツコツ。
    歯ごたえたのしい。
    芯があるわけじゃないのだけれど、豆全体が固さを忘れぬ程度の火加減。
    このホツホツと、フォアグラのジュブジュブトロンが一緒になると口がどっちの食感に集中しようかとウロウロ迷う。
    頭も右往左往のするのがどうにもこうにもたのしくて、あぁ、おかわりって思わず声を発しそう。
    この一品はフォアグラ料理じゃなくって実は、白いんげん豆のお料理なんだ。
    そう思い込めばお医者様にも言い訳できる。
    って、そんなコトを言いながら、フォアグラ堪能いたします。

    f488dbbe.jpgそしてデザート。
    ココのプリンは圧倒的においしいプリン。
    ブランマンジェもムチュンと旨い。
    けれど今日のおすすめのお菓子がロールケーキでそれにする。

    焼き上げたケーキの生地の焦げたところをきれいに削いで、ムッチリシットリした食感を持った生地だけ使ったケーキ。
    だからどこを食べてもムッチリしてる。
    シフォンケーキとか、最近流行りの軽い食感のロールケーキとはまるで別物。
    生地の食感はドッシリ重たく、なのに甘さは軽くて玉子の匂いがほんのりかおる。
    巻いたクリームもかなりドッシリ。
    一口ごとに満足感が高まってくる。

    それにしてもこのお店。
    お客様に厨房の中で料理を作っている人達の気持ちをひとつ残らず伝えきろうって、ホールでもてなす人たちの情熱的で丁寧な商品説明に感心します。
    聞いてるうちに食べ方、楽しみ方が頭にイメージできる。
    厨房の中でどうやって作っているのか、思わず聞きたくなるようなおいしい説明。
    ウレシイなぁ…、って思います。
    1時半からはじまった食事もあっという間に3時半。
    コーヒー飲みつつあれやこれやと話しをしてると厨房の中から魚を焼くような匂いがしてくる。
    賄い料理ができはじめてる…、そろそろ退散する時間とあいなりましたとお店を出ます。
    また来なくっちゃと思って、see you、ゴチソウサマでございます。



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    今のところ、ボクの中で「コストパフォーマンス抜群ステーキレストラン」の最右翼である「トゥッカーノ」。

    8cd12034.jpg秋葉原にあるヨドバシカメラの入ったビルの一階部分。
    駅の反対、つまり裏口の脇に入り口がある。
    コンクリート打ちっぱなしの壁に奥に厨房。
    それをグルリと取り囲むようにカウンターがあるだけの、そっけないほど合理的なお店の造り。
    お店の外からおそるおそる、覗き込む人がかなりいる。
    中で待ってる人たちは、多分、みんなこう思うでしょう。
    「覗いてないで試してみればいいのに…、絶対、損をしないから」って、そんな気持ちを共有できるミッチリとした肉の空間。

    ランプステーキの300gをもらいます。

    分厚い赤身。
    焼きやすいようなサイズに縦に、スパンスパンを切り分けて、煙が出るほど高温に焼いた鉄板の上にのっける。
    鉄板を蓄熱させる時間がかかるのでありましょう。
    生のお肉を乗っけるだけの簡単調理であるはずなのに、少々待ちます。
    しばらくすると肉がバチバチ爆ぜる音がして、おいしい匂いがただよってくる。
    お待たせしました…、と目の前に、ドサッと肉が運ばれる。

    まず上下を急いでひっくり返す。
    目の前にきて、ほぼすぐのタイミングにてひっくり返して、なのに焼け目がシッカリついてる。

    a1375a14.jpg油をひかぬ鉄板に、置かれた肉がこびりついく。
    そこを剥がしてひっくり返す、その感触が肉を焼いてる実感になる。
    上下ヒックリ返しただけでは、中はレア。
    それをまずは、サクッと切って食べると、ひんやり。
    生な部分がピトッと舌に貼りつく感じ。
    レアのお肉は食感むにゅんと艶かしくて、食感やわらか、やさしい味わい。
    その状態で2切れ食べて、今度は肉の固まりをパタンパタンと倒して中まで焼いていく。
    焼かれた肉は、がっしりとした歯ごたえを生む。
    噛むたのしみと、噛めば噛むほど肉のうま味がにじみだしてく、いわゆるこれがステーキのおいしい状態。
    顎でたのしむ肉料理…、とでもいいますか。
    一切れごとに、ミディアムレアからミディアム、それからミディアムウェルと焼かれ加減がかわっていくのが、またオモシロイ。

    塩をタップリこすりつけ、焼いているからそのまま食べても十分おいしい。
    むしろ肉の風味やうま味、味わいを心ゆくまでたのしめる。
    途中で味をちょっと変えます。
    玉ねぎ、パプリカ、青唐辛子を刻んでレモンの絞り汁と一緒に浸け込み熟成された、サルサソースが用意されててそれを乗っけて食べるとスキッと肉がサッパリ食べやすくなる。
    特に最後の最後の一切れ。
    かなり熱が入ってガッシリ、ウェルダン状になった部分はちょっと肉の臭みがでてくる。
    それをサルサが中和して、最後の一切れまでをおいしく味わえる。
    今日はご飯をたのまず肉だけ、ただただモリモリ喰らってお腹を満たしてすます…、肉食男児の昼とした。



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    そしてスタバのドリップコーヒー。

    0a60fa7e.jpg肉を食べた後のコーヒーってなんでこんなにおいしいんだろう。
    しかもスキッと、酸味のおいしい、ドリップコーヒー。
    エスプレッソをクィっと一気に飲んで、消火剤の代わりにするほどお腹が張ってはいないとき。
    ほどよく肉でお腹を満たしたあとのタップリしたコーヒーをミルクも砂糖もいれずブラックで。
    紅茶じゃない。
    お茶でもない。
    ましてや冷たい砂糖まみれの飲み物でもなく熱いコーヒー。
    おいしく感じる。
    魚を焼いて食べた後。
    あるいは寿司をつまんだあとには、濃い目に入れた緑茶がおいしく感じるように、食事の最後をしめくくる飲み物って、料理によって決まってるってそう思う。

    かつてファミリーレストランがどんどん店を増やした理由のひとつが、食後のコーヒーをおいしく手軽に飲めることだった。
    それまで食事をした後に、喫茶店に行ってコーヒー飲んでた人がどんどん減って、結局喫茶店の数自体まで減ってった。
    ところが最近ファミレスがドリンクバーにうつつを抜かし、食後のコーヒーの贅沢感を外に求める人が増えてるような気がする。
    その受け皿がスタバやドトールだったとしても、決して不思議じゃないような…。
    餅屋は餅屋で、専門外の客までとりこみ独り占めする無理をしたって長続きせず、いつかは元に戻っちゃう。
    身の程しるって大切だよな…、って思ったりする、さて移動。
     

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    昼を神保町にてガッツリ。

    b0b26ecc.jpgキッチン南海にやってくる。
    会社で仕事を軽くすませて、時計を見ると1時ちょっと過ぎ。
    この時間だったら、すんなり入れるに違いない。
    ランチタイムにはいつも長い行列ができてるお店。
    だから時間をズラしてこようと…。
    いつもそう。
    今日もそう。

    とはいえ、今日もほぼ満席。
    行列こそできてなかったけど、数席しか空いてないよう…。
    お店の外にはおじさんが、中を覗き込んでるじゃない。
    おそらくお客様が入れ替わった直後くらいのタイミングかも。
    ならばボヤボヤしてたらしばらく待たなきゃいけなくなりそう。
    それで急いでお店に入る。
    一緒にお店を覗き込んでたおじさんも後からやってきて、二人で相席。
    たのしい昼の相棒となる。
    座って注文した直後、みるみるうちに行列ができあっという間に10人ほど。
    それからずっとその行列が続いていました、
    たまたまタイミングがよかったのでしょう、とてもラッキー、にんまりします。
    外では雨がふりはじめ、いつもは張られぬテントがコキコキ、お店の外に日陰を作る。

    80feea67.jpgカレーにしました。
    なぜだかカレーが食べたくて。

    カレーという食べ物にまず執着心がないワタクシメ。
    滅多にカレーを食べようと、思いはしない。
    けれどなぜだか今日のお腹はカレーを欲す。
    寒かった。
    底冷えのする今日の天気に、体が熱くて辛いものを求める。
    ここのお店のカレーはホット。
    熱々のホットとそれから、辛いホットのダブル攻撃を仕掛けてくれる今日のお腹を満足させるに必要十分なカレーでござる。

    スパイシーな黒いカレー。
    若干サラッとしていながらも、ご飯にかけるとしばらくそこにとどまっている、程よい濃度。
    胡椒やターメリック、クミンの香りが爽やかな、スキッと尖った辛味が旨い。

    お待たせ!って運ばれてきた直後は湯気が黙々で、レンズを向けても曇るほど。
    それをハフっと。
    舌が熱さに刺激され、まずは汗かく。
    熱くて汗をかいているのか、辛くて汗をかいているのかわからぬほどに熱くて辛くて、けれどもっと辛さを足そうと。
    それでカイエンペッパーをタップリ。
    頭のてっぺんに向かって突き抜けるような辛味にお目目がパチッと開く。
    口の中から胃袋の中、そして額に汗がジンワリにじんで食欲グイグイわいてくる。

    4955f8fe.jpgサイドにチキンフライをもらう。
    実はココ。
    1時過ぎるとメインの料理を単品としてたのむことができるのですね。
    1時まではうんざりするほど忙しいから。
    だからフライは定食として。
    カツカレーはあるのだけれど、ココでおいしいのはチキンフライかヒラメフライ。
    それをカレーと一緒にたべようと思えば遅めにくるしかない。

    もひとつこれのうれしいところが、フライとカレーが別にくるとこ。
    カツカレーはご飯の上にとんかつ、それからカレーがとろん。
    だから時間がたつと衣がベタッと湿ってしまう。
    それはそれでおいしんだけど、別に盛られている分ずっとカラッとパン粉がかわいているのがありがたい。
    フッカリとした鶏のむな肉。
    齧るとまるで魚の白身のようにやさしい食感で、カレーとピッタリ、ご飯も進む。
    それにしてもココのお料理。
    ちょっと小さめのお皿にタップリ、フライもカレーもお皿の端からこぼれ落ちんがばかりの量でサービス精神旺盛なのがいい。

    ところでこの店。
    どんなに混んでて忙しくても、どこに座った人が何をたのんだか瞬時に覚えて料理を次々運んでくれる元気なおねぇさんが売りのひとつだったんだけど、今日はお休み。
    はじめて見る顔のおねぇさんが2人で必死に切り盛りしてた。
    けれどオリジナルのおねぇさんがひとりでゆうゆうこなしてた作業を二人でやってもときおりミスをしてしまう…、熟練、情熱、そして努力が人をスーパーマンにしてくれるんでしょう。
    お店をでたら雨がパラパラ、風は冷たくけれどお腹はあったかい。



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