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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    年齢:
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    性別:
    男性
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    1960/01/26
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    夜を神保町のレストラン七條にくる。

    5aae9441.jpeg父が田舎から出てきてそれで、おいしいモノを食べたいと。
    何でもいいから…、という父。
    けれどいくつか条件がある。
    気軽なお店。
    酒を飲むのじゃなくてお腹をほどよく満たすレストラン。
    落ち着いていて、しかもとびきりおいしい店がいいんだけどな…、と。
    まるで禅問答のようなあれやこれやに、そんなじゃ、お店が選べないよ。
    何か食べたいモノがイメージできたら、それでも思い浮かぶかも。
    そう言ったらば、一言、ポツリ。
    「エビフライが食べたいなあ…」と。
    それで決まった。
    レストラン七條しかないでしょう。
    それで早速、予約の電話をしたら最後のひとテーブルがご用意できますと。
    なんて、ラッキー…、ウキウキしながらお店に到着。
    ファーストゲストでありました。
    コースもあるけど、ココはひとつアラカルトにてあれこれ選んで、分けたのしみましょうと。
    まず前菜に、ウニのコンソメジュレをたのんで味わう。
    丁寧にとったコンソメを、フルンとほどよい硬さに固めた冷たいゼリー。
    そこに生のウニをタップリ。
    周りの白いソースのような物体は、カリフラワーを裏ごしにしたクリームソースでありまして、それらを一度にスプーンですくい、食べるとプルンとまずはゼリーがとろけて肉のうま味を発し、続いてウニのネットリとした渋みを帯びたうま味が広がる。
    口の幸福って、こういう味をいうのでしょうねと、いいつつ、ニッコリ、幸先が良い。

    1207c5b2.jpegもひとつ前菜。
    自家製ハムの冷前菜。
    分厚くしかも桜色したキレイな肉と、濁りけのない白い脂がうつくしい。
    ナイフを当てるとストンと切れる。
    切れつつボロッとところどころが崩れてく。
    無理やり肉をくっつけないで、自分のゼラチン質で自然にかたまっている。
    ハムというより燻製風味の付いた蒸した豚肉みたいな食感、味わい。
    塩の風味も絶妙で、なにより脂。
    舌に置いた途端にトロンととろけてく。
    とろけながら、甘い香りとコクあるうま味を広げていって、しかもササッとスッキリ静まる。
    豚の脂ってやっぱりこんなに旨いんだ…、って実感できる、見事な一品。

    ところでこの店。
    前菜料理をつくるのにちょっと手間がかかってしまう。
    注文をして30分ほどもかかりましたか。
    ひとつひとつシッカリ手作りしているからで、特にこのハムのサイドの料理。
    アスパラガスは茹でたばかりで、なのにシャキッと冷えている。
    茹でてそのまま氷の中を転がしながら冷まして料理にしたのでしょう。
    角切り野菜を茹でてソースで和えたものだって、ひとつひとつの素材に合わせて茹で加減が違ってて、付け合せというには勿体ないほど完結をした料理になってる。

    そしてメイン。
    父は初心貫徹にて、エビフライ。

    19b04812.jpeg大ぶりのエビが見事に3本。
    ピンッと背筋を伸ばした凛々しい姿で、見事にカラッと揚がってる。
    パン粉のピンッと立っていて、明るい茶色に仕上がった姿形にまずウットリする。
    香りも軽やか。
    植物油で揚げてるんでしょう。
    油の香りは最小限で、エビの尻尾が揚がった甘い香りが鼻をくすぐる。

    ナイフで切ると、ブリンと中から真っ白なエビ。
    噛むとサクリとパン粉がさわり、それからプチュンとエビがちぎれる。
    シッカリとしたエビの身で、奥歯を包み込みながら歯切れる頑丈…、新鮮だった名残りを感じる。
    甘くてしかも香り高くて、あぁ、エビだ!
    当たり前のコトなんだけど、エビの味がするエビフライって、やっぱり本当のゴチソウですネ。
    エビの芯まで火が通ってる。
    けれど熱を加えすぎない、ほどよき加減でだからムチュンとなめらかなまま。
    熱を加え過ぎるとエビは風味も食感も痩せてしまって、まるでゴムのようになっちゃう。
    これは見事にエビのまま。
    しかも衣がしっかり貼りつき、剥がれることがない熟練。
    調理の手際の見事さに、またまたウットリ。
    タルタルソースも手作りで、しかもドッシリ、玉子や玉ねぎ、ピクルスがタップリとして具沢山。
    漬けるのじゃなく、のっけて食べるゴージャスさ。

    d38805ab.jpeg同じ揚げ物でメンチカツ。
    同じパン粉を使っていながら、仕上げの油でラードを使って揚げなおしてる。
    だから揚げ色、ちょっと濃いめ。
    しかも甘い匂いがします。
    ナイフで切ると、ザクッと手応え、かなり頑丈。
    中からドバッと肉汁が…、と期待をすると拍子抜けするくらいに中もガッシリしてる。
    フックラ系。
    肉汁系のメンチカツではないのですね。
    中をみたらば、赤身がメインで肉汁のための脂やゼラチン質をくわえていない。
    タルタルステーキに衣をつけて、揚げたような、実直にして肉の味わいそのまま味わうためのメンチ。
    ナツメグ、クローブ、それから胡椒の風味がガツンと鼻を襲って、食欲そそる。

    食べるとまさしく肉の固まり。
    ザクザクとした揚がったパン粉。
    けれどそれが決して肉を邪魔せぬほどに、肉のうま味がシッカリしてる。
    むしろパン粉の食感が、肉のうま味に疲れそうになる舌にほどよい刺激をくれて、最後の最後まで飽きずに食べるコトかなう。

    千切りキャベツも驚くほどに見事な出来栄え。
    機械で切ってもここまでキレイに切れないでしょう。
    薄さ、細さに長さが揃った芸術的なキャベツでしかも、ついさっきまでいわゆる通常状態のキャベツだった名残りが残ってる、甘み、風味もシッカリしててなんとも旨い。
    専門店の味がする。

    0ccd5527.jpeg洋食店風のメニューの他に、フランス料理のアラカルトまでがいくつか揃う。
    基本的にこの店は、気軽なビストロ。
    フランス料理だけだと敷居が高いとこ、洋食メニューがあると気軽な感じがしてくる。
    しかも洋食メニューをおいしく作る。
    違いがわかりやすくてそれで、お客様の評価もとても高くなる。
    それでこうした、メニュー構成になったのでしょう。

    フランス料理的なる料理から一品、たのむ。
    仔牛のバベットのグリルというコレ。
    ハラミのステーキというコトですな。
    ハラミと聞けば心穏やかにやり過ごすことがまるでできない、ボクの好物。
    うま味も強いが、匂いも強いハラミという場所。
    普通はかなりの手間隙かけて、臭みを消して食べるのだけど、さすがに仔牛のハラミであります。
    まだまだ香りがやさしくて、自然な味わい。
    ヒレ肉と、内臓肉を一緒に食べてるような風味に味わいで、しかも歯ごたえ、サクッとやさしい。
    噛めば噛むほどうま味が広がり、グイグイ、お腹をすかせてくれる。
    サイドの料理は秋のきのこと野菜のグリル。
    こうしたお店の作り方があるんだなぁ…、と父もかなりのご満悦。
    今度、東京にでてきたときは、ココでランチを一緒にしよう…、と行って、分かれるオゴチソウ。



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    ■ コメント一覧
    ご無沙汰しています
    レストラン七條。
    なつかしいですー。
    エビフライのサクサクプチュン、とした食感が 写真を見ていたら蘇って来ました。
    お父様と美味しくてニッコリな時間。
    よろしかったですね。
    私も父と・・・ヒレかつでも食べに行けたらなあ・・・と思っちゃいました。
    どうぞよい一日を。
    ねえねえさん / 2011/09/13(Tue) /
    人を仲良くさせる料理
    > ねえねえさん
    好物のエビフライをうれしそうに食べる父の笑顔が、一番のゴチソウでした。
    人と人を仲良くさせる料理。
    ステキな料理と感じます。
    サカキシンイチロウさん / 2011/09/13(Tue) /
    よろしくお願いします
    おいしそうなメンチカツに目が釘付け。

    先日は突然現れた新参者にお返事をいただきありがとうございました。
    ほぼ日でお名前を拝見し、こちらへたどり着きました。
    おいしいものが大好きで、こちらを訪れるのが日課になりつつあります。
    これからもよろしくお願いいたします。
    toncyanさん / 2011/09/13(Tue) /
    こちらこそ
    > toncyanさん
    ココのメンチカツはおいしすぎないおいしさ。
    肉の素直な味わいをシッカリ素直にたのしめる見事な出来栄え。
    オキニイリです。
    コメント、再びありがとうございます。
    こちらこそよろしくお願いいたします。
    サカキシンイチロウさん / 2011/09/13(Tue) /
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