サカキノホトンブログ出張前にパン食べる朝

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出張前にパン食べる朝

今日は出張…、日帰りにて関西方面に行って帰っての忙しい朝。
家で軽く朝を食べます。

昨日買った、ドミニク・サブロンの細く焼けた小さなバゲット。
先が尖って、まるで小枝のような造形。
表面の焼けてバリバリしたとこが好きなボクには、細く焼けたこのスタイルがとてもうれしい。
ボクのパリの友人なんて、バゲットの中身のフカっとやわらかいとこは、ソースを拭うかそうでなければ消しゴムがわりにしかならない…、って言い切ったりする。
たしかに皮だけ食べて残った芯の部分は、たよりなくってちとモノ足りぬ。
白い小麦粉をまとった生地。
千切ると大きく壊れるけれど、決して細かく砕けない。
バリッと噛むと歯ごたえたのしく、噛めば噛むほど小麦のうま味と甘みが口にひろがっていく。
歯茎をひっかくような食感。
最初は乾いていた生地が、徐々にトロンとなめらかになりやさしく消える。
そして次のひと齧り。
それを次々くりかえし、気づけば一本、あっと言う間にお腹に収まる…、そんな味。
これはかなりのオキニイリ。

それにしてもここに限らずフランス人の名前をつけたパン屋さんの店先で、一番めだたぬ場所にあるのがバゲット、それからクロワッサン。
フランスの店にはまずないだろうって、明太クリームのバゲットやオニオンブレッド、あるいはあんこクリームのペストリーが幅を効かせているのって、一体どうして？
わからない（笑）。

それから北海道直送を謳う、太く元気なグリーンアスパラガス。

どうやって食べようか…、ってちと思案。
焼こうか？
それとも茹でようか。
どう食べてもおいしくなるのは眼にみえているほど立派な束で、それで蒸して食べるコトにする。

よく洗い、根っこの固いところを落としそれを二つにスパッと分ける。
蒸し器にお皿を一枚おいて、まずは下半分の太くて固いところを置きます。
お湯を沸騰させて蒸気で軽く蒸し、そして残りの上半分。
色が変わって鮮やかになる。
皿を引き上げ、水で洗わずそのまま外であら熱をとる。
ラップでくるんで冷蔵庫の中でシャキッと冷やして、さぁ、食べる。

何もつけずに一口たべると、あらあら、なんとおいしいこと。
クチュっと潰れる食感もまさにアスパラガス的で、緑の香りが鼻をくすぐる。
何より味わい。
穂先の部分は塩分が強くて、かなりほろ苦い。
ところが茎の根っこの方は、甘くてほとんど苦味をもたない。
たった一本の同じグリーンアスパラガス。
なのに場所が変わると味がまるで違って味わえる。
それがうれしく、しかも何も足さずとも不思議なほどに味わい深くて飽きずに次々食べられる。
こうして味覚がもどっているのが、とてもウレシク、なによりゴチソウ。
ありがたい。

ところでこんな動画を発見…、旅のはじまりにはちょっと不吉でけれどちょっとたのしい一本。
アメリカ、テキサスのダラス・フォートワース空港でまるまるひと晩、二人だけで足止めくらってしまった映像カメラマンがやりたい放題しているところを動画にまとめたモノであります。
こんだけしなくちゃ気が晴れないほどのガッカリだったのだろうと思うと同時に、よくぞこれだけしたよなぁ…、って感じであります、見事です。

STUCK from Joe Ayala on Vimeo.

動画のタイトルが「Stuck」。
I'm in stuckといえば、にっちもさっちもいかない状態。
たしかに飛行場のような場所で一晩缶詰になっちゃうなんて、にっちもさっちもいかぬ状況。
それでもこうして楽しめる…、っていうのに感心します。
今、世界中、特にアメリカの飛行場ってセキュリティーってかなり厳しいはずなのに、こうしたコトが見過ごされる、やっぱりアバウトなんだなぁ…、って。
さてさて行ってまいります。

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