サカキノホトンブログ五月のはじめの弁天庵

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五月のはじめの弁天庵

気持ちの良い今日…、月曜日。

昨日の嵐のような強い風。
どこからやってきたんだろう…、ってビクビクするほど分厚い雨雲。
そして雨。
せっかくゴールデンウィークがはじまったのに、なんでこんな天気なんだろうって思うような空もどこかにとんでっちゃった。
澄んだ青さの高い空。
どこか遠くへ行きたくなるような、そんな天気に今日は仕事をいたします。

まずは事務所に顔を出す。
それから気になる場所をテクリと歩いてまわり、いくつか外で打ち合わせ。
そんな予定の月曜日。
まずはお外で腹ごしらえを、とそれで弁天庵を選んできます。

通勤時間というこの時間。
さすがに街はガランとしてる。
いつもは電車がつくたび人を吐き出す地下鉄出口も、今日はガランとあくびをしているみたいに見える。
これからしばらく、この東京は、のどかな街に様変わり。
いつもギスギスして見える、街角だってなんだかぼんやり、おだやかな景色にみえる。
本来、人が住む環境って、このくらいのノドカがなくちゃいけないのかも。
限界以上に忙しく、限界以上に切羽詰ったムードが東京にはずっとあった。
ただここ数週間、街のスピードやテンポ、リズムが変わったようなそんな気がする。
あとはそうしたテンポに合わせた、ステキなメロディーをのっけるだけに鳴っているのかもしれないなぁ…、って。

注文をしてのんびり待ちます。

スターバックス形式の、レジでまずは注文をしてお金を払って自分で料理をとりにいく。
セミセルフサービスのお店でけれど、わりと待つ。
昔、セルフサービスといえばすぐ食べられる忙しい人の食べ方だった。
今でもそういうお店はあるけどスタバがやってきてからというもの、おいしいモノを賢く食べる食べ方として、セミセルフってこのやり方が定着しつつあるような。

今朝たのんだのは鮭の定食。
スティームオーブンという最新式の調理器ではあれ、やっぱり焼くには時間がかかる。
ご飯をよそおい、蕎麦を作ってそれらいくつもの器を並べて出来上がりという、これだけの手間をかけてやっとやってくる料理。
時間がかかるのはしょうがない。
ただ問題は、時間をかけただけの価値のある料理かどうかというコトで、価値がなければ「待たされた」。
価値があるなら「待たせてもらった」。
小さな違いは大きな違い。

いつも以上に脂がのって感じる鮭。
シットリしてて、箸で触るとホロッとほぐれる。
ご飯にのっけて海苔でくるんで食べると口が、海の香りに満たされる。
皮を外して骨を抜き、身だけにしたのにちょっと醤油と七味をほどこす。
シットリとしたふりかけみたいになるのがステキ。

だし巻き卵を追加しました。

朝の玉子は値千金。
目玉焼きだとかスクランブルエッグとか、どれも朝の料理って感じがシッカリとする。
なによりシットリした玉子焼き。
出汁の香りと、焼けたタンパク質の匂いが朝の元気を約束するようなそんな味わい。
ここのだし巻き卵は味がシッカリしてる。
醤油をまるで必要とせぬ、ご飯のおかずに程よい味付け。
固めに炊けたご飯もおいしい。
連休真ん中の朝というのに、かなりの人が次々お店にやってくる。
中に数名。
この界隈の朝営業をしているお店…、例えばこことかグレースとかに来ると顔を合わせる人がいるのがなんだかたのしい。
ご近所さんと同じ空間、時間を共有するたのしさに、ニコリとなります、さて仕事。

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2011/05/02 (Mon) ボクのご近所レストラン Comment(0)

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