サカキノホトンブログヨツサン・やまもと・楽しい料理

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ヨツサン・やまもと・楽しい料理

前から気になっていたお店があって、今日はのぞいてみましょうと。
「やまもと」というお酒がたのしくのめる気軽な日本料理のお店だという。
カウンターの中に厨房。周りにユッタリ８席ほどが用意されてて、４人がけのテーブル３つというサイズ。

厨房の中でご主人がひとりで料理を手際よく、作ってふるまっている。
料理はとてもしっかりしてます。
突き出しですと、オクラのおひたしに山芋とろろのすりながし。味がピタッと決まってて、とりあえず的にもらったポテトサラダや野菜のがめ煮もどれもおいしい。
芋焼酎が種類充実しているとこや、刺身にきびなごが用意されてるところとか、さつま揚げがあったりと、ご主人の料理アイデンティティーは九州南部のあるのでしょうか…、味の方向性もなんだかそっちのようで、ボクは好き。

日本料理の基本はお出汁。
それを存分に味わえるようにと用意されてるのが特大サイズの丼で作った大きな茶碗蒸し。しめじや鶏肉、白身魚を具材にし、表面部分は泡立ち仕上がりフックラしてる。これだけみるとまるで韓国料理のケランチム。
けれど底に行くにしたがいなめらかになり、出汁がタップリ滲みだす。
味わい豊かな出汁のおいしさ。出汁を玉子でとじたりょうりという感覚で、なめらかにして食べ終わる頃には体が汗ばむほどにあったかになる。

工夫に満ちた料理があれこれ…、例えば活穴子の天ぷらというのがあって、何気なくたのんでみたら、これがビックリ。
バリッと揚がった穴子の天ぷらを、千切りキュウリを敷き詰めたお皿の上にならべてそこに、ウナギの蒲焼のタレのような甘辛ダレをたっぷりかけてる。
ザクザクとした天ぷら衣に、タレがからんで、寿司ネタのあぶり穴子と穴子の天ぷらを一緒に食べてるような味わい。
きゅうりと穴子、きゅうりと蒲焼きのタレの相性もすばらしく、口をスッキリさせながら、最後の一切れまでもがおいしく食べられる。

揚げ餅マーボーっていう料理があって、豆腐の代わりに揚げ餅使って作ってるのって聞いたら、いえいえ。麻婆豆腐の中に揚げ餅が入ってるんですと。
一体どんな料理なんだろう…、とたのんでみると、やってきたのは確かに普通の麻婆豆腐のようなビジュアル。
けれど中に揚げて縮んだ餅が一緒に煮込まれていて、麻婆ソースが染み込み、噛みごたえのある食感は生麸のようで、なのに味は肉の味がする。
今度、自分でも作ってみようと思わせるよな、オモシロイ味。

他にもあれこれ…、ブリの照り焼き、たけのこを茹でて冷まして刺身のように食べる趣向の料理であったり、大山鶏の唐揚げなどなど。
どれもキチンとした味わいで、なにより器が日本料理の器を使う。
居酒屋料理ではなくて、日本料理をちょっと崩してお酒をたのしく飲めるように工夫をしているところがステキ。
なによりお客様の層がよく、また来てみましょうと思うなり。

和乃匠やまもと

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