サカキノホトンブログお好み焼きのワイワイの夜

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お好み焼きのワイワイの夜

お好み焼きを食べて夜。

四谷三丁目の駅の近く。
新宿通りからちょっと入った路地の入り口にひっそりとあるお店。
「ワイワイ」っていう、広島お好み焼きのお店で、結構、料理がおいしくていい。

最近、仕事を一緒にしようとしている人が、広島出身。
彼女に言わせると「広島お好み焼き」という言い方がそもそも変。
みんながお好み焼きと呼んでいるモノこそ「大阪お好み焼き」であって、私たちが食べているモノがお好み焼きであるはずなんだ…、って。
そう言う考え方もございましょうネ。
ボクはどっちも愛してやまない博愛主義でございます。

ここは６０過ぎのおじさんが一人で仕切っている小さなお店。
このおじさんの仕事がとても丁寧で、いくつもの仕事を一度にはじめるとちょっとどぎまぎしちゃうんですね。
だからお客さんがたくさんいると、時間がとてもかかったりする。
特に常連のお客さんたちがお酒を飲んだりしてると、そっちの面倒までもみなくちゃいけなくなって大変。
暇だったらば入ってみよう…、と思って中を覗き込んだら、おやラッキー。
ボクらが今日の初ゲスト。

豚玉そばのお好み焼きに、イカ天足してネギタップリでお願いします。

するとすかさず鉄板の上で生地を焼く。
タネをすくったおたまの背中で鉄板の上をなでるようにして、まぁるく、うすぅく。
小さなクレープみたいな生地にして焼き上げる。
そこに魚粉をタップリふって、千切りキャベツを山盛りにする。
ほんとにそんな薄くて小さな生地でいいの？って心配になるほど小さな真ん丸の上にこんもりキャベツで、そこにモヤシととろろ昆布。
豚肉のっけて、追加でたのんだイカの天ぷらを砕いてタップリ。
塩と魚粉を再びかけて、しばらくほったらかしにしておく。
するとユックリ、キャベツに熱が入っていって嵩が減ってく。
広島風のお好み焼きは、さわらず、じゃませぬガマンが必要、おいしくさせる。
横で中華麺をジャジャッと焼いて、ソースで味を整える。
コテを生地の下にしのばせ、エイヤ！と生地の上にのっかるあれやこれやを一気にそばの上にのっける。
そしてコテに体重かけてジュウジュウ焼いて押しつぶし、再び放置。
思い出した頃、鉄板の上に玉子を割って黄身をつぶしてそこにお好み焼きをのっける。
玉子にほどよく火が通ったら、ひっくり返してソースかけ、ネギふりかけて出来上がり。

ああはじまって、ああなった、あれがこんなになるなんて、思いもつかないほどに見事なメタモルフォーゼ。
コテで切り分けハフハフ食べる。
これの主役は焼きそばで、ソースでしっとりしているのに、バッサリちょっと乾いた感じがするのが不思議。
口の中でパラパラほぐれる。
シャックリとしたキャベツを従え、舌の上にて暴れて踊るその軽快がとてもいい。
粉っぽさがみじんもなくて、まるで野菜を食べてるみたいな健康的もまたゴチソウ。

お好み焼きの他にもたのしい料理があれこれ。

チーズ焼きせんべいって料理がメニューにあってなんだろうコレ？ってたのんでみたら、冷蔵庫の中から業務用の溶けるチーズを出してくる。
鉄板の上にそれをパラパラ。
丸く積み上げ、しばらくそのまま。
回りの方から徐々にユックリとろけてブクブク、泡を出しつつ沸騰してく。
その沸騰が縁辺部分から中に向かって伝染し、今度は端から焦げていく。
ひっくり返して再びブクブク。
その沸騰がおさまると、今度は「色づきショー」がはじまる。
全部がコンガリ、クッキーみたいな色になったら出来上がりというとてもシンプル。
けれど食べるとピザの一番おいしいとこだけ食べてるみたいな味がする。
カリ、ジュワッ、トロッでチーズの旨みと焦げた香りが口一杯に広がっていき、脂をジュワッと吐き出しもする…、これ、脱帽。

それから山芋。
皮も剥かずに輪切りにしたのを広い鉄板の温度の低いとこを選んで、ユックリジックリ。
ただほったらかしにしておくだけで、オモシロイほどコンガリ焼けてく。
最初は本当にこれでいいのか？って、これも心配に思ったほどで、味も塩と胡椒だけ。
２０分ほど鉄板の上に放置して、裏返したらそれまで鉄板に触れてたところはまるで揚がったみたいな出来栄え。
噛むとサクッと、フライドポテトみたいな食感。
ところが徐々に、口の中にてトロミを発する。
やっぱりこれは山芋を焼いたモノだったんだ…、って気がつく趣向。
こうした料理を作るところをみながら食べると、家にこんな大きな鉄板があったらどれほどステキだろうなぁ…、って思ったりする。
小さな野望。
豆腐を焼いて出汁醤油かけ食べるだけの豆腐ステーキも、外はコンガリ。
けれど豆腐のふんわか、ツルツル、そのなめらかはそのまんま。
今日は仕事もテキパキで、とても快適、ゴチソウサマと店をでる。

そう言えば、一年前の今日、マイケルジャクソンが逝ったんだった。
もう一年。
いまだに新しい音源や映像フィルムが出てきてそれがビジネスのタネになったりしてる。
ご苦労様…、って言いたくなるネ。
彼の数ある唄の中で、一番好きなコレを貼ります。

「Man in the mirror」…、いい唄です。
特にライブの様子をこうして見ると、彼ってやっぱりカリスマだった…、ってしんみり感心させられる。
梅雨というのに空には星が…、「ミアゲテゴラン、ヨルノホシ」。

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2010/06/25 (Fri) ボクのご近所レストラン Comment(2)

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■ コメント一覧

美味しい広島。

どもです。
最高に美味しそうなお好み焼きですねー。うーん、香りとかが伝わってきそうな、タマラン写真ですね。
明日から広島上陸で1泊します。実は日本一を決めるレースがあるので。
私はその出場女子チームの関係者なので、結果にドキドキであります。
選手がスタートしてしまったら、スタッフが出来ることは僅かなので。
だから出来るだけチーム一丸となって準備をしています。
レース後には、美味しく広島お好み焼きを皆で食べられるように頑張ってきます！

CIANさん / 2010/06/25(Fri) / URL

編集

がんばってくださいね

> CIANさん
明日からのお仕事。
がんばってくださいね。
広島はお好み焼きに限らず大衆的なゴチソウに掘り出し物が沢山ある街。
例えば「武蔵のおむすび」なんて、もう最高。
オサカナもおいしいですし。
いいレースができて、たのしい食事ができるといいですね。
気をむんむん、送っておきます！

サカキシンイチロウさん / 2010/06/25(Fri) /

編集

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